ニコ・ヒュルケンベルグ ドイツ
- 氏名 ニコラス・ヒュルケンベルグ
- ニックネーム ハルク
- 生年月日 1987年8月19日
- 出身地 ドイツ エンメリヒ・アム・ライン
- 年齢 32歳148日
- 身長 1.84 m
- 体重 70 kg
- 現所属チーム ルノー
- 過去の在籍チーム アルファロメオ・レーシング, ウィリアムズ, レーシング・ポイント
| # | Grand Prix | Circuit | Date | Car | Pos | Pts | Qual | FL |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | オーストラリア | アルバート・パーク | 3月17日 | ルノー (R.S.19) | 7 | 6 | 11 | |
| 2 | バーレーン | サヒール | 3月31日 | ルノー (R.S.19) | - | 17 | ||
| 3 | 中国 | 上海 | 4月14日 | ルノー (R.S.19) | - | 8 | ||
| 4 | アゼルバイジャン | バクー | 4月28日 | ルノー (R.S.19) | 14 | 15 | ||
| 5 | スペイン | カタロニア | 5月12日 | ルノー (R.S.19) | 13 | 20 | ||
| 6 | モナコ | モナコ | 5月26日 | ルノー (R.S.19) | 14 | 11 | ||
| 7 | カナダ | モントリオール | 6月9日 | ルノー (R.S.19) | 7 | 6 | 7 | |
| 8 | フランス | ポール・リカール | 6月23日 | ルノー (R.S.19) | 8 | 4 | 13 | |
| 9 | オーストリア | シュピールベルク | 6月30日 | ルノー (R.S.19) | 13 | 15 | ||
| 10 | イギリス | シルバーストーン | 7月14日 | ルノー (R.S.19) | 10 | 1 | 10 | |
| 11 | ドイツ | ホッケンハイム | 7月28日 | ルノー (R.S.19) | - | 9 | ||
| 12 | ハンガリー | ハンガロリンク | 8月4日 | ルノー (R.S.19) | 12 | 11 | ||
| 13 | ベルギー | スパ | 9月1日 | ルノー (R.S.19) | 8 | 4 | 7 | |
| 14 | イタリア | モンツァ | 9月8日 | ルノー (R.S.19) | 5 | 10 | 6 | |
| 15 | シンガポール | シンガポール | 9月22日 | ルノー (R.S.19) | 9 | 2 | 8 | |
| 16 | ロシア連邦 | ソチ | 9月29日 | ルノー (R.S.19) | 10 | 1 | 6 | |
| 17 | 日本 | 鈴鹿 | 10月13日 | ルノー (R.S.19) | - | 15 | ||
| 19 | メキシコ | メキシコシティ | 10月27日 | ルノー (R.S.19) | 9 | 2 | 11 | |
| 18 | アメリカ合衆国 | オースティン | 11月3日 | ルノー (R.S.19) | 10 | 1 | 12 | |
| 20 | ブラジル | インテルラゴス | 11月17日 | ルノー (R.S.19) | 15 | 13 | ||
| 21 | アブダビ | ヤス・マリーナ | 12月1日 | ルノー (R.S.19) | 12 | 9 |
| Year | Car | Race | Start | Won | Pod | Class | Best | Pole | Front | Best | Lap | Hat | Pts | Pos | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2010 | Williams | 19 | 19 | 0 | 0 | 15 | 6 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 22 | 14 | ||||
| 2012 | Racing Point | 20 | 20 | 0 | 0 | 18 | 4 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 63 | 11 | ||||
| 2013 | Alfa Romeo | 19 | 19 | 0 | 0 | 17 | 4 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 51 | 10 | ||||
| 2014 | Racing Point | 19 | 19 | 0 | 0 | 17 | 5 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 96 | 9 | ||||
| 2015 | Racing Point | 19 | 19 | 0 | 0 | 13 | 6 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 58 | 10 | ||||
