News

  • FIA

FIA、フリー走行でのハロー試走を提案

Jim
2016年7月30日 « ロズベルグ、ハロー導入見送りに疑問 | ドライバーの見解は聞き入れられないとサインツ »
© Mark Sutton/Sutton Images
拡大

FIAの安全対策責任者であるチャーリー・ホワイティングは2018年のハローデバイス導入に先立ち、今年中にすべてのドライバーがハローを搭載した状態で試走できるようにしたいと明かした。

F1ストラテジーグループは28日(木)、ハロー導入に向けて慎重な姿勢を取ることで合意し、搭載車でのテスト走行をさらに重ねたいとしてコックピットの前方保護装置の導入は延期されることが決まっている。ハローが実際にコース上に登場したのはわずか4回。2回はプレシーズン中にフェラーリが制作したオリジナルのプロトタイプを使って行われ、アップデートバージョンがイギリスGPのフリー走行で登場した後、シルバーストーンテストではレッドブルが同じスペックのハローを試走している。

ホワイティングはドライバーのフィードバックが不足しているため、2017年に急いでハローを導入してしまった場合は予期せぬ結果を生むかもしれないと述べ、ドライバーの視界にどの程度の影響があるのか、さらに理解を進めるためにも今シーズンが終わるまでに全ドライバーがテストできるようにしたいと話した。

「過去にも言及したように、FIAは将来にハローを導入すると決断している。最初のステップが昨日のストラテジーグループ(の会合)だ。われわれは然るべき過程を踏んでいる」

「皆さん、すでにご存知だと思うが、決定はすでになされており、その理由は至ってシンプルだ。まだ3人のドライバーしか試したことがなく、しかも周回数は合計してたったの4周しか走っていない。これについては全員がかなり関連性を見いだしており、この短期間でハロー搭載のマシンで十分な周回数を走り込むのは実現可能ではないだろうと考えた。これが2017年ではなく2018年の導入を目指すことにした理由だ」

© Mark Sutton/Sutton Images
拡大

FIAが早期にテストを実施しなかった理由を問われたホワイティングは「それはチームに委ねるべきことだったからだ。当初、現行型マシンに搭載して走行せよと実際に要求することはできないと思っていた」

「しかしながら、他にも問題はある。例えば、レッドブルのメンバーと話してみるといい。彼らはハローを搭載して2周以上はできないと言うだろう。エンジン冷却とギアボックスのクーリングを担うエアインテークに影響が出始めるとのことだ。私たちは今、今年中に1回のフリー走行をまるまる使って全ドライバーが試せないかと検討している」

「そうすればわれわれも適切な形で前に進める上に、後戻りしにくい状態にはまることもなかろう。そういう考えだ」

また、ホワイティングによると、FIAは今でも2018年に向けてレッドブル提案のエアロスクリーンよりもハローの導入を進めたがっているというが、現状の課題は視界とのことだ。

「今のところはハローでいく。ただ、前部の保護を強化するフォームはいくつかある。例えば、エアロスクリーンが現状のつまずきとなっている頭部周辺の容量を軽くできるデザインになれば、そちらにいくべきなのかもしれない。とはいえ、まずは視認性を客員してみなければならないと思っている。その点は未知な部分であるため、人目を引くことがないようにする必要もある。しかし、ハローだろうとエアロスクリーンだろうと、私が思うにあまり変わらないかもしれない」

ハローの懸念として浮上しているのが、マシンが横転したり、火災に見舞われたりした場合、ドライバーの脱出にどれほどの影響が及ぶのかという点だが、ホワイティングはすでに検討されてきたことだと主張し、2017年のハロー導入を見送った最大の理由ではないと説明した。

「それについては軽視していないし、ずっと考えられてきたこと。今は、例えば、マシンがひっくり返り、火が上がったとしよう。到底、現実になるとは思えないが、そうなったとして、火災が発生するほど大きなアクシデントが起きれば、どういう形であれ、ドライバーが自力で脱出するのは難しい」

「その場合、最初の段階はコースマーシャルが現場に駆けつけることであり、逆さになったマシンを戻す。この光景は定期的に目にしているはずだ。つまり、マシンの上下が逆になるような事態は常に心配を呼ぶ。とはいえ、基本的にはマーシャルが素早く対応にあたり、元の状態に戻そうと努める。そういった特殊なシナリオについては常にそうして備えている」

さらに、ホワイティングは見た目のセンス的な問題がハロー導入のバリアになっていないことも強調している。

「彼らがハロー導入に反したのはドライバーたちがまだ十分に実装したマシンをドライブするチャンスを得ていないからであり、基本的にはそういったことが理由だ。見た目が気に入らないという声があると言われていることも知っているが、ハローの導入見送りの理由になったことは一度もない」

© ESPN Sports Media Ltd.