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コックピットの保護を模索するFIA

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2015年8月26日 « 改めてチームに非はないとベッテル | スージー、2015年で引退も? »
© Sutton Images
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シングルシーターレースでコックピットを保護する方法についてFIAは調査を続けている。現在、頭部を保護する2つのコンセプトを分析しているといい、それが将来的にF1で命を守ることにつながることを期待しているという。

オープンコックピットのレースの危険性が再び提起されている。23日(日)にポコノ・レースウェイで開催されたインディカーのレースでジャスティン・ウィルソンが頭部外傷を負い、命を落とした。2009年にヘンリー・サーティースがF2の事故で亡くなって以来、FIAはドライバーの保護の強化に取り組んでおり、戦闘機スタイルのキャノピーやドライバーを保護するロールバーの設置が検討されてきた。

しかし、視認性についての懸念や、事故の発生時にドライバーがマシンに閉じ込められる恐れがあるとの見解によってこれらのコンセプトは実現していない。しかし、FIAのチャーリー・ホワイティングによると、この他にも2つのアイデアが研究されているという。

「数年前からわれわれはこの問題に取り組んでおり、テストできる複数のソリューションにたどり着いた。いくつかは成功が期待できるものだ」とホワイティングは『Autosport(オートスポーツ)』に述べた。「一時期、戦闘機のコックピット風のアプローチもあったが、それはプラス面をマイナス面が大きく上回っていた」

「ドライバーの前面にロールストラクチャーを設けるという外見的には醜い案もあったが、それではドライバーの視界が妨げられてしまい、運転できなかった。そのため、本当に有効な方法を考えることは大変な困難を伴う作業だった」

「しかし、われわれは他にも2つのソリューションがある。1つはメルセデスから提案されたものだ。それはドライバーを覆い隠すものではないため、彼を救出することが可能だ。それは何よりも重要なことである。中央の1本のステーで、ドライバーの上部と前方にフープを設けるというものだ」

「また、別のデバイスとして、高さに変化をつけたブレードをシャシーの上とドライバーの前に設置することも検討している。これらはドライバーからはほとんど見えない角度で設置される」

F1が完璧なソリューションを見つけることはほとんど不可能だろうとホワイティングは認めた。しかし、将来的に何らかの対策を導入することを視野に、FIAはコックピットの保護についての調査をやめはしないと彼は主張した。

「われわれはこのプロジェクトに巨大な時間と努力、リサーチを投入してきた。決して簡単なことではなく、むしろ、本当に大変な仕事だった。だが、私にはいつかこれらが実現する日が見える。いつか必ず、ドライバーのけがのリスクを減少させる方法が見つかるはずだ」

「飛んでくるオブジェクトを戦闘機のコックピットほど強力に防げるかどうかは疑問だが、何らかの保護につながることは間違いない。われわれは目的を貫く必要がある。何かが必要なのだ。たとえ、すべての状況下でドライバーを100%守れるものではないとしても。状況が改善するならば、それでいい。必ず何か方法はあるはずだ」

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