モニーシャ・カルテンボーン オーストリア
F1初の女性チーム代表であるモニーシャ・カルテンボーンはペーター・ザウバーからF1チームを託された人物だ。しばしば"F1最強の女性"と言われることのあるカルテンボーンだが、自身のリーダーシップはインドのルーツから来る"穏やかさと寛容さ"で形成されると話している。
デヘラードゥーンで育ったカルテンボーンは宇宙飛行士になることを夢見ていたが、1979年、娘により優れた教育を受けさせようとインドを離れた両親と共にオーストリアのウィーンへ渡った。オーストリアの市民権を得たカルテンボーンは1995年に法律の学位を取得してウィーン大学を卒業。国連で働き、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで法学の修士号を取得している。
カルテンボーンとF1が出会ったのは1998年、『Fritz Kaiser Group(フリッツ・カイザー・グループ)』でザウバーF1チームの法律および法人関連の仕事に携わっていたときのこと。はっきりと印象づけたカルテンボーンは2000年にザウバーの法律部門のトップに任命され、1年後には役員会のメンバーとなる。
その後10年にわたってカルテンボーンのF1への情熱は花開き、ドライバー契約やFIAとの交渉、バーニー・エクレストンとの商業面での話し合いなどに従事。その仕事が報われ、BMWがチームから手を引いたのを機に、2010年1月、ザウバー・モータースポーツAGのCEOに就任する。同時にペーター・ザウバーがチーム代表の座に戻ってきたが、日常業務は新CEOであるカルテンボーンに委ねられ、カルテンボーンはこの職務に十分すぎるほどの能力を発揮した。
2012年、70歳までにはピットウオールを離れたいという宣言を守ったザウバーの後を継ぎ、カルテンボーンは同チームの代表に。チームの株式の33.3%を所有してチームを監督していく。

