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エンジンがパワーアップするとしても、コストが増えることは受け入れられないとカルテンボーンは言う © Sutton Images
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エンジン開発の"凍結"緩和が実施された場合、財政状態の厳しいF1チームが犠牲者になるだろうとクリスチャン・トト・ウォルフが述べた。

V6ターボの初シーズンを支配するメルセデスの影で、苦戦するライバルのフェラーリとルノーの追い上げを可能にするための議論が始まっている。

「今シーズンを見ると、エンジン間に非常に大きな相違があるのが分かります」とフェラーリパワーを使用し、"チーム史上最悪のシーズン"を過ごしているザウバーのモニーシャ・カルテンボーンは述べた。

コスト削減を目的として、F1は厳しいエンジンホモロゲーションルールの下で動いている。パフォーマンス面の開発を厳しく制限するこのルールはエンジン"凍結"という呼び方がなじみ深い。

既存のルールでは、次の2015年のホモロケーションに向けてエンジンメーカーは2014年の"パワーユニット"デザインの48%を変更することができる。

しかし、メルセデスのライバル、中でもフェラーリはより大きな自由度を求めて裏で熱心に働きかけている。

現在の"凍結"はFIAが定めた"トークン"を一定数までパフォーマンス改善のために変更できるというもの。

フェラーリはこのトークンを少なくとも後8つ、チームがシーズン中に調整できるようすべきだと主張している。

当然ながらリーダーのメルセデスはこのアイデアを歓迎しない。

ウォルフはドイツ誌『Auto Motor und Sport(アウトモートア・ウント・シュポルト)』に述べた。「われわれにはベストエンジンがあるから、他のことには一切関心がないなどというのはばかげた議論だ」

「他方で、コストの問題を投げかける必要がある」

「8つのトークンには何千万ユーロものコストが必要になる」と彼は述べた。「カスタマーが払うのでなければ、誰が払うのだ?」

エンジン"凍結"の緩和が大きな反対に直面するのはここだ。

メルセデス、フェラーリ、ルノーから、カスタマーチーム――一部は存続すら危ぶまれている――がエンジン供給を受けるコストは旧V8時代と比べて2014年に大きく跳ね上がった。

「F1のコストを管理しようとしているこの時期に、私たちはエンジンにおよそ2,000万ポンド(約36億円)を払っています」とメルセデスカスタマーのウィリアムズ副代表、クレア・ウィリアムズは述べた。

フェラーリエンジンが改良されれば利益を得るザウバーのカルテンボーンさえも、請求額が増えるのならば"凍結"緩和には賛成できないという。

「一定のパラメータにおいてエンジン開発を認めるというアイデアは支持します」と彼女は述べた。「しかし、それは必ずしも、私たちカスタマーがそのコストを負担すべきということにはなりません」

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