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  • レディオ・ガガ - アゼルバイジャンGP

「あいつらアホか!」

Jim
2018年5月1日
© Simon Galloway/Sutton Images
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アゼルバイジャンでは再びクラシックなF1レースが繰り広げられた上、ドライバーたちがもたらす無線メッセージもまた期待を裏切らない内容ばかりだ。『ESPN』が選ぶ特選メッセージの数々を紹介する。

「なんなんだよ! 信じられない。こっちは(時速)320(km)なのに止まりやがった!」

アゼルバイジャンGP週末、ピエール・ガスリーは幸いにして2回の高速アクシデントを回避した。ガスリーを激しく怒鳴らせた最初のインシデントの相手は同じトロ・ロッソのブレンドン・ハートレー。パンクチャーを抱えている状態でレーシングラインをスローダウンしてしまったのだ。ガスリーは危機一髪のところでチームメイトを回避したが、あわや最大の事故のひとつになりかけた。

「ガスリーの邪魔をしてしまった。道を外れようとしたんだけど――本当にごめん」

困惑するハートレーは素早く邪魔にならぬよう動けなかったことを謝罪した。

「なんてばかなヤツだ! 信じられない。1コーナーと2コーナーは気をつけたくせに突っ込んできやがった。あいつらアホか!」

フェルナンド・アロンソは注目を集めるドライバーだ。セルゲイ・シロトキンに対する怒りをこのメッセージに込めたにとどまらず、右側のタイヤ2本をそれぞれ別のタイミングでパンクし、マクラーレンのピットに向かうさなかに無線でその不満をぶちまけた。

© Jerry Andre/Sutton Images
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「SOC10を推奨、ニコ、それからオーバーテイク(ボタン)だ」
「ほっといて!」

ルノーのピットウオールからエンジンセッティングに関する指示を与えられ、静かにしてほしいと訴えたニコ・ヒュルケンベルグ。

「もう一度やらないといけなくなった。捕まえよう!」

後になって考えてみれば、このメッセージはあまり賢明でなかったと言えよう。ピットストップを終えて再びマックス・フェルスタッペンの後方に下がってしまったダニエル・リカルドはチームメイトを捕らえようとゲキを飛ばされる。しかし、この後、レッドブル勢が同士討ちを喫しており、レッドブルはもしかするともう少し慎重になるよう促した方がよかったのかもしれない。

© Sutton Images
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「彼はどうやって僕らの前に出られたの?」
「前にいたんだ。12秒、そのギャップを持ってピットに向かった」

どのF1ドライバーにとっても耳にしたくないメッセージだろう。セーフティカーのタイミングがライバルであるメルセデスのバルテリ・ボッタスにイニシアチブを取らせる結果となった悪い知らせはセバスチャン・ベッテルを驚かせた。

「ちくしょう! なんてこった! 嫌だ! 何が起きた?」 「エリクソンがぶつかってきたんじゃないか」

セーフティカー出動中、タイヤをウオームアップする中でスピンを喫した自身の不運を信じられない様子のロマン・グロージャン。担当レースエンジニアはマーカス・エリクソン(ザウバー)にぶつけられた可能性を示唆するも、後にリプレー映像が流れると、グロージャンの単独スピンだったことが明白となった。

「ウソだろ、勝手にバーストした! 最悪!」

右リアタイヤのバーストに驚きを隠せないバルテリ・ボッタス。この結果、レースの優勝を逃しただけでなく、キャリアで初めてとなるチャンピオンシップリーダーになる機会をも失った。

「そこまできたぞ、ルイス。よくやった。今日はどうやら勝利の女神がわれわれに微笑んだようだ・・・」

棚ぼた勝利となったルイス・ハミルトンをたたえるピーター・ボニントン。この後、パルクフェルメに戻ったハミルトンは表彰式に向かう前、非情な事態に肩を落としているであろうチームメイトのバルテリ・ボッタスを探していた。

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