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ペナルティの少なかったヨーロッパGP

M.S.
2016年6月21日 « ウィリアムズ、歴史的マシンのドライバーにチャンドックを起用 | ライコネンにペナルティポイント2点 »
© Mark Sutton/Sutton Images
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黄旗が続出したフリー走行の様子から乱戦が予想されたシーズン第8戦ヨーロッパGPだが、大きな混乱がなかったことは決勝日に発行されたスチュワードのリリースからも見てとれる。

決勝レースで審議対象となったのはフェラーリのキミ・ライコネンのみだった。グランプリ初開催のバクー市街地サーキットでは、メインストレートの安全性を向上すべくピットレーンエントリーへ向かうラインに白線が設けられ、ピットインするマシンとストレートを直進するマシンの流れが区別されていた。4輪すべてがこの白線の左側を走行したマシンはピットへ入ることが義務付けられていたものの、ライコネンはこれに反したために5秒のタイムペナルティを科されている。

日付をさかのぼってグランプリ2日目にはザウバーが夜間の作業を制限する"消灯令"に違反。ただし、このルールは各チームに1シーズンあたり2回の例外を認めており、ザウバーにとって今回はその1回目にあたる。

決勝までに3名のドライバーがギアボックス交換による5グリッド降格処分を受け、そのうちの一人であるルノーのケビン・マグヌッセンはパルクフェルメ状態でサスペンションの設定を変更したためにピットレーンスタートを言い渡された。

予選ではハースF1コンビがマーカス・エリクソン(ザウバー)の走行を妨げた疑いで審議が行われるも、聞き取り調査の結果、両名におとがめなしの判断が下された。

ヨーロッパGPの週末を通してスチュワードが審議・裁定したインシデントおよびペナルティは以下の通り。

ヨーロッパGP初日:6月17日(金)

(初日は審議およびペナルティなし)

ヨーロッパGP2日目:6月18日(土)

◆ザウバーF1チーム
昨晩、ザウバーF1チームのマシンオペレーションに携わるメンバーが、P3(土曜フリー走行)開始予定時刻から11時間前の6月18日3時に始まり、P3開始予定時刻3時間前の6月18日11時(いずれも現地時間)に終了する8時間のピリオド中にサーキット範囲内に立ち入った。

ザウバーF1チームにとってこれが2016年F1選手権シーズンに2回許容される例外のうち1回目にあたるため、本件に対する措置は取られない。

(土曜フリー走行は審議およびペナルティなし)

【予選】

◆セルジオ・ペレス(フォース・インディア)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条6項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー11のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。チームはギアボックス交換を6月18日15時26分に技術代表に伝えた。

◆ロマン・グロージャン(ハースF1) 審議内容:カーナンバー8(グロージャン)がターン15でカーナンバー9(マーカス・エリクソン/ザウバー)の進路を妨害、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条6項違反の容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:両ドライバーから事情を聴取した結果、これ以上の措置はとらないことで合意に至った。主たる理由として、グロージャンは最も高速のコーナーが連続する部分を走っている際、彼が安全かつ実際的だとみなした最初の機会にエリクソンを通過させているため。

◆エステバン・グティエレス(ハースF1) 審議内容:カーナンバー21(グティエレス)がターン18とターン19の間でカーナンバー9(マーカス・エリクソン/ザウバー)の進路を妨害、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条6項違反の容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:両ドライバーから事情を聴取した結果、これ以上の措置はとらないことで合意に至った。主たる理由として、グティエレスはアタックラップを開始しようとしており、ターン16の直後にエリクソンを通過させているため。

ヨーロッパGP決勝:6月19日(日)

◆カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条6項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー55のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。チームはギアボックス交換を6月19日11時16分に技術代表に伝えた。

◆ケビン・マグヌッセン(ルノー)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条6項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー20のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。チームはギアボックス交換を6月29日12時46分に技術代表に伝えた。

◆ケビン・マグヌッセン(ルノー)
違反内容:パルクフェルメ状態に置かれている期間にサスペンションのセットアップを変更、FIA F1スポーティングレギュレーション第34条6項に違反
裁定:ピットレーンスタート
裁定理由:サスペンションのセットアップが変更されたため、当該競技者はピットレーンからのスタートを義務付けられるとともに、FIA F1スポーティングレギュレーション第36条2項に規定される手順に従わなければならない。

【決勝】

◆キミ・ライコネン(フェラーリ)
違反内容:カーナンバー7の4輪全てがピットエントリーの白線を越えながらもピットレーンに入らなかった、FIA国際スポーティングコード付属書L第4章第4項(d)に違反
裁定:5秒のタイムペナルティ、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:当該ドライバーはレースディレクターの注意事項(6.3)に反し、ピットエントリーを区別する白線を4輪全てで踏み越えながらもピットレーンに入らなかった。

ライコネンの累積ペナルティポイント:5ポイント(2016年6月19日時点)

ヨーロッパGP注意事項
6.3:ピットに入る際、ドライバーはピットエントリーが始まる前の白線の左側を維持しなければならない。改訂版ピットレーン周辺図を参照のこと。また、4輪が白線の左側を走行したドライバーはピットレーンに入らなければならない。

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