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  • イタリアGP - 決勝

好発進を決めたロズベルグが勝利!

Jim
2016年9月4日
© Gasperotti/Sutton
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これまで最も多くのF1グランプリを開催してきたモンツァ・サーキットで4日(日)、2016年FIA F1世界選手権第14戦イタリアGP決勝レースが開催され、メルセデスのニコ・ロズベルグがトップチェッカーを受けた。

今年のモンツァはメルセデスが初日から終始、優位を誇り、土曜日に行われた予選でもポールポジションを獲得したルイス・ハミルトンは3番手につけたフェラーリのセバスチャン・ベッテルに0.837秒差をつけている。フロントローは相棒のロズベルグが確保したが、ハミルトンに0.478秒のリードを許した。4番手にもう1台の跳ね馬を駆るキミ・ライコネンが食い込み、通称"ティフォシ"と呼ばれるフェラーリファンの前でベッテルとライコネンは2列目から表彰台を目指す。

なお、土曜フリー走行中にスピンを喫してグラベルにはまったハースF1のロマン・グロージャンはギアボックス交換を強いられて5グリッド降格処分を受けた。予選12番手だったグロージャンは17番グリッドに後退し、予選13番手から17番手のドライバーのスタート位置がひとつずつ繰り上がっている。

全長5.793kmを誇るモンツァ・サーキットの決勝レースは53周で争われ、雲が多いものの、ティフォシの熱気に包まれる中、気温29度、路面温度37度、湿度49%のドライコンディションでスタート時刻を迎える。

ピレリはミディアム、ソフト、スーパーソフトのドライタイヤを持ち込んでおり、今季のレギュレーションでは各ドライバーに週末を通して13セットのドライタイヤが与えられ、うち10セットを自由に選択できるシステムが採用されている。予選Q2のベストタイムをソフトコンパウンドで刻んだメルセデスの2台は同コンパウンドでレースをスタートさせ、第1スティントのタイヤを自由に選択できる11番手以下のドライバーも多くがソフトタイヤのセットを選んだ。予選でトラブルに見舞われ、タイムを残せずに最後尾スタートとなったマノーのエステバン・オコンだけがミディアムを装着している。

シグナル消灯と同時に好発進を決めたのはベッテル。ハミルトンが出遅れる中、大混雑のターン1はロズベルグが先頭で通過し、ベッテルとライコネンのフェラーリコンビがそれに続いた。ハミルトンは6番手までポジションを落とすも、オープニングラップの終わりにはレッドブルのダニエル・リカルドをかわしてひとつポジションを取り戻す。

スタート直後は至るところで接近戦が繰り広げられ、サイド・バイ・サイドでターン1からターン2へとアプローチしたザウバーのフェリペ・ナッサーとルノーのジョリオン・パーマーが接触。2台のタイヤ同士がからむインシデントとなり、ナッサーは右リアタイヤがパンク、パーマーはフロントウイングにダメージを負った。2台ともピットへの帰還を果たしてレースを続けたが、ナッサーは6周目、パーマーは9周目にマシンを降りている。ただ、ナッサーはその後、一度コースに戻って再び走り出したものの、結局、長くは走行できずにレースを終えた。この一件でナッサーに10秒のタイムペナルティが科せられている。

同じメルセデスエンジンを積むウィリアムズのバルテリ・ボッタスを数周に渡って攻め立てた後、ハミルトンは11周目に入るところでオーバーテイクを成功させて4番手に浮上。それでも、すでに先頭のロズベルグには13秒以上のリードを築かれており、目前を走るライコネンとも3秒以上のギャップがあった。

トラブルを抱えたドライバー以外で最初にピットストップを行ったのはボッタス。ハミルトンに抜かれた後、さらにリカルドにもプレッシャーをかけられていたボッタスは新しいソフトタイヤに交換している。同じタイミングでレッドブルのマックス・フェルスタッペンやマクラーレンのフェルナンド・アロンソらも1回目のピットストップを完了した。

フェラーリは16周目にライコネン、次の周回でベッテルのタイヤを交換。多くがソフトを選ぶ中でスーパーソフトのタイヤ選択で第2スティントをスタートさせている。一方、1ストップ戦略を狙うメルセデスはロズベルグを25周目、ハミルトンを26周目にピットに呼び入れて新しいミディアムタイヤのセットを履かせた。両陣営が最初のタイヤ交換を終えた時点でロズベルグ、ベッテル、ライコネン、ハミルトンのオーダーだ。

マノーのパスカル・ウェーレインがマシントラブルを抱えてコース脇にマシンを止めたのが28周目。それから6周を経てフェラーリが2度目のタイヤ交換に動き出し、ベッテルが先にソフトタイヤに履き替え、翌周にライコネンが同様にしてピットストップを完了した。その結果、ハミルトンがフェラーリ勢の前をキープして2番手の座を確実なものにしている。

レース終盤は上位勢に大きな動きはなく、ポイント圏外の位置ではマクラーレン勢がチームメイト対決を披露。最終スティントにスーパーソフトを選んだジェンソン・バトンが前を走っていたアロンソをとらえて12番手に上がった。マクラーレンは2人のタイヤ戦略を分けて、アロンソはソフトタイヤを履いている。バトンはさらにプッシュして前方とのギャップを縮め、ラスト数周はグロージャンを追いかける展開に。結局、追い抜けずに12位完走となったが、バトンらしい巧みな走りを見せつけた。アロンソは14位でチェッカーを受け、ポイント獲得とはいかなかったものの、52周目に1分25秒340のファステストラップを記録している。

最後はロズベルグが安定のパフォーマンスで優勝を飾り、ハミルトンが2位、ベッテルが3位表彰台に上った。他にモンツァでポイントを獲得したのは4位ライコネン以下、リカルド、ボッタス、フェルスタッペン、ペレス、マッサ、ヒュルケンベルグだ。

ドライバーズ選手権はロズベルグが首位ハミルトンとの点差を2ポイントに縮めている。

2016年の欧州ラウンドを戦い抜いたF1サーカスはこの後、シーズン終盤のフライアウェイ戦へと向かう。夜景がまばゆいマリーナベイが舞台のシーズン第15戦シンガポールGPは16日(金)日本時間19時に初回セッションがスタートすることになっている。

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