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スピードアップの指示は誤りだったと認めるウォルフ

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2016年12月9日 « 2016年は慎重になり過ぎたと長谷川氏 | アロンソの移籍はないとブリアトーレ »
© Mark Sutton/Sutton Images
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チャンピオンシップ決戦のアブダビでチームがルイス・ハミルトンに指示を出したのは誤りだったとクリスチャン・トト・ウォルフは考えるようになったという。

ハミルトンはヤス・マリーナで自らのペースを抑えてタイトル争いのライバルであるニコ・ロズベルグを後続の毒牙にかけることで望みをつなぎ止めようとした。この戦術により、勝利の可能性に危険信号がともると考えたメルセデスはハミルトンにスピードアップを命じる――最終的にはテクニカル部門のトップに立つパディ・ロウが自らマイクを取り、指示を徹底したほどだった。

しかし、ハミルトンは従うことを拒否し、自分は4度目のワールドタイトルを勝ち取るためにルールの範囲内でできることを全てやっただけだと後に説明している。これについてしばらくはメルセデス内でも議論が紛糾したが、結局ハミルトンへの処分は見送られることになり、ウォルフも今では、チャンピオンシップの極めて重要な局面でチームがハミルトンに走り方を指示したのは誤りだったと認めている。

「熱くなっている最中には、判断を誤ってしまうこともある」と彼は『Sky Sports F1(スカイ・スポーツF1)』に語った。「われわれの側の思考法では、このレースも他のレースと同じだけのポイントが与えられるという考えで、それに勝つことを重視していた――ドライバーたちにとってはそれ以上のものが懸かっているのだという配慮が足りなかったよ」

「レースの展開を見ると、われわれは違う手法を取るべきだったし、今から思えば彼らが適切だと考えるやり方でレースをさせるべきだった」

ハミルトンの精いっぱいの抵抗にもかかわらず、ロズベルグは2番手を守り抜き、必要だった条件をクリアしてワールドチャンピオンに輝いた。やがて週が明け、ロズベルグが戴冠からわずか5日後にセンセーショナルな引退発表を行ったことで、チームオーダーの件はすっかりかき消されてしまった。

現在の話題はその空席を誰が手にするのかということに移っており、フェルナンド・アロンソ、バルテリ・ボッタスやジェンソン・バトンの名前まで出てきている。ハミルトンはキャリアを通してチームにファースト待遇を要求しないことで知られており、チームメイトが誰に決まろうと気にしないと述べている。

かつてマクラーレンでハミルトンと激しく対立したアロンソが検討対象に入っていることを認めているウォルフは、3度のワールドチャンピオンであるハミルトンにとって"利になる"決断をチームに求めるという。

「それは、他の多くの従業員と同じだ」とウォルフは述べた。「ひとたび賢明と思える判断が出たなら、ルイスにも情報を提供する」

「彼はチームの成功における大きな柱だ。彼が来て、全てが変わった。彼は大きな役割を果たしてくれたんだ。その立場を守ることはとても重要だよ。ドライバー間の作用というのも、われわれが考慮するファクターの1つだ」

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