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ハミルトンが勝利! ベッテル3連勝ならず

Kay Tanaka
2011年4月17日 « 汚職事件の調査を受けるエクレストン | 2011年第3戦ドライバーコメント決勝 »
スタートでベッテルをかわしたマクラーレン勢 © Getty Images
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17日(日)日本時間16時から2011年F1世界選手権第3戦中国GPの決勝レースが、上海インターナショナル・サーキット(全長5.451km)で行われた。決勝の周回数は56周、レース距離は305.066kmだ。

前日の公式予選ではセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が1分33秒706をマークし、3戦連続でポールポジションを獲得。2番手のジェンソン・バトン(マクラーレン)にコンマ7秒という大差をつけた。3番手にルイス・ハミルトン(マクラーレン)が続き、4番手にニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、5番手にフェルナンド・アロンソ、6番手にフェリペ・マッサ(共にフェラーリ)が続いている。一方、マーク・ウェバー(レッドブル)は予選にKERS(運動エネルギー回生システム)を用いなかったことやソフトタイヤ(オプション)でアタックをしなかったことが災いし、まさかのQ1敗退を喫してしまった。

Q2残り時間2分というところで赤旗が提示されたことも影響し、小林可夢偉(ザウバー)は3戦連続でのQ3進出を果たせず。決勝レースは13番グリッドからスタートする。今週末も前戦マレーシアGP同様、全24台が予選Q1での107%タイムをクリアし、決勝レースに駒を進めた。

レーススタート時の天気は。気温は℃、路面温度は℃、湿度は%。タイヤサプライヤーを務めるピレリは今回のレースに、ソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とハードコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)という2種類のタイヤを投入している。

スタート前のレコノサンスラップでルイス・ハミルトン(マクラーレン)のマシンに燃料漏れが発覚。しかし、レースには何とか間に合わせて修正できたようだ。ダミーグリッドについた24台のマシンがフォーメーションラップを開始。18番手スタートのウェバーはプライムタイヤを装着した。

24台がそれぞれグリッドに戻ってきたところでレースがスタート! マクラーレン勢が好スタートを見せてベッテルを抜き、バトンとハミルトンが1-2態勢。ロズベルグもターン1、2、3でベッテルと並んだが、ポジションを上げることはできなかった。その後ろではマッサがアロンソをかわし、11番手スタートのエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が8番手にジャンプアップ。ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)は14番手から9番手と大きく飛躍した。可夢偉もオープニングラップで2つ順位を上げ、11番手に浮上。一方、ウェバーは1つポジションを上げて17番手でオープニングラップを終えている。

3周目からDRS(ドラッグ減少システム/可変リアウイング)使用が許可されると、可夢偉がバックストレートでハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)を攻略し、10番手に浮上。ウェバーは2周目にDRSを使わずにセルジオ・ペレス(ザウバー)をかわして16番手に上がったが、その後はルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)のディフェンスに手を焼いた。しかし、4周目にターン11への飛び込みでバリチェロをオーバーテイクしている。

可夢偉は前を走るシューマッハより0.5秒速いラップタイムを刻んでいるが、その前でランデブー走行を続けるポール・ディ・レスタとエイドリアン・スーティルのフォース・インディア勢がなかなかタイムを上げられず、ペースに付き合わされている格好だ。

5周目に先頭バトンが1分43秒955というファステストラップをたたき出し、ハミルトンとのギャップを1.2秒に広げた。ハミルトンからベッテルまでのタイム差は0.8秒となっているが、なかなかオーバーテイクを仕掛けられない。7周目にはハミルトンが1分43秒928というファステストラップをマークしている。

10周目にこのレースで初めてタイヤ交換を行ったアルグエルスアリだが、ピットアウト直後に右リヤタイヤが脱落! 3輪状態で5.4kmのコースを走行するのは難しく、セクター2でマシンを止めてしまった。7番グリッドからスタートしたことを考えれば、かなりもったいないミスと言えるだろう。11周目にはシューマッハやディ・レスタがピットインし、可夢偉は8番手に浮上。ペースが上がらないウェバーも入り、プライムからオプションに交換して20番手でコースに戻った。

13周目には4番手を走行していたロズベルグがピットに入り、再びオプションを履いてコースイン。一方、トップ3は接近した戦いになり14周目にベッテルがバックストレートでハミルトンをかわしたが、その周にバトンとベッテルが同時ピットイン! しかしバトンは間違えてレッドブルのピットボックスに入ってしまい、レッドブルのピットクルーたちの間を割ってマクラーレンのピットボックスへ。これで数秒のタイムロスがあり、ベッテルがピットレーンでバトンをかわした。コース上では先頭を走っていたハミルトンがペースを落とし、マッサにオーバーテイクされてしまう。マッサとハミルトンはピットに向かったが、順位は変わらずマッサが前の状態でコースに戻った。

