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ベッテルが完勝! 2位アロンソ、可夢偉は16位

Kay Tanaka
2011年6月26日 « 3ストップ戦略を予想するヘンベリー | エンジン小型化なら、開催地がボイコットの恐れも »
ポールポジション、優勝、ファステストラップとハットトリックを達成したベッテル © Getty Images
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26日(日)日本時間21時から2011年F1世界選手権第8戦ヨーロッパGPの決勝レースが、スペインのバレンシア市街地サーキット(全長5.419km)で行われた。決勝の周回数は57周、レース距離は308.883kmだ。

前日の公式予選ではセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が今シーズン7回目のポールポジションを獲得し、2番手にチームメイトのマーク・ウェバーが続いた。3番手にルイス・ハミルトン(マクラーレン)、地元期待のフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が4番手となり、小林可夢偉(ザウバー)はQ2敗退で14番手だった。

レーススタート時の天気は晴れ、気温は28 ℃、路面温度は47℃、湿度は62%。タイヤサプライヤーを務めるピレリは、ソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とミディアムコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)という2種類のタイヤを投入している。

24台のマシンがダミーグリッドを離れてフォーメーションラップを開始。ヴィタリー・ペトロフ(ルノー)、パストール・マルドナド(ウィリアムズ)、セルジオ・ペレス(ザウバー)はプライムを履いてのスタートを決めたが、それ以外はオプションを装着した。

各車がスターティンググリッドについたところで、57周のレースがスタート! 先頭のレッドブル勢はポジションを守ったがハミルトンは5番手に後退し、代わりにフェラーリ勢が3-4番手に浮上。可夢偉は13番手にポジションを上げてオープニングラップを終えた。

レースは5周目に入ったが、上位勢では6番手のニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)のペースが上がらず5番手ハミルトンから4秒遅れ、背後にはジェンソン・バトン(マクラーレン)が迫る状況となった。メルセデスGPはDRS(ドラッグ減少システム/可変リアウイング)の効率が高いと言われており、ターン14からターン17までの2つ目のDRSゾーンでKERS(運動エネルギー回生システム)とDRSを併用してもバトンは前に出ることができない。それでも、6周目のホームストレートでスリップストリームを使い、ターン2へのブレーキングでロズベルグを料理。しかし、ハミルトンからの差は6秒に広がってしまった。

上位勢ではニック・ハイドフェルド(ルノー)、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、可夢偉が11周目を終えたところでピットイン! 可夢偉はプライムに履き替えてコースに戻った。12周目の終わりにはハミルトンが入り、再びオプションを装着。ロズベルグもオプションに交換した。可夢偉はピット作業でトロ・ロッソ勢に逆転されてしまい、15番手に落ちてしまった。

13周目を終えたところでウェバーがピットストップを実施し、第2スティントもオプションを選択。先頭を走るベッテルもフェラーリ勢もタイムが下がっており、14周目の終わりにベッテルとアロンソが同時ピットインし、翌周にマッサも続いた。しかし、序列は先頭ベッテル、2番手ウェバー、3番手アロンソと変わらず。ただ、マッサがハミルトンにかわされて5番手に落ちた。

21周目にはDRSを駆使してアロンソがウェバーをオーバーテイクし、2番手に浮上! これにはグランドスタンドに詰めかけたスペインのファンも大盛り上がりとなった。アロンソと先頭ベッテルのタイム差は3秒だ。

24周目の終わりにハミルトンが2回目のピットストップを実施し、オプションを履いて6番手でコースに戻った。上位勢ではウェバーが早めにピットストップを実施し、その後にタイヤを交換したアロンソを逆転! アロンソはピットレーン出口からコースに合流するまでの区間で加速が鈍ってしまったのがポジションを失った大きな要因と言えそうだ。先頭ベッテルも30周目にピットストップを行い、トップでコース復帰を果たした。

39周目にはベッテルが1分41秒926というファステストラップをマークし、2番手ウェバーとのギャップを3.4秒とした。アロンソはウェバーの1.7秒後方を走るが、なかなかタイムを詰められない。4番手のハミルトンはアロンソから23秒離されており、その6秒後方にマッサ、8秒後方にバトンが続いた。この時点で可夢偉は16番手を走行しており、すでにトップには周回遅れにされている。

ウェバーとアロンソの2番手争いは、最後のピットストップでもウェバーが先手を打った。しかしウェバーがコースに戻った際、前には15番手争いをする可夢偉とペトロフがバックマーカーになっていたこともあり、アロンソがピットストップで逆転を果たした!

その後、コース上ではペトロフが可夢偉をオーバーテイクして15番手に浮上するなどの出来事があったが、各車のポジションに大きな変動はなし。ベッテルはアロンソに12秒差をつけてファイナルラップに入り、トップチェッカーを受けて通算16勝目を達成した! 2位に地元期待のアロンソ、3位にウェバーが入っている。

4位にはハミルトンが入り、以下マッサ、バトン、ロズベルグ、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、ハイドフェルドまでが入賞。唯一の1ストップ作戦で入賞を狙ったペレスは惜しくも11位だった。以下バリチェロ、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、ペトロフ、可夢偉、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、マルドナド、ヘイキ・コバライネン、ヤルノ・トゥルーリ(共にロータス)、ティモ・グロック、ジェローム・ダンブロジオ(共にヴァージン)、ビタントニオ・リウッツィ、ナレイン・カーティケヤン(共にHRT)と続いている。今回のレースではリタイアしたドライバーが1人もおらず、24台が完走。これは出走した20台がすべて完走を果たした2005年イタリアGP以来のことだ。

6戦連続で入賞を果たしていた可夢偉は、失格になったオーストラリアGPを除くと今シーズン初めてノーポイントでレース週末を終えている。

ファステストラップを刻んだのはベッテルで、53周目に1分41秒852をたたき出した。

次戦はシルバーストーン・サーキットを舞台とするイギリスGPで2週間後に行われる。最初のセッションとなる金曜フリー走行は7月8日(金)日本時間18時にスタートする予定。公式予選は9日の日本時間21時から、決勝レースは10日の日本時間21時から行われる予定だ。

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