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来季、エンジンのスペア確保は禁止へ

Jim
2016年9月29日 « ヘルメット規約が緩和 | サインツ、ルノーの関心は「光栄」 »
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FIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)は2017年シーズンに先立ち、雨天時のスタートやエンジンコンポーネントの温存など新ルールを含む規約変更を締結した。

変更は既存規約を整理しつつ、今シーズン中に浮上したレギュレーションの抜け穴を閉じる形に整えられている。

エンジン温存の取り締まり

エンジンコンポーネントの溜め込みはベルギーGPでメルセデスが合計65グリッド降格ペナルティに該当するコンポーネント交換を実施したことを受けて取り締まられることになった。コスト削減の観点から、ドライバーは1年間に認められた数以上のエンジンコンポーネントを使用する場合、グリッドペナルティを科せられることになっているが、このレギュレーションの意図が乱用を可能にしている。例えば、先のベルギーGPではルイス・ハミルトン(メルセデス)のグリッドが22番以下になることがないと分かっていたため、メルセデスは週末を通して3回のパワーユニット交換を実行、残りのシーズン用に新しいエンジンコンポーネントを複数投入することで一度のレースですべてのペナルティを消化したのだ。

このような事態を受けて、FIAはレギュレーションを次のように変更している。

「1回のイベント中にドライバーが1つ以上のパワーユニットエレメントを投入した場合、該当のペナルティを受けると共に、最後に搭載されたエレメントのみが次のグランプリでペナルティを科せられることなく使用できるものとする。これはパワーユニットエレメントのスペア確保を防ぐためのものだ」

雨天時のスタート

イギリスGP直前に豪雨が降ったため、レースは各車が隊列を作り、セーフティカーが先導してスタートした。ファンからスタンディングスタートでなくなったことに対する批判を受けて、ウエットコンディションにおけるレーススタート時の手順が変更されている。

「雨天時のスタートに関する新たな手順も承認された」と声明で明かしたFIAは「2017年より、レース開始にあたって悪天候によりセーフティカーが必要と判断される場合、路面がレースを開始するに安全だと判断されれば通常のスタンディングスタートで行われる。セーフティカーがピットレーンに戻り、マシンがグリッドに並んでからスタートすることになる」

2017年序盤のタイヤ配分の統一化

今シーズンに新たに採用されたルールのひとつとして、レース週末に使用するタイヤコンパウンドを各チームが独自に選択するシステムがある。この変更によって戦略が分かれ、レースの予想がつきにくくなったこともあって成功したと言えるが、タイヤ選択の決定をかなり前に行わなければならない。来年のタイヤコンパウンドは開幕戦オーストラリアGP前に実施される2回のプレシーズンテストで初めて試すことになるため、チームはいまだ見ぬコンパウンドを選択せざるを得ない事態に直面している。これを受けて、FIAとピレリが各チームの受け取るタイヤを判断する。

「2017年のチャンピオンシップ序盤5戦に関しては各チームの選択期日がプレシーズンテスト前に定められるため、通常のチームセレクション手順は実行しない。これらのレースに関してはサプライヤー(ピレリ)が最も硬いコンパウンドを2セット、中間の硬さのタイヤを4セット、最も柔らかいコンパウンドを7セット、各ドライバーに割り当てる」

ハースF1ルール

FIAは今シーズンからF1参入を果たしたハースF1がフェラーリと提携しているように、チーム間の協力関係についてルールを明確化している。

「世界モータースポーツ評議会はアウトソーシング協定、および掲載されたパーツ、非掲載のパーツ、風洞テスト、チーム間の人材移管などを許可する2017年F1スポーティングレギュレーション別紙6および8に変更を加えることにした」

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