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バクーダイアリー:ウッズに興奮のハミルトン

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2019年4月26日 « オーダーに従うかどうかは状況次第とルクレール | ほぼ走行できずも前向きさを保つラッセル »
© Clive Mason/Getty Images
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F1パドックは忙しい場所だ――中でも木曜日のメディアデーは大変だ。20人のドライバーとチーム代表たちがさまざまな場所でメディアの取材に応じる。アゼルバイジャンGPオープニングデーの裏側からいくつか興味深い出来事をピックアップしよう。

ルイス・ハミルトンのメディアセッションは主に3つの話題に集中した。シャルル・ルクレールとフェラーリ、アイルトン・セナと間もなく迎える25年目の命日、そしてマスターズでのタイガー・ウッズ復活勝利だ。

ルイスは最初のトピックには哲学的な答えを披露し、2つ目にはややいら立ちをのぞかせた――いわく、"これ、もう何回答えたかわらかないんだけど"――おっしゃる通りである。そして3つ目のトピックには目を輝かせた。

ウッズの物語についての彼の意見に異議を唱えることは難しい。「今こそ映画化すべきだよ――パーフェクトな映画になる! 僕も楽しみだなあ」

ハミルトンは昨年、テニスのウィンブルトンの会場でウッズと対面を果たし、生涯の目標を1つをかなえたという。

「見ていてすっごくエモーショナルだったよ。彼のこれまでの旅、スタートした場所、それからカムバックのために何年もかけて乗り越えてきた苦難。それは絶対に夢をあきらめちゃいけないっていう証明なんだ。去年のウィンブルドンで初めて彼に会うことができたんだ。ずっと会いたいと思っていて、その何年か前に2人とも同じスポンサーが付いていた縁で彼がホールのフラッグを送ってくれたことがあった」

「本当に、心から誇らしかったよ。決して諦めず、プッシュを続けて、自分を信じろってことを彼はみんなに示してくれた」

ロビン・ライコネンは2039年のワールドチャンピオン?

最初の予言者となろう。キミ・ライコネンの息子は20年後にF1ワールドチャンピオンになっている・・・かもしれない。今年のゴーカートデビューでそれが本人のお気に召したならば。

『Instagram(インスタグラム)』でライコネンをフォローしている人なら、彼の息子ロビンくんが最近ミニモトクロスに乗り始めたのを知っているだろう。父のキミは少し前に、息子のバイクをアジャストし、安全なスピードを維持できるようにしたのだと打ち明け、これから4歳の息子に自分を有名にしたスポーツを初体験させるつもりだと語っていた。

「かなり夢中になってるよ」とライコネンは息子がモーターバイクに興味を示したことに目尻を下げる。「クルマも好きなんだけど、今はバイクの方が気に入ってるみたいだ。けど分かんないよ。今日はこれが好きでも、明日は好みが180度変わって他の何かになるかもしれない」

「たぶん夏頃に初めてのゴーカートに連れてってやるつもりなんだ。気に入ったら続ければいい。でも、子どもの考えは分かんないからね。今日はこれやるー、次の日はあれやるーだから。僕は別に気にしないよ、ただの趣味に終わったとしてもね。そしたら彼らにとっては最高の趣味になるだろうし、僕はその方が楽できる!」

だが、ライコネンも妻のミントゥさんも押しつけがましい両親ではないといい、2人の子どもたちがコンピューターゲームと駅(!)に近づかない限りは彼らのやりたいことをサポートするという。

「2人とも応援するよ。彼らがダンサーになりたいって言うんなら、楽しんでいる限りは問題ない。駅をうろつくか、けんかするとか、家でコンピューターゲームばっかやっているとかになるぐらいなら、何かしてくれる方がいい」

© Mark Thompson/Getty Images
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高くついた賭け

昨年のドライバーマーケットはダニエル・リカルドにとって大きかった。彼はレッドブルを去り、ルノーへ行くことを決めた。しかし、そんな彼が1つ面白い逸話を披露している。どうやら彼の2019年勢力図予想はあまり当たらなかったらしい。

