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激戦を経てハンターレイがインディ500初勝利

M.S.
2014年5月26日 « メルセデスの隙をつけとアロンソ | 才能はハミルトンが上とラウダ »
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2014年のインディ500は史上2番目のきん差で勝敗が決した。ライアン・ハンターレイがエリオ・カストロネベスを0.060秒差で抑えて初勝利をつかんでいる。

アンドレッティ・オートスポーツに所属するハンターレイは、先頭を走っていた残り10周の時点で掲示されたレッドフラッグ解除後にカストロネベスを抑え、一時はカストロネベスにポジションを奪われながらも激しいバトルの末にトップを奪い返し、2006年のサム・ホーニッシュ以来となるアメリカ人ドライバーの優勝を決めた。カストロネベスが記録タイのインディ500における4冠を目指す中、ラスト6周にわたって2人は苛烈なトップ争いを演じている。

しかし、カストロネベスに張り付いたハンターレイは動くタイミングを完ぺきに計って前に踊り出ると、フィニッシュラインの有名なブリックヤードでわずかにカストロネベスに競り勝った。グリーンフラッグの下でレースが終わるのはこの5年で初めてのことであり、これはタウンゼント・ベルが残り10周でクラッシュした際にイエローフラッグではなくレッドフラッグを掲示したスチュワードの功績だ。イエローフラッグを掲示すればそのままレースは終わっていただろう。

7番手からスタートして念入りにレースを組み立てたハンターレイは、149周までイエローフラッグなしでレースが進行した際にタイトル争いの中にいることを見出した。ハンターレイの勝利は、176周目のリスタート時もポールシッターのエド・カーペンターとジェームス・ヒンチクリフ、ベルが接触したことに一部助けられている。この接触で、優勝に向けて絶好の位置にいたカーペンターはレースから除外されてしまった。

ベルはこのインシデントを生き延びた唯一のドライバーだったが、そのレースも長くは続かなかった。ベルがバリアに接触したことでイエローではなくレッドフラッグが振られ、ドライバーたちはピットレーンで30分の待機を強いられるも、おかげでスリリングなフィニッシュが演出された。

アンドレッティ家のメンバーとして1969年の父マリオ以来の勝利を目指していたマルコ・アンドレッティは3位フィニッシュ。139周目にチームメイトのハンターレイからリードを奪ったアンドレッティだったが、このレース初のコーションにつながったチャーリー・キンボールのクラッシュが最終的にピットストップでの敗北につながり、残るレースでトップ争いを後ろから見守った。

レース前半は穏やかな展開で、これまでのレコードだったコーションなしの66周という記録を破っている。キンボールのクラッシュの後は2008年のウイナーであるスコット・ディクソンがスピンしてウオールに衝突し、2度目のインディ500制覇のチャンスは失われた。

カルロス・ムニョスはファン・パブロ・モントーヤを1.3秒抑えて4位。元F1ドライバーのモントーヤは131周目にピットレーンのスピード違反でペナルティを科されており、勝利のチャンスがその時に失われていたかもしれない。元NASCARチャンピオンのカート・ブッシュはトロ・ロッソに在籍したことのあるセバスチャン・ボーデの0.4秒前方の6位に入った。1995年の優勝以降、初めてこのイベントに参加したジャック・ビルヌーブは14位フィニッシュ。リスタート時に5番手まで上がっていた佐藤琢磨はその後ペースが振るわず19位でレースを終えている。

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