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© Mark Sutton/Sutton Images
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グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)会長を務めるアレキサンダー・ブルツはF1が2017年のハロー導入を見送ったことに驚いたと明かした。

2017年シーズンに向けてコックピット保護装置であるハローの導入が検討されていたが、28日(木)、F1ストラテジーグループはさらなる開発とテストを進める必要があるとして、満場一致で退ける決断を下している。来季の採用を切望していたFIAからは正式な声明が発行されていないものの、少なくとも2018年まで導入されない見込みだ。

ブルツは『Sky Sports F1(スカイ・スポーツF1)』に「彼らは2010年からこの開発を進めていて、つまり、別に一晩でどうこうしたわけじゃないし、頭部のさらなる保護装置としてこのハローというソリューションが機能すると思ったからアピールしてきたはずだ」とコメント。

「彼らの見解では現状の中でより良いシステムだということだったし、ドライバーたちに対しても1週間前にそういって説明があったばかりだから、今回の正反対なやり方にはびっくり。すでにレースカーはデザインプロセス中だろうし、今からそれを外して1年遅らせるなんて、本当にびっくりだ」

1997年から2007年にかけてベネトンやマクラーレン、ウィリアムズで69レースを戦ったキャリアを持つブルツはF1がその安全性に対するアプローチによって魅力を失ってしまうと指摘し、危険要素を残す理由が分からないと主張した。

「F1の人気が一番あったのは2009年ってところかな。世界中の視聴率が最高だった年だ。人気が上がってどんどん強力になっていく明らかなグラフがある。競争も接近していたし、コンペティティブだった。でも、それとは逆のトレンドを示すグラフもある。ケガや死亡事故は少なくなっている。だから、人気のためにドライバーたちが危険にさらされる危ないレーシングが必要だという点がまったく解せない」

「皆、感情を見たがったり、ヒーローがただの人になる瞬間、スピンするシーン、ミスを犯すシーン、クラッシュを見たがったりする。もちろん、そういう感情の一部ではあるけど、安全面の専門家は僕らの命をもっと救えるようになると言ったんだ。だからといって勇敢さに影響はしないと思う。オールージュを(時速)320(km)で駆け抜けている時に、頭上にハローがあるなんて考えることはないだろうから、僕なら全開で行く。どっちにしてもぶつかればその衝撃で痛いからね」

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