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バトン勝利でマクラーレン1-2! 可夢偉またもリタイア

Kay Tanaka
2010年4月18日 « シューマッハ、不調の原因は体重? | レース審議委員会、ハミルトンを調査 »

18日(日)日本時間16時から2010年F1世界選手権第4戦中国GP決勝レースが、上海インターナショナル・サーキット(全長5.451km)で行われた。レース周回数は56周、レース距離305.066kmで争われた。

前日に行われた公式予選では、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが今シーズン3回目のポールポジションを獲得。2番手にマーク・ウェバーが続き、レッドブルがフロントローを独占した。3番手にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が続き、小林可夢偉(BMWザウバー)は15番手となった。

レーススタート時のコンディションは小雨、気温21℃、路面温度22℃。ルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)とカルン・チャンドック(HRT)はピットレーンからのスタートを選択した。

ブリヂストンは今週末の中国GPにソフトコンパウンド(ソフトタイヤ)とハードコンパウンド(ハードタイヤ)という2種類のドライタイヤを持ち込んだ。雨が激しくなっていないこともあってほとんどのドライバーがソフト側のドライタイヤを選択したが、ティモ・グロック(ヴァージン)はインターミディエイトタイヤを選択。しかしグロックはフォーメーションラップが開始された際にダミーグリッドを離れることはできなかった。

アロンソがホールショットを奪ったものの・・・ © Getty Images
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レースがスタートし、3番グリッドのアロンソが圧倒的なスピードでレッドブルをかわしてターン1に進入! ベッテルはウェバーにかわされ、3番手となった。ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、ジェンソン・バトン、ルイス・ハミルトン(ともにマクラーレン)フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)が続く。

一方、後方ではビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)がターン6の手前でスピンを喫し、コントロールを失ってセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)と可夢偉に接触! これでこの3台はリタイアとなり、オープニングラップからセーフティカーが導入された。

2周目の終わりには各車続々とピットインし、インターミディエイトタイヤに交換。上位勢ではロズベルグ、バトン、ロバート・クビサ、ヴィタリー・ペトロフ(ともにルノー)以外がタイヤ交換を実施した。

レースは4周目からリスタート。タイヤ交換を行った中ではアロンソがポジションを上げ、4番手に浮上して5周目に入った。一方、インターミディエイトに交換していたシューマッハは再びピットに入り、ソフトのドライタイヤを装着した。

すると5周目、アロンソにドライブスルーペナルティが科されることが発表された。理由はスタートでフライングをしてしまったためで、アロンソは5周目の終わりにドライブスルーを行った。ベッテルやハミルトンはこの周に再びピットストップを行い、いずれもハードのドライタイヤに変更。

ピットインせずにドライタイヤで走り続ける先頭のロズベルグは、6周目に1分45秒801というファステストラップをたたき出し、2番手バトンに3秒差をつけた。3番手クビサと4番手ペドロ・デ・ラ・ロサ(BMWザウバー)、5番手ペトロフはピットインしていない。6番手ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)は1回のピットストップしか行っておらず、6番手にはピットに入っていないヘイキ・コバライネン(ロータス)。最初に2回ピットストップを実施したシューマッハが7番手に続いた。

しかし9周目にデ・ラ・ロサのマシンから白煙! エンジン系のトラブルに見舞われた様子で、セクター2でマシンを止めた。これでザウバーはこのレースもダブルリタイアとなってしまった。

ハミルトンとレッドブル勢はどんどんとオーバーテイクを成功させてポジションアップ。6番手に浮上したハミルトンはファステストラップを連発し、5番手シューマッハの1.3秒後方につけた。シューマッハはハミルトンよりも3秒遅いが、要所でハミルトンを押さえ、なかなかハミルトンを前に行かせない。ハミルトンはようやく16周目のバックストレートでスリップストリームに入り、ストレートエンドでパスすることができた。その後ろにいたベッテルは、次の周のバックストレートでシューマッハをオーバーテイクしている。

19周目のターン11で先頭のロズベルグがコースオフ! これでバトンが接近し、続くバックストレートでオーバーテイク、これでバトンがトップに立った。しかし雨が強くなってきたこともあって、バリチェロ、シューマッハ、ウェバー、アロンソ、マッサが再びピットインしてインターミディエイトに変更。バトン、ロズベルグ、クビサ、ペトロフ、ハミルトン、ベッテルというトップ6もインターミディエイトに履き替えた。

レースは23周目にセーフティカーが導入された。アルグエルスアリがコース上に落としたフロントウイングパーツが原因だ。セーフティカー導入中の24周目には、ヒュルケンベルグがハードのドライタイヤに交換するというギャンブルに打って出た。

果敢な走りでF1初ポイントを手にしたペトロフ © Sutton Images
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26周目からリスタート! バトン、ロズベルグ、クビサは抜け出したが、ペトロフ、シューマッハ、ハミルトン、スーティル、アロンソ、ベッテルは団子状態。一方、ヒュルケンベルグはドライタイヤをあきらめてピットに戻った。

レースは34周目に入り、先頭バトン、2番手ロズベルグは変わらず。ハミルトンはシューマッハ、ペトロフ、クビサらをオーバーテイクして3番手に浮上した。4番手のクビサ以下は、アロンソ、ベッテル、ペトロフ、スーティル、シューマッハ、マッサと続いた。

38周目になるとシューマッハ、ハミルトン、クビサ、ベッテルがピットインし、翌周にバトンとロズベルグも続いた。いずれもインターミディエイトに変更しているが、ラップタイムペースが下がっていることから、雨量は多くなっている模様だ。ハミルトンはピットストップでロズベルグをかわし、これでバトンとハミルトンが1-2態勢となった。

50周目になると先頭バトンと2番手ハミルトンのギャップが10秒に開いた。ハミルトンは左フロントタイヤの摩耗を訴えており、3番手ロズベルグとのタイム差は7.8秒まで縮まる状況。ロズベルグの1秒後方にはアロンソが迫っており、表彰台争いの行方はまだまだわからない。

レースは残り3周となったが、レッドブルが苦しい状況となった。シューマッハを料理したペトロフがウェバーに襲いかかり、最終コーナーでウェバーがミスしたところを突いてペトロフが7番手に浮上したのだ。4番手アロンソが1分50秒台で走っている中、6番手ベッテルは1分54秒台までペースを落としている。

ベッテルとハミルトンの争いが審議対象に © Sutton Images
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バトンは終盤にコースオフする場面もあったが、トップを守り切ってトップチェッカー! シーズン2勝目を挙げ、2位にハミルトンが入った。これでマクラーレンは2007年イタリアGP以来の1-2フィニッシュを達成。しかし、ハミルトンにはピットストップの際に危険な走行があったため、レース後に審議されることとなっている。 3位にはロズベルグが入り、2戦連続表彰台を獲得。4位以下はアロンソ、クビサ、ベッテル、ペトロフ、ウェバー、マッサ、シューマッハまでがポイント圏内。17台が完走となっている。

ファステストラップをたたき出したのはハミルトンで、13周目に1分42秒061をマークした。

第5戦となるスペインGPは3週間後の開催となるため、F1サーカスはつかの間の休息を味わうことになる。最初のセッションとなる金曜フリー走行1回目は5月7日(金)の日本時間17時からスタート予定だ。

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