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新たなフォーミュラEシリーズが開幕

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2014年9月12日 « FIAが2015年のF1カレンダーを発表 | メルセデス、ギアレシオを変更へ »
世界初の電気フォーミュラカーシリーズは13日開幕! © Getty Images
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全く新しいシングルシーターシリーズが今、グリッドから滑りだそうとしている。しかし、フォーミュラEのアレハンドロ・アガグCEOはF1と争うつもりはないと主張した。

バッテリーを動力とし、騒音をほとんど出さないマシンは、F1チームのマクラーレン、ウィリアムズ、ルノーのインプットを受けて設計された。初のレースは13日(土)に北京の市街地で開催される。

「レースの途中でクルマを乗り換えるなんて不思議な感じだね」とマクラーレンドライバーのジェンソン・バトンは述べた。

「でも、うまくいくかも。すべて都市の中心部で行われるから、普段モータースポーツに興味のない人たちを引きつけるかもしれない」

「根っからのレースファンでなければ、電気自動車が走り回るのを見るのも面白いかもしれないよ」

バトンの遠回りな賛辞はフォーミュラEに対するF1パドックの態度を代表している。

だが、フォーミュラEには聞き慣れた名前やビッグネームも多い。

10チーム全てに有名な元F1ドライバーが所属している。ヤルノ・トゥルーリ、佐藤琢磨、ニック・ハイドフェルド、ハイメ・アルグエルスアリ等だ。

その1人、セバスチャン・ブエミはフォーミュラEとF1マシンの比較は無意味だと述べた。フォーミュラEのパワーは270bps相当で最高時速は225kmだ。

「フォーミュラEは今までになかった全く新しいものなんだ」とブエミは『APA(オーストリア通信)』に説明した。

「少ないパワーで走るだけじゃなく、クルマのグリップもすごく小さい」

F1王者のセバスチャン・ベッテルを含めた音量不足を嘆くF1パドックの意見について、アガグCEOはドイツ紙『Welt(ヴェルト)』こう述べた。

「肝心なのは、トップドライバーたちが勝利を目指して戦うことだ。私にとって純粋なモータースポーツとはそれだけで十分だよ」と彼は答えた。

魅力はこれだけではない。フォーミュラEのグリッドは健全であり、アウディのような自動車メーカーも支援している。さらに、アジア、アメリカ、ヨーロッパとカレンダーは真にグローバルだ。

アガグの計画は最終的にF1に取って代わり、モータースポーツの頂点に立つことなのだろうか?

「それは間違ったアプローチだ」と彼は主張した。

「われわれはF1を補完するものでありたい――どちらが優れ、どちらが劣るという問題ではない。われわれは自分たちのプロフィルを持った独立したレーシングシリーズだ」

「われわれをF1のようなレースと比べるのはフェアではない」とアガグは付け加えた。

しかし、新しい静かなターボ時代がスタートしてアイデンティティの危機に陥っているF1に対して、フォーミュラEの展望はクリアでモダンだ。

「われわれは環境にフレンドリーで、行く先々の都市の持続的アプローチに対応できる」とアガグは述べた。

「燃料を消費しないし、サーキットに来るのに町から何時間も移動する必要はない」

F1は視聴率の低下やグランドスタンドの空席に悩んでいるが、フォーミュラEが同じ問題に直面することはないとアガグはいう。

「それについては絶対的な自信がある」と彼は述べた。

「それに対するわれわれのアプローチはF1とは違う。例えば、われわれはソーシャルメディアを重用している――インターネットはフォーミュラEの中心だ」

「ファンは自らの投票によって好きなドライバーにレースで50馬力のブーストを与えることができる。このように素晴らしいショーなんだ」

「それから、フォーミュラEのレースを見るのに、必ずしもチケットを買う必要がないことも知ってほしい――われわれはレースを放映する大きなスクリーンを用意している」

「北京のオリンピックパークは毎日50万人の人が訪れている。そのうちの多くが残ってくれればいっそう素晴らしいよ」とアガグは付け加えた。

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