| 2016 | Racing Point | 21 | 21 | 0 | 0 | 16 | 4 | 0 | 1 | 2 | 1 | 0 | 72 | 9 | ||||
| 2017 | Renault | 20 | 20 | 0 | 0 | 13 | 6 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 43 | 10 | ||||
| 2018 | Renault | 21 | 21 | 0 | 0 | 14 | 5 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 69 | 7 | ||||
| 2019 | Renault | 21 | 21 | 0 | 0 | 17 | 5 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 | 37 | 12 | ||||
| Total | 179 | 179 | 0 | 0 | 140 | 4 | 1 | 2 | 1 | 2 | 0 | 511 |
| グランプリ | サーキット | 開催日 | ||
|---|---|---|---|---|
| デビュー戦 | バーレーンGP | サヒール | 2010年3月14日 | レース結果 |
| ラストレース | アブダビGP | ヤス・マリーナ | 2019年12月1日 | レース結果 |
10歳の時にカートデビューを果たしたヒュルケンベルグは2005年にフォーミュラBMWドイツに参戦すると、すぐさまチャンピオンシップを制覇し、ニコ・ロズベルグやセバスチャン・ベッテルの足跡をたどることとなった。2006年にはA1GPに挑み、ドイツチームをチャンピオンに導く。そのシーズンでは実に9勝を挙げた。
ドイツF3選手権で1年を過ごした後、F3ユーロシリーズに戦いの場を移したヒュルケンベルグは、2007年の戦いでロマン・グロージャン、セバスチャン・ブエミに次ぐランキング3位に入った。その年の12月にはウィリアムズでF1テストを行い、すでにF1デビューを果たしていた中嶋一貴より速いタイムをマーク。エースドライバーのロズベルグからも、わずか0.4秒遅れという印象的な走りを見せる。これによってウィリアムズはヒュルケンベルグを2008年のテスト兼リザーブドライバーに指名したのである。
GP2アジアシリーズに参戦したヒュルケンベルグは、わずか4戦のみの出走にとどまったものの、開幕戦のポールポジションを含め、ランキング6位でシーズンを終えた。2009年シーズンはGP2メインシリーズで輝かしい成績を残し、最終戦を前にモンツァでタイトルを獲得。最終戦を待たずしてタイトルを決めた初のGP2ドライバーとなった。
そして2009年11月、ウィリアムズはヒュルケンベルグを2010年のレースドライバーに指名した。堅実なルーキーイヤーのハイライトはダンプコンディションのインテルラゴスでつかんだブラジルGPのポールポジションだ。しかしながら、2011年には才能よりも資金面から前年度GP2チャンピオンでベネズエラの石油企業『PDVSA』から支援を受けるパストール・マルドナドにシートを奪われる。
ウィリアムズを離脱したヒュルケンベルグはフォース・インディアに活路を見いだし、サードドライバーとして金曜フリー走行に参加。後に同チームの2012年のレースシートを獲得した。ややスロースタートを切ったこのシーズンだったが、次第に高い評価を受けるチームメイトのポール・ディ・レスタをしのぐ走りを見せ始め、フェラーリがフェリペ・マッサとの契約を延長する前は跳ね馬への移籍がささやかれたほど。最終的に、2013年は1年契約を結んだザウバーへと移ることになった。
しかしながら、ザウバーは前年度と同じような成功を果たすことができず、数々の印象的な走りを見せながらもヒュルケンベルグのベストリザルトは韓国GPでの4位にとどまる。表彰台に上ることこそなかったものの、フェラーリがキミ・ライコネンと再契約し、ロータスが資金に恵まれたマルドナドとサインを交わすまではそれぞれのチームの有力候補と目されていた。最終的にヒュルケンベルグはかつて所属したフォース・インディアで2014年シーズンを迎えている。
資金力のなさによってビッグチーム移籍を妨げられたことがここではむしろ幸いし、ロータスが惨憺(さんたん)たるシーズンに耐え忍ぶのを横目に、メルセデスエンジンを積むフォース・インディアは特に前半戦で活躍を見せる。チームの開発がスローダウンするとともにライバルたちに追いつかれたとは言え、10戦連続でポイントを獲得したヒュルケンベルグは2014年に存在感を示したドライバーの一人だ。
2015年には活躍の機会が広がると期待されるも、フォース・インディアはプレシーズンのマシン準備が遅れ、順調な滑り出しとはいかなかった。潜在的な能力はあると評されながらも目に見える形でそれを証明することができないでいたヒュルケンベルグは同年、F1の外に実力を示す機会を得る。F1の仕事と並行してポルシェから耐久レースに挑戦したのだ。本番は6月に開催されたル・マン24時間。事前準備として世界耐久選手権(WEC)のスパラウンドにも参戦したヒュルケンベルグは初めて挑んだ伝統のル・マンで見事な優勝を飾り、ドライバーとしての評価を一段と高めた。とはいえ、F1ではやはり今ひとつ決め手に欠けてしまい、僚友ペレスが後半戦で表彰台に上った一方で自身は念願のF1初表彰台に届かなかった。
