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  • スージー・ウォルフ

女性F1ドライバー登場の道のりは険し

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2015年11月5日 « マグヌッセン起用を考えていたハース | ファンドーネがスーパーフォーミュラでテスト »
© Sutton Images
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近いうちに女性レースドライバーがF1に誕生する可能性は低いとスージー・ウォルフは考えている。

レースシート昇格のチャンスがほとんどないことを悟った彼女は、4日(水)、引退を発表した。2014年のイギリスGPでスージーは20年ぶりにF1の公式セッションに出走した女性ドライバーとなった。しかし、それ以上の役割がめぐってくる機会は非常に限られていた。

スージーの存在がレースを志す若い少女たちのお手本となったことは間違いないが、スポーツに女性の正ドライバーが誕生するには長い時間がかかるだろうと彼女は言う。

「私がF1に行けたことは、単純に、レーシングドライバーがスポーツの頂点を目指す以上の大きな意味を持っていたの」と彼女は『Huffington Post(ハフィントン・ポスト)』の自身のブログにつづった。「それは、再び女性がスターティンググリッドに並べるかもしれないという希望でもあった。私は波に乗り、すべてのサポートに力づけられて懸命に戦ったわ。その実現を望んだ人々もいれば、望まない人々もいた」

「今はこれしか言えない。私は全力を尽くした。F1には最高レベルで戦う競争力ある女性ドライバーを迎える準備ができているか? 答えはイエス。それは女性に達成可能? もちろん。それは近々実現するか? 悲しいけれど、ノーね。問題は2つ。若いうちにカートを始める少女が少ないことと、明確なロールモデルがいないこと。信じるためには実際に目にすることが必要なこともあるの」

スージーが現実をはっきりと認識したのは、開幕戦で背中を傷めたバルテリ・ボッタスの代役候補を探していたウィリアムズがエイドリアン・スーティルとリザーブドライバー契約をした時だったという。その時彼女はチームの公式テストドライバーを務めていた。

「本当に、あとちょっとだったのに。どうしても私はスターティンググリッドに着きたくて、必死に戦った。でも、今年初めの出来事を見れば、今のF1の環境ではそれが起こり得ないことが分かるわ」

最後にグランプリに名を刻んだ女性ドライバーはジョバンナ・アマティだ。しかし、彼女は1992年にブラバムから3レースにエントリーしたものの、いずれも予選落ちに終わっている。これまでにF1でポイントを獲得した女性は、レラ・ロンバルディただ一人。彼女は1975年のスペインGPで6位入賞を果たした。

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