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2つの陣営に分断されつつあるF1界

M.S.
2014年11月1日 « 可夢偉、「F1で戦い続けたい」 | ルノー、エンジン設計にイリエンを起用 »
ビッグチームと小規模チームに溝か © Sutton Images
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F1がチーム崩壊の"危機"に反応し、戦線が敷かれようとしている。

レッドブルのヘルムート・マルコ博士はUS GPを前に「われわれには準備ができている」と断言した。

マルコ博士が触れているのは、3台体制のコンセプトについてだ。マルコ博士はドイツ『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に、トップチームにとって3台体制のコストがそれぞれ3,000万ドル(約33億7,000万円)に上るかもしれないと話している。

US GPを控えたF1界の緊張感はいやが上にも高まり、バックマーカーであるマルシャとケータハムの戦線離脱に続いてF1の最新の"危機"が訪れようとしていると表明する者もいる。

レースカーコンストラクターのプロドライブを率いるデビッド・リチャーズは財政難に陥ったチームの買収を持ちかけられるも、少なくとも"他の1チーム"が危機的な状況にあるとの考えを『Autoweek(オートウイーク)』に明かしている。

だが、バーニー・エクレストンの見解では、現在の18グリッドからさらに2チームが去る可能性があるという。

「14(台)に減る可能性がある」とエクレストンはイギリスのテレビ局『Sky(スカイ)』に警告した。

問題は、エクレストンとF1オーナー企業である『CVC』が脱落者が去ってビッグチームが3台目のマシンを走らせることに満足なのかということだ。

苦しい状況にあるプライベーターたちに触れ、エクレストンは「彼らがそこできちんとしたパフォーマンスを発揮し、周りに施しを請わないのであれば、われわれには彼らが必要だ」とコメントした。

また、2014年のF1で圧倒的な力を示すメルセデスも消え去ろうとしているチームに共感は薄い様子で、ある関係者が「トニー・フェルナンデス(ケータハム元オーナー)とアンドレイ・チェグラコフ(マルシャ元オーナー)が彼らのビジネスで果たしたことには最高の敬意を払っているが、F1はただ別の話だったのかもしれない」と話している。

パドックの感覚では、チームらが2つのはっきりと異なる陣営に別れつつあるようだ。『Times(タイムズ)』は"持たざるもの"の怒りがボイコットの可能性に発展していると報じた。

「50パーセントの確率でそれは起こる。だが、他に何がある? われわれに失うものが? 誰も聞く耳を持たない以上、われわれにできるのはCVCが理解するようなアクションを起こすことだけだ。痛みを伴うが、意義はあるだろう」ととあるチーム首脳が述べたという。

『Reutres(ロイター通信)』はロータスチームオーナーのジェラルド・ロペスがミーティングではボイコットの危険性に"気付かなかった"と話したと報じている。

一方、『BBC』はフォース・インディア代表のビジェイ・マルヤもUS GPでのボイコットを一蹴したとしながらも、マルヤはコストコントロール案に抵抗するビッグチームの"傲慢さ"を批判したという。

「小規模チームをサポートするファンはたくさん存在し、彼らを尊重する必要がある。小規模チームが軽んじられてはいけない」とマルヤは主張した。

しかしながら、レッドブルのマルコ博士は見ごたえを増してF1の人気を高める上でも、3台体制が好ましいルートだと考えている。

「われわれがジミー・ジョンソンやトニー・スチュワートといったNASCARドライバーにここアメリカで(3台目の)マシンに乗らせることができるとしたらどうだろう。広告効果は絶大だろう」とマルコ博士は話した。

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