バルテリ・ボッタスが2019年もメルセデスに残留するかどうかについて、レッドブルのヘルムート・マルコが賭けでリカルドに勝ったと公言しており、その真偽を確かめてみた。するとリカルドは笑い、"確かに1,000ユーロ(約12万円)持っていかれたよ"と述べた。

「彼はいつももっとたくさん賭けたがるんだ。でも、そういう時って、彼がもう答えを知っている時なのさ! 僕はそんなにギャンブル好きじゃなく、カジノにも行かないから、1,000っていうのは自分で決めたわけじゃない」

「でもメルボルンでもう1回賭けをして、今度は僕が取り返した――だからこれでイーブンだね。賭けたのは予選。彼は(レッドブルが)トップ3に入ると思っていて、僕は無理だと思っていた。結局トップ3ではなかったから、自分のお金を取り戻したってわけさ・・・もうこれ以上彼との賭けはごめんだね! でも大丈夫、こういう関係は結構楽しいよ」

私は今日、リカルドならきっとマーベルのアベンジャーズのファンではないかと思いながら、彼のメディアセッションに出掛けていった。『アベンジャーズ/エンドゲーム』の公開を前にF1は今朝、このような画像をツイートしている。

フェルスタッペンの顔が女性ヒーローのキャプテン・マーベルの体に合成されているのを見てリカルドは大笑いしたが、キャラクターには詳しくないらしく、1人ずつ説明を受けていた。自分のキャラクター、ホークアイはクールなやつかと聞いていたところを見ると、コミックスで少しお勉強が必要なようだ。

こういうものがいかにも好きそうなのにと彼に言うと、「いやぁ、そうでもないんだ。読むべきかな? 実をいうと、これからどうしても追っかけなきゃならないと思っていることが1つあって、それが『ゲーム・オブ・スローンズ』なんだよ。世界中がこの話で持ちきりなのに、僕はいまだにちゃんと見たことがないんだ」

GoTの最終章放送まで、まだ4週間ある。頑張れリカルド。このシリーズは過去にもF1パドックで話題になったことがある。2016年、ダニール・クビアトはレッドブルから連絡を受け、トロ・ロッソに戻されると宣告された際にこのドラマを見ている最中だったという。ハミルトンも最近、インスタグラムで最終章を前に過去7シーズン分を消化しようとしていると投稿したが、順番通りには見られていないらしい。

ハードロックか市街地レースか

25日、マイアミの市街地レース計画にさらなる障害が発生した。『Miami Herald(マイアミ・ヘラルド)』によれば。F1と地元オーガナイザーはロケーションの変更を検討しているという。レース案が明らかになって以降、地元では議論が巻き起こり、F1のような規模のイベントが開催されることによる混乱について現地の企業や居住者が不安を訴えた。サーキットのレイアウトにはいくつか修正が加えられたものの、ビスケーン大通りやブリッジエリアでレースをすれば、ドックヤードやポートエリアへの混乱は避けようがなかった。

計画は今後、マイアミ・ドルフィンズの本拠地であるハードロック・スタジアムを中心とした開催の可否について検討することになるようだ。住所はまだマイアミに含まれているものの、ここはフロリダシティの北部にあたり、市街地レースに比べるとやはり景観的な魅力は低下する。F1は今もアメリカでのレースを増やしたいと考えており、地元で反対が起きた後もマイアミにこだわっていただけに、新たな会場を探そうとするのもうなずける。

新計画の方が実現は容易かもしれないが、来年のカレンダーにマイアミが載るかどうかは様子見だ。もし載ったとしても、関係者が当初思い描いていたものとは大きく違ったものになるかもしれない・・・。

その他メモ:

◆ 今週末はバクーのレース優勝経験者がかなり多くいる。ルイス・ハミルトンとダニエル・リカルドはもちろんのこと、序列の下の方にもここでポディウムを最上段に上った経験者が複数いる。アントニオ・ジョビナッツィ、アレキサンダー・アルボン、そしてジョージ・ラッセルもF2時代にここで勝利した経験を持つ。

◆ ジョージ・ラッセルは体調不良のため、木曜日のメディア対応をキャンセルした。チームによれば、金曜日の走行に向けて十分な休養を取れるように念のために休ませたということだ。

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