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  • イギリスGP - 決勝

ハミルトンが母国レースを制す!

Jim
2016年7月10日
© Goria/Sutton
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10日(日)、F1史に数々の歴史を残してきたシルバーストーン・サーキットを舞台に2016年FIA F1世界選手権第10戦イギリスGP決勝レースが開催され、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを達成した。

前日の予選で最速タイムを刻んだハミルトンと接戦を繰り広げた僚友のニコ・ロズベルグが2番手に続き、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドが2列目に並んだ。フェラーリはキミ・ライコネンが5番グリッドについたが、セバスチャン・ベッテルは予定外のギアボックス交換により5グリッド降格処分を受けて11番手スタート。

また、土曜フリー走行でクラッシュを喫し、病院での予防検査のため予選に参加できなかったザウバーのマーカス・エリクソンはレース前の身体検査をパスし、さらにスチュワードからもレース出走の許可が出ている。ただ、スペアシャシーを投入した関係でピットレーンから決戦に挑んだ。

シルバーストーン・サーキットの全長は5.891km。52周で争われる決勝は気温16度、路面温度21度、湿度90%のウエットコンディションで、直前の降雨によりセーフティカースタートが決まった。

ピレリはハード、ミディアム、ソフトのドライタイヤを持ち込んでおり、今季のレギュレーションでは各ドライバーに週末を通して13セットのドライタイヤが与えられ、うち10セットを自由に選択できるシステムが採用されている。レ

ウエット宣言により全車がウエットタイヤを装着し、セーフティカーが5周に渡ってレースを先導するも、6周目を前にしてセーフティカーがコースを離れると、本格的なレースがスタート。5番手を走っていたライコネンなどインターミディエイトタイヤに履き替えるドライバーが多数いたが、コンディションはまだウエットタイヤが適していたようで、マノーのパスカル・ウェーレインがアクアプレーニングに見舞われてグラベルにはまり、そのままマシンを降りている。

8周目にはメルセデスがハミルトンとロズベルグのダブルストップを敢行。コース上でハミルトンとのギャップを広めに取っていたロズベルグも良いタイミングで作業を終えて2番手のままコースに戻った。

メルセデス勢が1分52秒台を刻む中、フェルスタッペンだけがそれに近いペースを発揮し、4番手以下を徐々に引き離していく。

ウィリアムズ勢が思うようにペースアップできず、バルテリ・ボッタスをスピンに追い込むプレッシャーをかけたフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグやマクラーレンのフェルナンド・アロンソ、ベッテルが同じウィリアムズを駆るフェリペ・マッサを追い詰めていく。ただ、徐々に乾いていく路面状況を見て、フェラーリが16周目にベッテルのタイヤをミディアムコンパウンドに交換。さらに翌周にはライコネンもスリックタイヤを選び、他の陣営も順次ドライタイヤに履き替えていった。

19周目にはコース上を走る全車がミディアムタイヤを装着したものの、コース上にはまだ水たまりが多く残っており、ひとつしかないレーシングラインを外れてスピンを喫したり、コースを飛び出したりするドライバーも多く見られた。ほとんどのドライバーはコースオフやグラベルにはまりながらもレースを続けられたが、マノーのリオ・ハリアントはリアウイングをタイヤウオールにぶつけてしまい、身動きが取れなくなってマシンを止めている。

ドライタイヤに履き替える直前、わずかにミスを犯したロズベルグの前に出たフェルスタッペンはレース中盤にロズベルグの接近を許し、長らく必死の防御を続けたものの、39周目にロズベルグがオーバーテイクを成功させて2番手の座を取り戻した。

ギアボックストラブルで中団スタートとなったベッテルはレース中も変わらない位置を走行し、終盤にはマッサをオーバーテイクしようとしてコース外に押し出してしまい、5秒のタイムペナルティを科せられてしまう。

このままチェッカーを迎えるかと思われたものの、チェッカーを目前にしてロズベルグをギアボックストラブルが襲う。チームからは7速を使わぬよう指示が飛び、ロズベルグはマシンをいたわりながら、そしてフェルスタッペンとのギャップを見ながらゴールを目指した。しかしながら、チームからの無線連絡がドライバーアシストにあたるとしてレース後に審議が行われることに。

チェッカーフラッグが振られた時点ではハミルトンが母国グランプリ優勝を果たし、ロズベルグが2位、フェルスタッペンが3位で表彰台に上ったものの、審議の結果、ロズベルグに10秒のタイムペナルティが科され、最終的なリザルトではフェルスタッペンが2位、ロズベルグが3位に入れ替わった。

入賞は4位から順にリカルド、ライコネン、ペレス、ヒュルケンベルグ、サインツ、ベッテル、クビアト。ベッテルはクビアトとのギャップを5秒以上に広げてゴールしたため、タイムペナルティを加算しても9位を維持している。

マクラーレンのバトンとアロンソは12位と13位で完走を果たした。

F1一行はこの後、今週末のレースが行われたシルバーストーンでテストを控えており、12日(火)と13日(水)にテストセッションが行われる。その後、再び集結するのはシーズン第11戦ハンガリーGPの舞台であるブダペストだ。初回セッションとなる金曜フリー走行1回目は22日(金)日本時間17時にスタートすることになっている。

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