カナダGP

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ファインダー越しのF1 - 2011年カナダGP

Mark Sutton / Jim
2011年6月19日

F1カメラマンのマーク・サットンが2011年シーズン第7戦カナダGPで撮影したお気に入りの写真を紹介してくれました。今回はマークの兄キースもモントリオールでシャッターを切ったベストショットを披露してくれています。

【マーク・サットン 2011年6月17日】

バトンとダンブロジオ

カメラモデル: Canon EOS-1D Mark IV | レンズ: 70-200mm F9.0 | エクスポージャー: 1/640 Sec | 絞り値(アパーチャー): 8.0 © Sutton Images
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これはバトンの追撃が始まった場面。第1コーナーの内側に大量の水がたまり、確か最後尾だったと思うが、ダンブロジオがポジションを守ろうと必死なのが分かり、素晴らしい一枚になったと思っている。私にとってはレースの重要なパートだった。というのも、バトンはバックマーカーたち全員と戦わなければならなかったのだ。これはテレビでは流されていない。ダンブロジオが自分のポジションを死守しているため、かなりタイトになっている。そして水たまりに入って大量の水しぶきが上がったこの一枚は最高のショットとなった。そこにアウト側を回るバトンもいる。最速で上位に駆け上がる道を探ろうとする彼はグリップを十分に感じているようだ。ヴァージンと競い合いながら相手にプレッシャーをかける。まさに、レース終盤、ベッテルに対して見せたのと同じように。ベッテルはプレッシャーに敗れ、彼が人間であることを証明してくれた! しかし、このシーンはまだまだ序章に過ぎない。これはバトンの追撃が始まったばかりの瞬間をとらえた写真だ。

ウオールに突進するベッテル

カメラモデル: Canon EOS-1D Mark IV | レンズ: 70-200mm F20.0 | エクスポージャー: 1/640 Sec | 絞り値(アパーチャー): 16 © Sutton Images
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私は文字通りピットレーンから離れていた。モントリオールはグリップがあまりないコースなので、フリー走行では一度ピットレーンを離れてしまったマシンは周回を重ねる傾向にある。だから最終コーナーに行くべきだと考えた。ケベックの文字とカジノを背景に撮影するのは私にとってモントリオールの典型と言えるからだ。しばらくして、私がピットレーンを下ってマシンリアの撮影をしようと決めたところ、"FanVision(ファンビジョン)"にベッテルがウオールにぶつかったという情報が。見上げると彼が背後にいるではないか! つまり見逃したわけだ・・・が、気を取り直してまだマーシャルが駆けつけていない状態でウオールにいる彼を撮影し、その後、マシンを降りてダメージを確認しているところもカメラに収めた。私たちと一緒に働いているルビオがやって来て「クラッシュを撮った」と教えてくれた。彼はすべての場面を連写しており、確かに他のクラッシュに比べるとスペクタクルがないとはいえ、彼がウオールにぶつかったことは事実であり、私たちはそこに激突したすべてのドライバーの画像を手に入れることに成功したのだ。コース上に何人を配置しているかがすべて。この画像はすぐに世界中に配信された。

コリン・ファレル

カメラモデル: Canon EOS-1D Mark III | レンズ: 16-35mm F6.3 | エクスポージャー: 1/80 Sec | 絞り値(アパーチャー): 5.6 © Sutton Images
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もしかすると私をテレビで見た方もいるかもしれない。本当におかしな瞬間だったんだ。コリン・ファレルがいることは人に聞いて知っていたので、私はピットレーンで写真を何枚か撮っていた。彼はピットストップの練習に励むマシンをただ見ていただけだったのだが、裏から消えてしまったので後からまた追いかけることにする。グリッドにいた私が次に彼を見たときにはルノーのジャケットを着ていたので、いずれは写真を撮られる運命にあるだろうと考えた。彼はエリック・ブーリエとジェラルド・ロペスと話していたが、カメラ目線の写真は撮れず。彼がまさに去ろうとしていたので私は思い切って「コリン、写真を撮ってもかまいませんか?」と尋ねたところ「んー、もう行かなきゃいけないんだ」と言われた。それでも、理由はよく分からないが、彼が握手をしようと手を差し出してきたので、もしかすると彼を撮影ポジションに引きずるべきだったのかもしれない! 有名人はたまに応じたがらなかったりするので尋ねるべきだと思い、もう一度、かなり積極的に彼にお願いしてみる。彼はゲストとしていたので、3回聞いてようやく「OK、分かったよ、そこまで言うんなら」と言ってもらえた。ブラブラと歩き、マシンの前で約5秒間ポーズを取って笑顔としかめっ面を向けてくれたと思ったら行ってしまった! 私がグリッドを離れようとするまで彼らが映像を撮ろうとしていたのかどうかは分からない。私はカメラに映りたかったわけではなく、ただ写真を撮ろうとしていただけなのだ。

