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  • レディオ・ガガ - アゼルバイジャンGP

「ステアリングをよこせ! 早く!!」

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2017年6月28日
© Mirko Stange/Sutton Images
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セバスチャン・ベッテルとルイス・ハミルトンの仲が険悪になったアゼルバイジャンGPから『ESPN』が無線コメントの傑作集をお届けしよう。

「(ピー)またあいつかよ、あり得ない。ぶつけられた。パンクチャーがあるかどうかは分からない。ほんっとに・・・完全に向こうからぶち当たってきた」

2人のフィンランド人ドライバーがターン2で接触。その経験が初めてではないことを強調するキミ・ライコネンだった。

「オーノー、トラブル、エンジントラブルだ。ほら、まただよ。勘弁してよ」

マックス・フェルスタッペンに降りかかるさらなる不運。おなじみのルノーエンジンのトラブルで今回も完走ならず。

「ブレーキテストされた。どうなってんの?」

2度目のリスタートを前にルイス・ハミルトンに追突し、思わずカッとなってしまったセバスチャン・ベッテル。この後彼は信じられない行動に出る。

「ベッテルが…文字通り横に並んできて、いきなりぶつかってきたんだけど」

当事者であるルイス・ハミルトンも今起きたことが信じられないといった様子でチームに状況を報告する。

「ステアリングホイール! ステアリングホイールをよこせ! おい! おいったら!! ステアリングホイールだ、そいつにそれをよこせって誰か言え! 早く!(叫び声)」

赤旗中に急きょライコネンのマシンを修理することに成功したフェラーリだったが、彼をコースに送り出す際にドライバーにとって極めて重要なものを渡し忘れてしまったようだ。

「これってもし外れちゃったらどうなるの?」
「OKルイス、ボックスだ。ヘッドレストを交換するからボックスに入ってくれ」

安全第一。レースをリードしていたハミルトンだったが、固定が不十分だったヘッドレストが浮いてきてしまい、強制的にピットインさせられた。

「10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティが出た。危険なドライビングのためだ」
「僕がいつ危険なドライビングをしたっていうのさ…」

驚くべきことにペナルティを科された理由が分からないと訴えるベッテルだったが、その声は非常に弱々しいものだった…。

「あんなドライビングをしたのに、たった10秒のペナルティじゃ不十分だよ。分かってるはずだよ、チャーリー」

マシンの中から直接レースコントロールに語りかけるハミルトン。レースディレクターのチャーリー・ホワイティングにベッテルのペナルティに対する自身の考えを伝えた。

「あのさ、もしバルテリが前の人を捕まえられないようなら、ちょっとスローダウンしてウエイクでも起こしてくれるよう伝えてくれないかな」

ペナルティを消化したベッテルが自分の前で戻ったのを見て、チームメイトのバルテリ・ボッタスを争いに巻き込もうと画策するハミルトン。

© Mark Sutton/Sutton Images
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「ハッハハハッ! しーんじられない!」
「ああ、よくやった」
「んふふふふ、みんなありがと」

早めのピットストップを行い、19番手からアゼルバイジャンGP優勝を果たしたことはダニエル・リカルドにとっても意外だったようだ。ニヤニヤが止まらなかったに違いない。

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