レースは20周目に入り、先頭はロズベルグ。2番手ベッテルとのギャップは5.5秒差で、3番手にバトン、4番手にマッサ、5番手にハミルトン。6番手はシューマッハ、7番手にアロンソ、8番手にディ・レスタ、9番手にスーティル、10番手に可夢偉と続いている。このうち、ロズベルグ、シューマッハは3ストップ作戦のようだ。

先頭ロズベルグは25周目の終わりにピットに入り、再びオプションタイヤを選択。これで3ストップ作戦ということが判明した。同じ周にハミルトンとウェバーもピットに向かい、オプションタイヤに交換している。メルセデスGP勢とマクラーレン勢はいずれも3ストップ作戦だ。

これでトップに浮上したのはベッテル。2番手にマッサ、3番手にアロンソとフェラーリ勢が続き、2回目のピットストップを終えたロズベルグが4番手。28周目にはロズベルグがコース上でアロンソをオーバーテイクした。

接触によりノーズに穴が開いた可夢偉のマシン。「ダストや土がコックピットに入ってレーシングスーツが汚れた」と話したが、パフォーマンスには影響なかったとも © Sutton Images
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シューマッハが2回目のピットストップを行ったことで可夢偉は9番手に浮上したが、なかなかペースが上がらない。0.3秒後方にヴィタリー・ペトロフ(ルノー)が迫り、30周目のバックストレートでオーバーテイクされてしまったが、その周にスーティル、ハイドフェルドと共にピットイン。

31周目にはトップのベッテルがピットに入り、プライムに交換。33周目には先頭のマッサが入り、プライムに変更。しかしコースに戻る際にピットレーン出口の白線を横切ってしまった。トップを走るロズベルグは39周目の終わりに最後のピットストップを実施。ベッテルとマッサには先を行かれたが、なんとかハミルトンの前でコースイン! バックストレートではハミルトンがDRSを使ったが、ロズベルグが抑えた。しかしチームからの無線によるとロズベルグは「燃費が厳しい」状況。41周目にはターン6でハミルトンがオーバーテイクを成功させ、バトンもロズベルグに近づいた。

レースは44周目。7番手につけたウェバーがファステストラップをたたき出し、前を走るアロンソより3秒速いタイムを刻んで猛プッシュし、オーバーテイクを決めた。その前ではロズベルグがターン14のブレーキングで突っ込みすぎ、マッサとバトンにポジションを奪われてしまう。

高速コーナーであるターン7の飛び込みでベッテルをオーバーテイクしたハミルトン © Sutton Images
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レースは49周目。2番手のハミルトンはベッテルよりいいラップタイムを重ね、背後に迫った。50周目のバックストレートでDRSを使って迫るも、オーバーテイクの試みは成功せず。しかし52周目に高速コーナーのターン7でインに飛び込んでパッシング成功! 通常ではオーバーテイクポイントにならないコーナーで前に出るという素晴らしいムーブを決めて見せた。

一方、ここまで10番手につけていた可夢偉はペトロフの攻撃を受け、11番手に後退。ペトロフはディ・レスタもかわして9番手に浮上した。しかし、可夢偉はディ・レスタをオーバーテイクし、再びトップ10に食い込んだ。

上位ではソフトタイヤを履くウェバーが猛然とプッシュ。ターン6で飛び込んだ後に立ち上がりでロズベルグを料理すると、55周目にはDRSを使ってバックストレートでバトンをオーバーテイク! これで3番手に浮上した。

レースはファイナルラップ。先頭のハミルトンはベッテルに5.2秒という大差をつけて最後の1周に入り、そのままトップチェッカー! 2010年ベルギーGP以来となる今シーズン初勝利は通算15勝目。2位にベッテル、3位にウェバーが続いた。

4位はバトン、以下ロズベルグ、マッサ、アロンソ、シューマッハ、ペトロフ、可夢偉までが入賞。ディ・レスタ、ハイドフェルド、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)、スーティル、ヘイキ・コバライネン(ロータス)、ペレス、パストール・マルドナド(ウィリアムズ)、ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)、ジェローム・ダンブロジオ、ティモ・グロック(共にヴァージン)、ビタントニオ・リウッツィ、ナレイン・カーティケヤン(HRT)までが完走を果たした。リタイアはアルグエルスアリの1台だけだった。

ファステストラップを刻んだのは42周目に1分38秒993を刻んだウェバーだった。

ヨーロッパラウンド開幕戦となる第4戦トルコGPはイスタンブール・パーク・サーキットを舞台として3週間後に開催される。最初のセッションとなる金曜フリー走行は5月6日(金)日本時間16時にスタートする予定。公式予選は7日の日本時間20時から、決勝レースは8日の日本時間21時から行われる予定となっている。

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