中国GP

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  • レディオ・ガガ - 中国GP

「がっつくな。落ち着け」

Jim
2018年4月17日
© Jerry Andre/Sutton Images
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レッドブルドライバーのダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンが全く異なる理由で注目を集めた中国GPより、『ESPN』特選の無線メッセージを紹介する。

「マジックだね!」

予選8番手を喜ぶフォース・インディアのセルジオ・ペレス。チームにとっては今季の予選ベストパフォーマンスだった。

「ざまあみろ、またあとでな!」
「いい感じだ。ただ、がっつくな。さっきのは良かった。落ち着け」

オープニングラップのターン4でアウト側からキミ・ライコネンを追い抜き、記憶に残る一言を発したマックス・フェルスタッペン。レッドブルのピットウオールからは感情を抑制するよう指摘されていたが、結局、その後のレース展開を考えると、終盤に彼がこの指示を忘れてしまっていたことは明らかだった。

「ポジションを落としてしまってすまない。キミがかなりアグレッシブで」

予想以上にパッシブなスタートとなり、メルセデスに謝罪するルイス・ハミルトン。5番手に落ちた上、ラップ終盤にはキミ・ライコネンにブロックされてしまった。

「(ターン)14の手前でケビンを出すこと・・・」
「マジかよ、まだ6周目じゃん!」

レースが始まって早々に、異なるタイヤと戦略でレースをスタートしていたケビン・マグヌッセンを前に出すようチームオーダーを発令されて不満を訴えるロマン・グロージャン。

「何あれ、ドア閉められたんだけど!」

サイドに避けてくれると予想していたトロ・ロッソのチームメイトであるブレンドン・ハートレーのドライビングにいら立つピエール・ガスリー。この時、最後から2つ目のコーナーで発生したトロ・ロッソ勢の接触がレースの決定的瞬間へと変わる。トロ・ロッソのピットウオールとドライバー間で伝達ミスがあり、2人が同士討ちしてクラッシュを喫した結果、デブリ清掃のためにセーフティカーが出動した。

© Mark Sutton/Sutton Images
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「これって僕のせい? それとも僕の後ろには新しいタイヤを履いたマシンがいっぱいいるってこと?」

ペースに苦戦しながらも、重要な状況認識は健在なハミルトン。一行がセーフティカーのスピードで走る中、後方にいるレッドブルがフレッシュタイヤで攻撃の準備を整えている理由を的確に質問した。

「マジかよ、何で僕たちはニュータイヤに変えなかったの?」
「そうしていたら彼らが君の前に出てしまっていたからだよ」

セーフティカー導入中にレッドブルと同じようにピットストップする決断をしなかったのはなぜかと問うたハミルトン。メルセデスはコース上のポジションが犠牲になることを懸念したと説明している。結局、ハミルトンにはセーフティカー解除後にレッドブル勢が見せた猛チャージを食い止める力は残っていなかった。

「今のは特に何も言う必要はないと思うんだけど・・・」

抑えきれない怒りを示すことの多かったここ数年と対象的に、マックス・フェルスタッペンに対する不満を冷静に口にしたセバスチャン・ベッテル。レース終盤、フェルスタッペンにぶつけられたベッテルはスピンを強いられてポジションを落とした。

「やったぜ! やった」

それまで珍しく無線で静かだったものの、コーナーへの飛び込みでバルテリ・ボッタスに見事な追い抜きを仕掛けてリードを奪い、でき得る限りの方法で喜んだダニエル・リカルド。

「はははは! やったぜいえーい! みんな、やったぜ。すげぇぇぇ」

トップチェッカーを受け、キャリア通算6勝目を飾り大喜びするリカルド。喜びと同時に信じられない思いがあることをうかがわせた。

© Mark Sutton/Sutton Images
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