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© Mark Sutton/Sutton Images
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イギリスGPのニコ・ロズベルグのペナルティを受けて、FIAが無線規制下で通信可能な内容を明確化した。

レース終盤にギアボックス問題への対処法を伝達したメルセデスとロズベルグにペナルティが科された。今年からチーム無線には厳格な規制がかけられており、ドライバーは"独力かつ補助なし"でマシンをドライブしなければならないと定めるスポーティングレギュレーション第27条1項の扱いが強化されている。メルセデスのメッセージはこれに反したと判断された。

ロズベルグのペナルティによって、無線規制下で何が認められ、何が認められるべきでないかという議論が再活性化しており、FIAは許可される内容のリストを記した技術指示を発行するに至った。

注目はリストの2番目。マシントラブルを伝える場合には"ピットに入ることを命じる取り消し不可能な指示"を含むことが求められている。つまり、ロズベルグのような問題の発生時にチームがドライバーにそれを知らせる判断をした場合にはピットストップが必要になるということだ。改定された無線規制ではドライバーがピットレーンに入った段階でチームからドライバーに問題の詳細を伝えることが可能となる。

禁止されるメッセージの全リストは以下の通り。

2016年のドライバーエイド:第27条1項の施行強化

A. 即時効力をもってチームからドライバーへのコミュニケーションに対し適用される。

これら規制は以下の場合に適用される。

- ドライバーを含むが限定ではない全ての無線とピットボードを使ったコミュニケーション。
- エンジンがかかった状態でドライバーが搭乗し、マシンがピットレーンを出ている間の全期間(レース終了時にドライバーがコントロールラインを越えてスローダウン中のラップを除く)が対象。

認められるメッセージの一覧は次の通り。以下の内容を含め、暗号化や別の目的(ドライバーへの注意喚起を含む)を含むとわれわれが疑わしく思うその他メッセージについては、スポーティングレギュレーション第27条1項に違反するとみなされる可能性があり、スチュワードに報告される。

1. ドライバーのメッセージを受け取ったという確認の応答。確認目的に限り、ドライバーのメッセージを繰り返すことを含む。
2. マシンに問題があることを示唆するもの。この種のメッセージには問題を修正するため、またはマシンをリタイアさせるためにピットに入ることを命じる取り消し不可能な指示を含まなければならない。
3. マシンのボディワークへのダメージに関する情報。
4. ドライバー・デフォルトを選ぶための指示。これは劣化や故障が検知されず、オンボードソフトウエアで処理されないセンサー、アクチュエーターかコントローラーの機能喪失を軽減する目的に限る。この指示を出したチームはFIAの技術代表ににその事実を提示し、満足させる責任がある。彼らはこの方法で選ばれた新しいセッティングが、機能喪失以前と以後でマシンのパフォーマンスを高めていないことを示さねばならない(テクニカルレギュレーション第8条2項4を参照)。
5. 競争相手のマシンに問題の兆候があること。
6. マーシャル関連の情報(黄旗、赤旗、青旗、セーフティカー(SC)、バーチャルセーフティカー、レーススタートの中断、もしくはレースコントロールからの同様の指示や情報)。これにはSC投入後、最初のセーフティカーラインを2回越えてから"デルタタイム"機能をスイッチオフするためのリマインダーを含む。
7. レースコントロールからのメッセージ伝達(フォーメーションラップ開始までのカウントダウンと、フォーメーションラップの終わりに最後のマシンがグリッドポジションに着いたとドライバーに教えることを含む)。
8. 路面がウエットであること、特定のコーナーでオイルやデブリが出ていること。
9. 気象情報。
10. ドライバー自身のラップタイムまたはセクタータイムに関する情報。
11. 競争相手のラップタイム。
12. プラクティスセッションまたはレース中にトラフィックについて警告したり、競争相手とのギャップを知らせたりする補助。
13. 他のドライバーとポジションを入れ替える指示。
14. プラクティスセッションまたはレース中の周回数や残り時間。
15. プラクティスセッションまたはレース中のポジション。
16. 「強くプッシュしなさい」、「今プッシュしなさい」、「レースの相手はXXだ」、「イージーに行きなさい」もしくはこれに類似した内容(このようなメッセージや激励の言葉をかける場合には暗号の使用を疑われないよう注意すること)。
17. ピットに入るタイミング(またはレコノサンスラップでグリッドに向かうタイミング)。この種のメッセージはドライバーがその周でピットに入る場合にのみ使用すること。ただし、状況に変化があった場合にはピットに入るタイミングを指示されたドライバーにステイアウトを指示することも可能。また、ピットに入ってからの行動をドライバーに伝えることは可能。例えば「ドライブスルー」、「ボックスでストップ」、「ピットストップ練習」、「ガレージの中へ」など、ピットストップに関する類似した情報。
18. ドライバー自身のレースのピットストップ戦略、ならびに競争相手のピットストップ戦略に関するもの。これはピットストップのタイミングと、使用する(あるいは使用された)タイヤの情報に限る。疑いを回避するため、このような戦略議論にマシンやパワーユニットのセットアップを含んではならない。
19. ピットスピードリミッターを使用する確認、マシンに装着されたタイヤ似合ったタイヤセッティングの変更、白線やボラード、ピットイン、アウト時の重量計測ランプへの注意喚起。
20. チームドライバーまたは競争相手のドライビング違反。例えばシケイン不通過、コース外の走行、タイムペナルティが科されることなど。
21. DRSの使用の可否。
22. DRSシステムの故障に対する対処。
23. オイルトランスファーについて。

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