ヨーロッパGPレース中に発生したクラッシュについて、マーク・ウェバーはヘイキ・コバライネンを責めることはなかった。ターン17で予想外に早くブレーキングしたロータスに不意を突かれたのだと説明している。
早い段階のピットストップでポジションを落としていたウェバーは、前のロータス・マシンをパスしようとしてリアホイールに乗り上げた。宙返りした彼のマシンは地面に衝突し、さらに向きを変えながらバリアにクラッシュ。幸いウェバーにけがはなく、コバライネンとは握手を交わしということで、パドックに戻ってからのインタビューではどちらの責任も追及しなかった。
「タンゴを踊るには2人必要だろ? インシデントにも2人が関係しているんだ」と『BBC』に語ったウェバー。「僕は遅いクルマに乗ったこともあるし――後方でレースをしたこともある――あれだけのスピード差でインサイドから接近された時に、リミッターを利かせて粘ることに何の意味がある? つまり、そんな状態(ポジションの維持)にどれだけ耐えられるかってことだ。持っても15秒かそこらだろう。それでもやる価値があるのかな?」
「僕は彼をパスするのに最善のトウを利用しようとしていたんだ。彼もインサイドで抵抗していて、急にすごくアグレッシブにブロックし始めたんだ。まさかあんなに早くブレーキングするとは思わなかった。不覚だったよ。僕の位置や、どこまで近づいていたかは関係ない。僕はきちんとコントロールできていた」
2台の制動能力の違いが想定外だったのだとウェバーは強調する。
「危険なインシデントだったよ」と彼は付け加えた。「そりゃ、びっくりしたさ。初めは、"ああ、先に行かせてくれるんだな――譲ってくれている――と思ったんだ。あまりもペースが違いすぎたから。そしたら彼(コバライネン)がドアを閉め始めて、ちょこちょこと左右に動くんだ。"どっちに行くんだ?"って迷った。ブレーキングしたのかスロットルを緩めたのか知らないけど、あそこは前のラップで僕がブレーキングした位置より80メートルも手前だ。こっちにしてみれば、突然違うカテゴリーに放り込まれたようなものだよ」
コバライネンはアクシデントについて、自分にはどうすることもできなかったと述べており、ウェバーがブレーキングポイントを誤ったのではないかと考えている。
「とりあえず、僕らが2人とも無事で何よりだ」とコバライネンは述べた。「マークは空を飛んだし、もっと悪い結果もあり得た。だからお互い無傷で良かったよ。こんな風にレースが早く終わってしまったのは本当に残念――1周コンマ5秒のペースで後続を引き離していてすごく順調だったんだ。マークとはポジションを争っていたんだから、守るのは当たり前だよ」
「間違ったことはしていない。彼が僕に突っ込んできたんだ。ブレーキングポイントをミスったんじゃないかな。それで最悪の角度でぶつかってしまったんだ――彼のフロントタイヤが僕の右リアに当たり、空中に飛び上がった。僕もメディカルセンターに送られて、そこでマークと握手したよ。僕は元気だし、マークも大丈夫」


