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クローズドコックピットを勧めるチルトン

Jim
2015年8月26日 « フェラーリとピレリ、モンツァで話し合いへ | メキシコ、コース完成は9月予定 »
© Sutton Images
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元マルシャドライバーのマックス・チルトンはインディカードライバーのジャスティン・ウィルソンが亡くなったことを受け、モーターレーシング界はオープンホイールカテゴリーにクローズドコックピットの導入を推し進めるべきだとの見解を語った。

インディカーの下位カテゴリーであるインディ・ライツに参戦するチルトンは2013年と2014年にマルシャからF1に参戦しており、ジュール・ビアンキのチームメイトを務めた。ビアンキは昨年の日本GPで回収車両に衝突、頭部重傷を患い治療を受けていたが7月に永眠している。

チルトンと同じイギリス人ドライバーのウィルソンは23日(日)にポコノ・レースウェイで開催されたインディカーのレース中に、先にクラッシュしたセイジ・カラムのマシンから飛び散ったデブリが頭部を直撃し、病院に搬送されるも翌24日夜に帰らぬ人となった。ウィルソンの死によってオープンホイールレースのコックピット閉鎖化の議論が再熱しており、チルトンはこの問題がモーターレーシングの克服すべき安全性における最後のハードルだと語っている。

「僕たちの頭があるコックピットのエリアはマシンに残された被害を受けやすいエリアのひとつ。それ以外のマシンは今や驚くほど安全だ」と『Sky Sports News(スカイ・スポーツ・ニュース)』に話したチルトン。

「かなり珍しいことではあるけど、でも最近、今年、ジュールが亡くなったばかりで、それからすぐにまた2回目だ。僕たちが理解しなきゃいけない部分だと思う。めったに起きることのない事故だったのは分かっているけど、でも絶対に僕たちにやれることはもっとあるはずなんだ。珍しい事故はいつ自分に起きてもおかしくないし、僕は、レーシング界と協力して、理解できるように、こういう事故の数を減らせるように、何か方法を見いだしたいと思っている。最近はちょっと多すぎる」

F1界では2009年ハンガリーGPで他車から脱落したスプリングがフェリペ・マッサを襲い、生命を脅かす重傷を負った。その後、FIAはさまざまなクローズドコックピットのコンセプトを試している。ただ、クローズドコックピットにした場合、特定の状況下においてドライバーの容易な脱出を妨げるとの意見もある。それでも、チルトンはこういった懸念に対応できるソリューションが見つかるはずだと自信を見せた。

「確かに問題はあるけど、デブリやタイヤウオールへの正面衝突からもっと安全を確保し、なおかつドライバーがきちんと脱出できるような、そういう何かを見つけてデザインできると思うんだ。だから僕はこの方向に進むべきだと思っている」

「僕は2つのデザインを見たことがある。完全にコックピットのキャノピーが閉じられたものも見たけど、それはアクシデントが起きた時に脱出できないデメリットがある。でも、僕はそれでも脱出できるようなデザインは可能だと思っている。他のことはポールを中心にしたブーメランのようなもので、正面からいってもかわされちゃうけど、それでも乗り越えられるはず。これに関する僕の思う問題は複数のアクシデントがあるけど、特にジュールのような事故があった場合、影響を受けるとは思わない。だから、キャノピーは前進するための方法だと思うけど、何か方法を見つけないといけない。もしかしたら、油圧的に開放できたりするような、そういうのとか、いろいろあると思うんだ」

ビアンキの事故後に実施されたFIAの公式調査では、衝突によって極度の負荷がかかっていたため、クローズドコックピットであったとしてもビアンキが被った負傷が緩和されることはなかったと明かされている。

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