翌年はチームのパフォーマンスレベルが上昇したのに伴って獲得ポイントも前年より多くなったが、チームメイトとの比較においては一歩およばなかったヒュルケンベルグ。ペレスが2回表彰台フィニッシュを遂げたのに対し、ヒュルケンベルグはこの年もポディウムに上ることはなかった。フリー走行や予選で大きく遅れをとっているわけではないものの、ペレスがここぞというところで決めるのに対して爆発力が不足していたのに加え、他車とのクラッシュやマシントラブルでリタイアを喫したことも影響している。リタイアしたレースの中には、他車のグリッド降格によって2番グリッドにつけた(予選3番手)第9戦オーストリアGPもあった。
フォース・インディアで計5年を過ごしたヒュルケンベルグは2017年の進路として、待望のワークスながらもチーム再建の途上という未知数なルノー移籍を選択。フォース・インディアがルノーに宛ててしたためた愛情あふれる"ヒュルケンベルグ取扱説明書"を手土産に、ルノー2年目のジョリオン・パーマーと共に名門復活を目指した。しかし、本人も承知していた通りその道のりは決して楽ではなく、ヒュルケンベルグのシーズンベストリザルトは6位(4回)で、ドライバーズランキングは古巣フォース・インディア勢に後れを取って10位に終わっている。
ヒュルケンベルグは前年からチームに加わったカルロス・サインツとのタッグで2018年シーズンに挑んだ。ルノーのマシンの戦闘力では上位入賞するのは困難だったが、上位勢がトラブルなどで脱落した際はきっちりと6位を確保するレースが目立った。最終戦アブダビGPではロマン・グロージャンと接触しマシンがひっくり返るというアクシデントに見舞われた。シーズンを通して5位を1回、6位を5回獲得し、最終的には自己最高位となるランキング7位でシーズンを終えている。F1キャリア9年目となる2019年は、サインツに代わりダニエル・リカルドがチームメイトとなる。
【長所と短所】
確かな才能を備えたヒュルケンベルグは以前から将来のスターとしての力を見せてきた。2度目のフルシーズンは印象的でフェラーリのシートでさえ手に入るかに見えたが、身長が高く体重のあるヒュルケンベルグは新ルールが適用される2014年を再び中団で戦うことになった。
【キャリア最高の瞬間】
忙しいF1スケジュールの合間を縫って過酷な耐久レースに適応してみせた2015年、ポルシェとともにル・マン24時間を制したこと。
【キャリア最低の瞬間】
2005年にフォーミュラBMWのデビューシーズンで活躍したヒュルケンベルグはワールドファイナルに進み、1位でチェッカーを受けるも、セーフティーカー中にブレーキテストをしたとして3位に降格されてしまったこと。
【注目のコメント】
パトリック・ヘッド(ウィリアムズ/エンジニアリングディレクター)
「ニコ・ロズベルグやルイス・ハミルトンのように、GP2タイトルを獲得したドライバーたちは、そのデビューシーズンに本当に素晴らしい活躍をする。ニコ(ヒュルケンベルグ)も同様だと思っている」
ウィリー・ウェバー(マネジャー)
「この少年(ヒュルケンベルグ)は信じられないほどの才能を持っていると言える。彼にはミハエル・シューマッハを思い出させる要素がたくさんあるのだ」
ニコ・ヒュルケンベルグ
「僕は第2のミハエル・シューマッハにはならないよ。F1昇格を果たしてからは長い道のりだろうけど、いずれは第1のニコ・ヒュルケンベルグになりたい」
【トリビア】
ウィリー・ウェバーはヒュルケンベルグのことを"ハルク"というニックネームで呼んでいる。これは単に名前に由来するだけでなく、普段はおとなしいヒュルケンベルグがマシンに乗り込むと豹変(ひょうへん)することも意味しているらしい。
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「価値のある最終戦だった」とヒュルケンベルグ (2019年12月2日)
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ルノー、シーズン最後の予選で2台トップ10入り (2019年12月1日)
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「もう少し調整が必要」とリカルド (2019年11月30日)
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序盤に最後尾後退も入賞したリカルド (2019年11月18日)
- レースでの前進に期待するリカルド (2019年11月17日)
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2019年12月1日 コーナーを立ち上がるヒュルケンベルグ © Charles Coates/Getty Images |
2019年11月29日 懸命にパフォーマンスを引き出すヒュルケンベルグ © Mark Thompson/Getty Images |
2019年11月28日 リラックスした表情を見せるヒュルケンベルグ © Clive Mason/Getty Images |
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