中国GP

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「バカみたいだ・・・これでもステイアウト?」

M.S.
2017年4月11日
© Mark Sutton/Sutton Images
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F1のチームラジオと言えば、キミ・ライコネン(フェラーリ)の存在なしには語れない。納得できないフェラーリの戦略によって中国GPの表彰台争いから脱落したライコネンは、豊かな表現で怒りを示した。

主役はこの人

「ターン12の出口ってどうなってんの? (MGU-)Kを押さなきゃパワーがないんだけど」

レッドブルを追いかけながらもオーバーテイク可能なほど近づくのに苦戦するライコネンは、エンジンのデプロイに異常がある可能性を示唆した。

「本気でタイヤが最後まで持つと思ってる? 全然そんな気がしない」

ソフトタイヤでレースの最後までコース上にとどまれとのフェラーリの指示に、ライコネンの中で疑問の芽が生じる・・・。

「フロントがひっどいことになってる・・・」

そして・・・。

「で、どういうつもり・・・? フロントは全っ然ないのに、あと20周だぞ!」

タイヤの状態とチェッカーフラッグまでの距離にいら立ち、ライコネンはフェラーリに戦略の変更を求めるも、この試みは報われることはなかった。

「ほぼ3秒遅れ、バカみたいだ・・・これでもステイアウト? 悪くなるだけだって、ほら!」

ようやくフェラーリの気を変えたのはこのメッセージだったようだ。ライコネンはラップタイムを確認するよう求めるとともに、苦境はひどくなるばかりだとピットウオールに訴えた。願いが聞き届けられたとは言え、ピットレーンからコースに復帰したとき、ライコネンは3番手から6番手にポジションを落としている。

脇を固める名優たち

© Rubio/Sutton
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「フェルナンド、水分補給を忘れるな」
「ドリンクなんているか! 前のマシンに集中しているだけでたくさんだ。ドリンクなんてほっとけよ」

ラジオを沸かせるもう一人のドライバーはマクラーレンのフェルナンド・アロンソ。レース開始時のトリッキーなコンディションでマシンのナビゲートに集中する中、水分補給を忘れないよう促す発言に怒り混じりの反応を示した。

「OK、フェルナンド、今はサインツが最速だ・・・」
「コーナーで一番速いのは僕だけどね!」

Hondaに対するメッセージ・・・なのか? アロンソは上海インターナショナル・サーキットのコーナーではMCL32が最も速いと主張している。

「4位の目は残っているぞ、ニコ・・・じゃなくてバルテリ。プッシュだ!」

長くニコ・ロズベルグのレースエンジニアを務めてきたトニー・ロスのこの発言を見れば、長い間の習慣はそう簡単に抜けないことがよく分かる。ロスが戦略を伝えたかったのは、もちろんロズベルグの後任であるバルテリ・ボッタスだ。

「リスクを冒す価値があるときってあるだろ? (笑い声)最高だぜ・・・」

この瞬間、アジアで最もキザな人物だったかもしれないのがトロ・ロッソのカルロス・サインツ。19台のマシンがインターミディエイトタイヤを選択する中、ドライタイヤでスタートするという大胆な決断によって6位でチェッカーフラッグを受けている。

© Andre/Sutton
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「いけ、ルイス! 並ぶ者のないマスタークラスだ・・・」

一度もリードを譲ることなく、中国GPで5回目の優勝を果たしたルイス・ハミルトン(メルセデス)を祝福するピーター・ボニントン。

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