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マルシャ、2012年の痛みを忘れず

M.S.
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© Sutton Images
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マルシャのスポーティングディレクターであるグレアム・ロードンは2012年の痛々しい記憶がチームを"シーズンを通してプッシュする"ことに駆り立てるだろうと話した。

2010年にヴァージン・レーシングとしてF1参戦を開始したマルシャには、それ以来ノーポイントの状態が続いてきたが、モナコGPでジュール・ビアンキが9位入賞を果たし、待ち焦がれる日々についに終止符が打たれた。モナコ前のバルセロナテストでチームのパフォーマンスは大幅な進歩を見せており、今回の結果は今季のマルシャがザウバーに挑戦するとの誓いをかなえられることを示唆している。

しかし、ロードンが思い起こすのは2012年の最終戦だ。ブラジルGPの最終局面で当時ケータハムのヴィタリー・ペトロフがやはり当時マルシャのシャルル・ピックをパスし、チームから選手権10位のポジションを奪い去った。この記憶がモナコの成功に基づいたチームの歩みに拍車をかけるとロードンは述べている。

「長いシーズンだし、われわれはこれを通じてプッシュし続ける必要がある。2012年のラスト数周を見るだけでいい。われわれは選手権10位の座を失っており、チームの将来的な財政は大きく変わっていたかもしれないのだ。この記憶はわれわれがマシンを改善する必要があることを認識させる。しかし、われわれは実際にそうしており、今回の結果はただの幸運ではなく、それがおそらく何よりも重要なことだ」

モナコGPの結果はチームが限られたリソースを最大に活用していることの証明だとロードンは考えている。

「"なぜトップ10フィニッシュを祝うのか"と人は言うだろう。それが簡単なことではないから祝うのだ。あるチームがそうするには5年がかかった。この戦いがいかに厳しいかを反映しているに過ぎない」

「われわれにとってこの結果が基本的に示すのは、進歩だ。レースに勝利した経験はないが、進歩している。小規模チームにとって良いことは、一人残らずこの進歩に貢献したのを知っていること。不要な部分などなく、1人の部署もあるくらいで、彼らはこの結果に貢献するものを届けられたと分かっている」

マルシャにとっては緊迫したレースで、ペナルティを科されたためにビアンキがポイントを獲得するにはロマン・グロージャン(ロータス)を5秒以上後方にとどめておかなくてはならなかった。実際には達成できなかったものの、前方で起こったインシデントによりビアンキは8番手でラインを通過し、5秒加算のペナルティによって9位入賞を果たした。ロードンはこの状況へのチームの対応は称賛に値すると認めている。

「奇妙なものだ。グランプリは2時間続くことがあるが、2時間座っているだけで完全に擦り切れてしまうなどとは考えないだろう! われわれはマシンをドライブするわけではなく、座ってスクリーンを見ている中年男だ。それが精神的に消耗している」

「われわれのチーフエンジニアであるデイブ・グリーンウッドはワールドクラスだと言わざるを得ない。間違いなくワールドクラスだ。彼は他の全員と共に状況を統括しており、結局のところ究極のチームゲームなのだ。したがって、多くのコミュニケーションが交わされ、プレッシャーやストレスも相当なもの。なぜなら、これは楽ではない、厳しい戦いだからだ」

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