マクラーレン勢の接触

カメラモデル: Canon EOS-1D Mark IV | レンズ: 70-200mm F5.0 | エクスポージャー: 1/1000 Sec | 絞り値(アパーチャー): 4.0 | ISO Speed: 400 © Sutton Images
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キース・サットン: レースのスタートシーンと屋上からピットストップを撮影できたことは本当に幸運だったと思っている。加えて最終コーナーも見えたのでシケイン出口で誰かが後方に接近していればそれに注視することも可能だった。この場所で唯一の難点は目線の先にピットガントリー(ピットウオール)の屋根があること。そのため、半々の割合で最初と最後しか見られない。ハミルトンがかなり接近しているのを確認した。彼はインサイドに動くも、バトンがラインをキープして彼の前を横切る。この画像の3枚は接触した場面、最後の一枚は彼らが自分たちのピットボードの真下で衝突した瞬間だ。月曜日の朝、空港でバトンを見かけたので、おめでとうと話しかけたところ、彼が「きっといい写真をたくさん撮ったんでしょ。僕とルイスのやつは撮った?」と聞いてきたので撮ったことを教えた。第1コーナーからは離れすぎているので、おそらくあの場面をとらえられたのは私だけだったのではないだろうか。

テキーラを一気飲みする可夢偉

カメラモデル: Canon EOS-1D Mark IV | レンズ: 70-200mm F2.8 | エクスポージャー: 1/2000 Sec | 絞り値(アパーチャー): 2.8 © Sutton Images
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彼にはすべてのレースでこれをやって欲しいね! 結果的には後退してしまったが、可夢偉は彼らしくバトルを繰り広げながらレースの途中で2番手につけ、表彰台に上るかと思われた。レース後、チームはプッシュした彼とレースの内容に本当に満足している様子で、本当にうれしそうだったのがペーター・ザウバーだ。コバヤシ(可夢偉)が戻ってきたときも、まだメキシコからのゲストが全員残っており、彼の登場に先だって、一種の伝統らしくテキーラのショットをトレイに並べて準備していた。そして、テキーラで乾杯したときの瞬間をパシャリ! レースドライバーがテキーラを飲む瞬間を見るのはかなり珍しいので、とてもすごい一瞬だったと思う。ただ、彼はレースを終えていたし、夜にレースが控えているわけでもなく、もちろん運転はしていないはず。彼の顔に笑顔が浮かんでいるので本当に素晴らしい時間だった。皆と同じように、彼もテキーラのショットが大好きみたいだ! こういう写真を撮るのも仕事のうち。サーキットでのアクションはもちろんのこと、ライフスタイルや雰囲気などもF1の一部なのだ。

勝利のキス

カメラモデル: Canon EOS-1D Mark III | レンズ: 16-35mm F6.3 | エクスポージャー: 1/80 Sec | 絞り値(アパーチャー): 5.6 © Sutton Images
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(道端)ジェシカとジェンソンはいつも最高の写真を提供してくれる。彼ら2人の間にはたくさんの愛があふれている。毎朝、必ず2人一緒にコースにつながる浮桟橋を渡り、腕を絡めて冗談を言いつつ笑いながら歩いて来る。パドックではずっとそうして過ごしているのだ。もちろん、ジェンソンが勝ったレースの後は彼女のところに駆けつけてハグとキスを交わすのだけれど、彼はまだヘルメットを被ったままなので写真としてはあまりおもしろくない。いつもチームのお祝い撮影があるので表彰式が終わった後はマクラーレンの裏口に向かった。今回は本当にチームの努力だったと思う。彼が戻ってきた次の瞬間には豪雨になったので、私はジェシカと一緒にマクラーレンの裏口にいた。彼女のことはよく知っていて、ちょっとした親密な関係性もあったりする。雨が止むとジェンソンが戻ってきたので、私は彼が彼女のところに真っ直ぐ進んでキスができるように机を動かした。彼ら2人のファーストリアクションがこの一枚。本当に素晴らしいショットだ。パドックで恋愛模様を見かけるのは素敵なことだと思っている。かなり緊迫することもあるが、最終ラップで優勝した後なので、そこの雰囲気はとにかくものすごかった。これは台本なしの自然な画なのでとてもいいのだと感じる。気持ちがあふれた瞬間だ。それがこの写真の一番いいところ。

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