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US GP決勝の2時間前まで、12台のレースになるリスクが存在していた。

約束通り、バーニー・エクレストンは瀬戸際の交渉で怒れるプライベーターであるロータス、ザウバー、フォース・インディアによるボイコットの危機を沈静化した。

その1日前にエクレストンはケータハムとマルシャがチーム取り潰しの危機にある現状を踏まえ、スポーツに問題があると話すことで和平協定の基盤を築いている。エクレストンが否を認めたのはこれまでにないことだ。

エクレストンはF1の収入分配モデルが最も力のあるチームらに偏っているのは誤ちだと公に認めた。

オースティンではチーム運営が続行可能な9チームがレースに参加したとは言え、連戦で迎えるインテルラゴスのパドックにもボイコットの暗雲が忍び寄っているかもしれない。

フォース・インディアの副チーム代表を務めるロバート・ファーンリーは2日(日)、ボイコットが回避されたとレポーターらに告げる中で「問題があることが認識されている」と話した。

「問題は"これは解決可能なのか?"ということだ。しかし、その事実が認識されたことは、これからの発展を考えれば今のところ十分だ」

ロータスのチームオーナーであるジェラルド・ロペスは、カレンダーのすべてのレースに出席しているわけではないながらもオースティンに姿を現し、ボイコットの先導的役割を果たした。

そのロペスもUS GPでの危機が最後ではないかもしれないと示唆し、「この話題をめぐって、これから数週間で何が起こるかは大変興味深いだろう」と話している。

問題解決に至らないまま2014年シーズンが幕を閉じれば、ビッグチームが占める"ストラテジー・グループ"の合法性をEUの競争法に照らし合わせ、ルール制定から閉めだされたチームらが攻勢をかける可能性があるとの見方もある。

現実問題として、戦いの継続は避けられないかもしれない。問題の存在を認めたエクレストンは、現在の契約ではビッグチームが"保護するように"説得できない限りは、自分にできることはないと明かした。

「多くのレギュレーションや契約の難点は、われわれが長期を考えないということだ」

しかし、現在の契約破棄は不可能と見られている。F1の有力チームであるレッドブルやフェラーリ、メルセデスはすでに、さらにマイナーチームが倒れた場合のソリューションとして想定されている3台体制のロジスティクスについて話し合いを行っている。

「常に安全なチームがあり、一方でやってきては去っていくチームがある」とメルセデスの非常勤会長であるニキ・ラウダは発言した。

「もし3台目にルーキーを乗せるのであれば、われわれはそれをやろう。再びフルグリッドになるし、確信的なアイデアだ」

同チームを率いるクリスチャン・トト・ウォルフは、航空会社の立ち上げになぞらえ、マルシャとケータハムは何よりF1に参戦した純朴さに屈したのだとほのめかす。

「明日、航空会社を立ち上げようとするなら、それは難しい。ルフトハンザにつぶされてしまうだろう」

一方でエクレストンは自らが提案した3台体制の流れに突然逆らい始めた。その理由は、おそらくマクラーレンが"ノー"と断言したこと、そしてエクレストンがボイコットの驚異を真剣に受け止め始めたことにあると見られる。

「3台体制の話は忘れよう。2台体制に余裕があるものは誰もいない」とエクレストンは言う。

だが、F1がこれ以上のチームを失わなければ、"危機"の深刻度は高まっていく。マルシャが救済に近づいているとのうわさが本当であればなおさらだ。

ラウダは『RTL』に、インドからのマルシャ買収の試みが"本当らしい"と耳にしたと話した。

また、イギリス『Sky(スカイ)』はマルシャが2015年シーズンのエントリーを申し出、来月の最終戦アブダビGPに戻ってくる可能性があると報じている。

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