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改革を阻むウォルフは「偏執狂」とマルコ

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2016年4月21日 « メルセデスとの差は0.1秒とフェラーリ | Q3進出は厳しいとアロンソ »
© Sutton Images
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自分たちのチームの優位性を失いたくないあまりに来年のルール改革を妨害するメルセデスのクリスチャン・トト・ウォルフは、偏執狂的だとレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが述べた。

現在のパワーユニットのパフォーマンスを収束させるために提案された4つの大きなルール改革について、F1が同意できるか否かで意見が割れている。最終期限の4月30日(土)までに合意が結ばれる可能性について、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は中国で疑いを示した。

月末の決定では妥協案が選ばれるかもしれないとウォルフが述べる一方で、ホーナーはマニュファクチャラーたちの足並みをそろえさせるために代替エンジン案を復活させるようFIAに求めている。ウォルフが反対するのは、序列の頂点に立つメルセデスの地位がレギュレーション変更によって下がることを恐れているからだとマルコは述べた。

「トトと、エンジン契約のために彼に従わねばならないチーム以外は皆、変革を望んでいる」とマルコは『Motorsport-Magazin(モートアシュポルト・マガツィーン)』に述べた。「(フェラーリ社長の)セルジオ・マルキオンネさえも賛成しているよ。エンジンやシャシーをほんのわずかでも変えれば、メルセデスの優位性が消えてしまうと偏執的な恐れを抱いているのはウォルフ氏だけだ。トト・ウォルフは一切の変化を阻止しようと躍起になっている」

しかし、2016年はエキサイティングなレースが3戦続いており、レギュレーションを変え続けるよりも、安定した状態に保つ方が競争面では良いという長年の考えが確信に変わったとウォルフは述べている。

「商業権所有者には愉快なことではないかもしれないが、われわれが常に言い続けてきたことを思い出してもらいたい。レギュレーションを安定させればさせるほど、皆の間のパフォーマンスは収束する」とウォルフは中国で説明した。「今がまさにそうなっているではないか。エンジンが収束し、チームも収束して、われわれのゲインは小さくなっている。こちらの成長は頭打ちなのに対し、他者はまだ大きく伸び続けている」

「これは優れたレースができる理想的な状況だ――3戦連続素晴らしいレースが見られた。われわれはこのレギュレーションに問題がないことに気づき、変えないでおこうという速やかな対処ができるだろうか? それは分からない」

大きなルール変更は新たな独走チームを生むだけなのかと尋ねると、ウォルフはこう答えた。「そうだろうね。(もしも)変えることになれば、他の誰か、あるいはわれわれが来年のチャンピオンシップで圧勝するだろう。新しいレギュレーションはすべてが最初からのスタートだ。ダウンフォースが増えて、純粋なラップタイムは大して変わらないのに、ウエイクは極端に増えるのでオーバーテイクは減ってしまう」

「そこには何の利益も見いだせない――そんな新レギュレーションには何の売りもないと私は思うよ。手を加えずにおくべきだ。こんなことを言ってしまうと、昨年のようなアドバンテージが失われているわれわれには不利に働くかもしれない。だが、素晴らしいレースが行われているのだから、レギュレーションをそっとしておけば、もっと素晴らしいレースが見られるようになるだろう」

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