
エイドリアン・スーティルが元所属チームであるザウバーを相手取り、未払賃金に加えて2015年のレースシートを失ったとして起こした法的措置はチューリッヒ最高裁判所の支持を得た。
ザウバーは2014年終盤にマーカス・エリクソンとフェリペ・ナッサーの2人をレースドライバーに起用すると発表。これでスーティルとギド・ヴァン・デル・ガルデのレギュラー入りが消滅した。その後、ヴァン・デル・ガルデは2015年シーズン開幕戦のオーストラリアGP前夜に、自身のレース参戦を求めてザウバーを訴えたが、最終的に両者合意により和解に至っている。
スーティルの訴訟は昨年からひっそりと進められており、2015年にウィリアムズのリザーブドライバー職に新たな道を見いだしたスーティルは2014年の未払賃金350万スイスフラン(約4億800万円)の補償を求めている。これとは別件で、2015年にレースができなかった件についても法定での争いに持ち込まれた。
ザウバーの提出資料にはスーティルがパフォーマンスを下回ったほか、チームに対して批判的であり、なおかつ約束したにもかかわらず4,000万ドル(約46億8,200万円)のスポンサーシップを見つけられなかったと記述されていた。
しかしながら、最高裁判所の裁判官は訴訟の継続を認めている。
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