ヨーロッパGP

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2011年第8戦ヨーロッパGPの見どころ

Kay Tanaka
2011年6月24日
【英語音声/和訳字幕なし。ご了承ください】

3月末に開幕した2011年F1世界選手権は全体の3分の1となる7戦を終えた。舞台を北米に移して行われたカナダGPを戦ったF1サーカスは今週末から再びヨーロッパに戻り、9月初旬のイタリアGPまで欧州各地を転戦する。ここまでの7戦ではレッドブルのセバスチャン・ベッテルが5勝、マクラーレン勢が2勝を挙げているが、この先の長いヨーロッパラウンドをどのように戦うかがチャンピオンシップ争いに大きな影響を与えることになるだろう。ヨーロッパラウンド"再開幕戦"となるヨーロッパGPの見どころをチェックしよう。

【その1 - どんなコース?】

ヨーロッパGPの会場は地中海に面するスペイン・バレンシアに位置した全長5.419kmのバレンシア市街地サーキットで、スペインの英雄であるフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が2年連続ワールドチャンピオンに輝いた2年後の2008年にカレンダー入りを果たした。F1では基本的に"1カ国1グランプリ"制が導入されているため、バルセロナでのレースをスペインGP、バレンシア市街地でのレースをヨーロッパGPと呼ぶことにしてうまく対応している。バレンシアの港町に作られたコースはターン9とターン10が跳ね上げ式の橋でつながれており、市街地サーキットにしてはコース幅が広く、レイアウトもモナコよりはモントリオールに似て直線が盛り込まれているが、ほこりっぽく路面のグリップ力が低いことからオーバーテイクは容易ではない。それでも昨シーズンは2種類のタイヤのデグラデーション差をうまく用いて小林可夢偉(ザウバー)が終盤にオーバーテイクを連発しており、戦い方によってはアグレッシブに上位進出が期待できるコースと言えるだろう。

【その2 - 戦略は?】

今季これまでは、タイヤ負荷が厳しいサーキットにはハードコンパウンドとソフトコンパウンドを持ち込み、モナコGPやカナダGPのようにグリップレベルが低いサーキットにはソフトコンパウンドとスーパーソフトコンパウンドを持ち込んだピレリ。今週末は新たなスペックとしてミディアムコンパウンドが登場し、プライムタイヤに設定される。3戦連続で用いられることとなったスーパーソフト(オプション)との組み合わせで、うまくデグラデーション値を見極めつつレース戦略を組むことが重要だ。カナダGPに続いて今回のレースでも決勝でDRS(ドラッグ・リダクション・システム/可変リアウイング)を使用できる区間が2つ設けられるため、ウエットコンディションに見舞われる可能性はかなり低いものの、アグレッシブなレース展開が期待できるだろう。

【その3 - 注目の場所は?】

最もオーバーテイクを期待できるのはターン10から長い全開区間を経てターン12の飛び込みでブレーキング競争をするパターンだ。さらに、シケインを通過した後のターン14からターン17での全開区間でもオーバーテイクを狙えるだろう。距離は短いながら9つものコーナーが盛り込まれたセクター3はモナコのボー・リバージュを思い起こさせるようなレイアウトになっている。

ヨーロッパGP週末の天気予報 © ESPNF1
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【その4 - 優勝争いは?】

カナダGPの舞台となったモントリオール同様、レッドブルにとっては少々不得意なコース。とはいえ、優勝争いを繰り広げる存在になることは間違いない。レースペースに関して言えばこの数戦でレッドブルに匹敵する速さを発揮しているマクラーレンは、予選でのペース改善が実れば十分に勝機を見いだせるだろう。フェラーリとメルセデスGPはマクラーレン以上に予選の改善が必要だが、ここ数戦で見せている高いレースパフォーマンスを発揮できれば表彰台争いも現実的だ。

【その5 - ポイント争いは?】

前戦は波乱の展開になったことで可夢偉が一時2番手を走行する輝きを放ったり、トロ・ロッソがダブル入賞を果たしたりと中団勢にとっては大きなチャンスを得られるレースになった。しかし今週末は天候不順に見舞われる可能性が低いことを考えると、中団チームにとっては楽な展開にはならないかもしれない。予選でトップ10、もしくはそれに近い位置に食い込むことが入賞を争う第一歩だ。

【その6 - 注目のドライバーたち】

ベッテルがヨーロッパGPを2連覇するような展開となれば、今シーズンのタイトル争いでさらに有利な状況となる。しかし、前戦で優勝したジェンソン・バトンを要するマクラーレンとしては、確実にベッテルの前でフィニッシュしてポイント差を詰めていかなければならないため、レッドブルの強みが発揮されにくい今週末のレースでは勝利を目標に掲げてくるだろう。ここまで思うように力を発揮できていないルイス・ハミルトンの覚醒(かくせい)が見られるかどうか注目だ。もちろん母国レースに臨むアロンソは好結果を狙ってくるだろうし、昨年のレースでアロンソを含めさまざまなドライバーをコース上で料理してポイントを手にした可夢偉も、いいイメージを持って7戦連続入賞に挑戦するはずだ。

★2010年ヨーロッパGPの展開

予選ではベッテルがポールポジション、2番手にチームメイトのマーク・ウェバーが入り、ハミルトンが3番手、アロンソが4番手につけた。9周目にはピットストップを終えたウェバーがヘイキ・コバライネン(ロータス)をオーバーテイクしようとした際に追突、その衝撃でマシンのフロント部分が浮き上がり、宙返りをして逆さまにアスファルトにたたきつけられるという衝撃的なクラッシュが発生している。これでセーフティカーが導入されたため、タイミングよくピットストップを行ったルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)が4位進出を果たした。レース終盤には可夢偉がフレッシュなオプションに履き替え、残り2周で2台をオーバーテイクして7位に入っている。優勝ベッテル、2位ハミルトン、3位バトンだった。

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