ビッグチームが居並ぶF1にHRTが入り込む余地はないとF1界の有名人たちが批判したことで、シーズン開幕戦のグリッドにつくその存在が物議をかもしている中、同チームのドライバーであるブルーノ・セナがバーレーンに到着した。
ブルーノとそのチームメイトのカルン・チャンドックについては別の不満も出ている。2人ともF1での経験がなく、これまでテストされたことのないHRTのマシンをドライブした経験も、もちろんない。
チャンドックの起用がチームにもたらす資金によるものだと言われる一方、ブルーノについてはこれまでに良好なキャリアを積んできているとはいえ、"セナ"の名が与えた影響も大きい。さらにブルーノは、叔父のアイルトン・セナから1993年にこのような輝かしいお墨付きをもらっているのだ。
「僕が速いと思うなら、そう言うのは甥っ子を見るまで待ってもらえないか」
しかし、叔父のアドバイスを受けてできた評判ではなく、彼は今、自分自身の評価を作り出す決意をしている。
「彼はいつでも僕のお手本だった。早い時期から、叔父は僕に言っていた。"このレースラインを取るべきだよ、これがベストだから"とね。でも、彼がしてくれた一番大きなことは、僕の競争力を育ててくれたこと。僕らはありとあらゆることでレースをした。すべてで、ね。ジェットスキーで、カートで、戦うことのできるものすべてでレースしたんだ」
今、スポットライトは彼に当たっている。
「僕はまだ自分の限界にまったく達していない。まだまだできることがある。でも、ただそれをやるだけさ。マシンの限界を知るには、シーズンの半ばまでかかると思う」
また、ブルーノは母国ブラジルの観衆が忍耐強いタイプではなく、すぐに成功を収めなければあからさまな比較が始まるだろうことを理解している。
「僕らの価値は損なわれている。複数回タイトルを獲得した3人のチャンピオンたちによってね。チャンピオンじゃないなら、ゴミみたいなもの。でも、自分の名前からのプレッシャーは感じていない」
「叔父と僕は昔サーキットで一緒に走ったことがあって、僕はカートで彼と同じラップタイムを出した。それは僕が8歳のときで、彼は僕の才能を確信したんだ。人々は僕と彼を比べ、彼のようになってほしいと思うかもしれないけど、僕は違う。僕はただ僕自身であるだけだ」
「僕がやるべきことは、一人のドライバーとしてすべてのチャンスを生かすこと。才能を輝かせることができると信じているよ」



