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クローズドコックピットを求めるビアンキ父

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© Sutton Images
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昨年の日本GPの事故で命を落としたジュール・ビアンキの父、フィリップ氏はF1にクローズドコックピットの採用を望むと述べた――たとえそれによって息子の命が救われなかったとしても。

マシンがコース上の重機に激突するという事故によって頭部に重傷を負ったビアンキは、9カ月の闘いの末、7月に息を引き取った。ビアンキの事故と、今年のインディカーで頭部にデブリの直撃を受けたジャスティン・ウィルソンが命を落とした事故は、オープンホイールレースをクローズドコックピット化すべきとの議論を再燃させている。

ビアンキの事故調査を行ったFIAは、"アクシデントによって生じたエネルギーが非常に大きかった"ため、クローズドコックピットであっても結末は変わらなかったと結論づけている。それでも、F1が息子の事故現場へと戻る今週、フィリップ氏は安全性改善のために思い切った変革をしてほしいと述べた。

「コックピットをクローズするのはとてもいい考えとだと思う」と彼は『BBC』に語った。「だが、ジュールの件に関してはそうではない。私は医師から説明を受けた。彼は頭部に何かをぶつけたのではなく、減速があまりにも急激すぎだのだと。クローズドコックピットであっても何も変わらなかっただろうということだ」

「今もグランプリを見続ける多くの人々から私はよくこう言われるよ。"今のグランプリは大きく変わった。多くのものが変わったよ"と。私は答える。"そうか。それでも私は見たくない。まだつらすぎる。本当に、つらいんだ"と」

F1にクローズドコックピットを求める声は高まっており、ジェンソン・バトンも賛成派の一人だ。

フィリップ氏は今もまだF1を見ることができないという。

「あと数カ月、数年たったら、またグランプリを見られるようになるかもしれない。分からないけれども、今はまだ、あまりにも難しい・・・私は月が過ぎても変わらないジュールを毎日見守り、彼が戻ってくることは不可能なのだとある瞬間に悟った。ダメージが大きすぎたのだとね」

「ジュールの頭と脳は、はあのクラッシュの瞬間に終わってしまったのだと思う。脳へのダメージが大きすぎたんだ。命には2つの側面がある――神経学的側面と肉体的側面だ――ジュールは肉体的にとてもしっかりしていた。体がとても強かったからあのように生き続けられたのだと思う。今、ジュールは私と一緒にいると考えているよ。だが、彼は毎日私と彼の母に電話をしてくれていた。ジュールと話せなくなってもう1年だ。私も彼の母もなかなか受け入れられずにいる」

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