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  • メキシコGP - 決勝

ハミルトン圧勝、ロズベルグが2位

Jim
2016年10月31日
© Mark Sutton/Sutton Images
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土地柄、いつもと違った戦い方が求められるアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで日本時間31日(月)早朝4時から2016年FIA F1世界選手権第19戦メキシコGP決勝レースが開催され、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを達成した。

海抜2,200m以上を誇る同サーキットではすべてのフリー走行で異なるドライバーがトップタイムを刻んでおり、週末を通して全体的にもタイムが接近している。レッドブルとフェラーリがメルセデスを食おうかという勢いを示した場面もあったが、最終的にはメルセデスのルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグがフロントローに並んだ。今週末のロズベルグはハミルトンに0.5秒ほど離されることが多かったが、重要な予選できっちりと立て直してみせた。

全長4.304kmのアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲスで行われた決勝レースは71週で争われ、日曜日も快晴に恵まれたメキシコシティは気温19度、路面温度48度、湿度46%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。

フロアを交換したハースF1のロマン・グロージャンがピットレーンスタートとなり、シャシーにクラックが入って予選に参加できなかったルノーのジョリオン・パーマーが21番グリッドに並んで決戦に挑んだ。

ピレリはミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤを持ち込んでおり、今季のレギュレーションでは各ドライバーに週末を通して13セットのドライタイヤが与えられ、うち10セットを自由に選択できるシステムが採用されている。予選Q2をソフトタイヤで切り抜けたのはメルセデスとフェラーリの4台、レッドブルはスーパーソフトタイヤで第1スティントを走った。

シグナル消灯と同時に無事に発進したハミルトンをロズベルグ、そして好スタートを決めたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が追いかける。フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグもうまくローンチして4番手に上がった。ターン1でハミルトンがタイヤを激しくロップアップし、オーバーランする一方、すぐ後ろではロズベルグとフェルスタッペンが接触。ロズベルグがやや押し出されるようにコースオフを強いられ、フェルスタッペンの前でコースに戻っている。この一件はスチュワードの審議を受けたが、おとがめなしの裁定が下っている。

さらに後方ではハースF1のエステバン・グティエレスを含む3台が交錯。ザウバーのマーカス・エリクソンとマノーのパスカル・ウェーレインが激しくぶつかり、エリクソンは走り続けられたものの、ウオールにも接触したウェーレインはマシンのダメージが激しく、その場でコックピットを離れた。バーチャルセーフティカーを経てコース清掃のためにセーフティカーも出動している。その間、レッドブルのダニエル・リカルドが最初のピットストップを敢行して新しいミディアムタイヤに履き替えた。この3台のインシデントに関してもスチュワードはおとがめなしと判断している。

13周目にレッドブルがフェルスタッペンをピットに呼んで最初のタイヤ交換を完了すると、上位勢も相次いで動き出し、メルセデスは5周後にハミルトン、さらに3周後にロズベルグのピットストップを終えた。いずれもコンパウンドはミディアムを選んでいる。早めに動いたレッドブルとロズベルグの位置関係に注目が集まるも、リカルドが遅いマシンに手こずっていたこともあり、ロズベルグが2番手をキープして第2スティントをスタートさせた。

セバスチャン・ベッテルは第1スティントを32周に引き伸ばし、ミディアムタイヤに履き替えてコースに戻る。序盤に引っかかっていたウィリアムズ勢を料理して相棒のキミ・ライコネンの後ろに並んだ。

母国グランプリに挑むフォース・インディアのセルジオ・ペレスは1回目のピットストップ後にトラフィックにはまり、前を行くウィリアムズ勢よりも好ペースを維持しながらも、オーバーテイクができずにがまんのレースを強いられる。

ほとんどがミディアムタイヤを履いた中盤のスティントは各陣営とも様子見の状態が続き、路面温度が下がった関係もあってか、タイヤのもちが長く、2回目のピットストップのタイミングは判断が難しくなった。最初に動いたのはフェラーリ。ミディアムタイヤに苦戦していたライコネンを呼び戻し、別のミディアムタイヤのセットに交換してコースへと送り出した。その後、同コンパウンドで49周を走破したリカルドが新しいソフトタイヤに切り替えている。

先頭のハミルトンは自身のペースや後続車とのギャップをコントロールしながら、ほぼ単独でのレースが続いた。一方、ライバルとタイヤ戦略を分けたベッテルは終盤に入って3番手のフェルスタッペンに接近していく。コンマ数秒速いラップタイムをキープしながら徐々に追い込みをかけるベッテルに対し、フェルスタッペンはブレーキングを遅らせて対応しようとするも、ロックアップしてコースオフ。コーナーをショートカットしてコースに戻ったが、ベッテルの前にい続けたため、スチュワードの審議対象になってしまう。チームからはベッテルにポジションを譲るよう指示が出たが、フェルスタッペンは最後まで道を開けなかった。逆にベッテルは後方から接近してきたリカルドにオーバーテイクを仕掛けられ、タイヤが接触するほどの激しい攻防戦を繰り広げている。

レースはハミルトンがトップチェッカーを受け、8秒遅れてロズベルグがゴール。なんとかリカルドの攻撃をしのいだベッテルがフェルスタッペンの真後ろでフィニッシュするも、パルクフェルメに戻った後にフェルスタッペンに5秒のタイムペナルティが発令され、結果、ベッテルが3位に繰り上がった。

しかしながら、さらに数時間後、ベッテルにも対リカルドの走行に関して違反が問われ、こちらは10秒のタイムペナルティが科せられたため、結果的にリカルドが3位表彰台を獲得し、フェルスタッペンが4位、ベッテルは5位に収まった。

6位以下、入賞はライコネン、ヒュルケンベルグ、バルテリ・ボッタス、マッサ、ペレスだった。

マクラーレンのジェンソン・バトンとフェルナンド・アロンソは12位と13位で完走している。

10月の連戦に次ぐ連戦が終わり、次のサンパウロが舞台のシーズン第20戦ブラジルGPは11月11日(金)に開幕し、日本時間21時から初回セッションが実施される予定だ。

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