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  • レディオ・ガガ - アブダビGP

「僕らにレースさせてくれないかな」

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2016年12月1日
© Mark Sutton/Sutton Images
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ルイス・ハミルトンの作戦を打ち砕き、ニコ・ロズベルグが初のワールドタイトルを決めたアブダビGPから『ESPN』が選ぶ無線コメント集。

「もうパンクチャーにはほんっと(ピー音)だよ・・・」

左リアタイヤのパンクでフリー走行1回目をほとんど失った後で、フリー走行2回目でもまだ同じトラブルが起きてしまい、こぼれたダニール・クビアトの本音。

「ウーーフーー! 楽勝らくしょー!」

ぜひザウバーに聞いてほしいコメントだ。マノーでQ2進出を果たし、パスカル・ウェーレインは自分が2017年のグリッドにふさわしいことを積極的にアピールした。

「このトラブルはたぶん初めてのものだと思う」

輝かしいF1キャリアで最後となるであろうレースで右サスペンションが壊れるという不運がジェンソン・バトンを襲った。

「もううんざりだよ! FIAはどうしてほしいの? 彼に押し出されたんだけど」

ハースのピットウオールを通じてレースディレクターのチャーリー・ホワイティングに問いかけるロマン・グロージャン。トロ・ロッソのカルロス・サインツとのバトルで最終シケインをカットさせられたと訴えている。

「いいか、ルイス。これは指示だ。勝つためには45秒1が必要なんだ」
「いいから僕らにレースさせてくれないかな」

今シーズン屈指のつれない返答。ルイス・ハミルトンは4度目のワールドタイトル獲得に残された最後の手段――チームメイトをライバルたちの毒牙にかけようという作戦を実行に移す。メルセデスは彼にスピードアップを指示するがむげに断られてしまった。

「ルイス、こちらはパディだ。このレースに勝ちたければペースを上げなければならない。これは命令だ」
「パディ、あの・・・僕は今リードしているし、至って快適なんだけど」

チーム側はあきらめず、テクニカル部門トップのパディ・ロウを出して圧力をかけるが、やはりハミルトンはスピードアップの指示に従わなかった。

© Gasperotti/Sutton
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「イエス!!! ワールドチャンピオン! (ピー音)ブリリアント!」

ロズベルグがチェッカーフラッグを受け、自身初のワールドチャンピオンシップ優勝を決めたのを見て、長年彼のレースエンジニアを務めるトニー・ロスは感激の叫びを上げた。

「ベイビー、あなたは私の誇りよ!」
「やったぞ! 僕らはやったんだ!」

妻ビビアンさんからの祝福のメッセージに、生涯の夢を実現したことをかみしめるロズベルグ。

「この瞬間を、このチーム、この仕事を一生忘れないよ。ありがとう、みんな・・・」

F1ドライバーとして最後のチェッカーフラッグを受け、フェリペ・マッサからウィリアムズに向け、静かな声で心を打つメッセージが流れた。

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