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2011年第7戦ドライバーコメント予選

Kay Tanaka / Jim / Me / M.S.
2011年6月12日 « レース参加が認められたダンブロジオ | カナダGP予選後の記者会見パート1 »

いつ雨が降ってもおかしくない空色の下で行われたカナダGP公式予選は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がポールポジションを獲得する結果となった。

オプションとプライムという2種類のタイヤコンパウンドの差があまりない状態となっている今週末だが、決勝レースがウエットコンディションになる可能性が高いこともあって、上位勢もあまりオプションをレースに向けて温存しなかった。Q3では0.85秒の中に上位8台が収まるという接近した戦いになったが、その8台はレッドブル、フェラーリ、マクラーレン、メルセデスGPという4チームで、これにルノーの2台を加えた5チーム10台がトップ10を占めるという展開に。フォース・インディア、ウィリアムズ、ザウバー、トロ・ロッソはQ3進出を果たせなかったが、こちらも接近したバトルを繰り広げた。

予選を終えたドライバーたちのコメントは以下のとおり。

【レッドブル】

セバスチャン・ベッテル
土曜フリー走行:1番手
予選:1番手

「結果はうれしい。異なる戦略を採って予選を犠牲にした昨年からは前進できたし、今年はもっと落ち着いている。昨日の朝はひどいスタートだったけど、皆がマシンを修復してくれたおかげで午後のフリー走行ではもっと走れた。それがここでは重要なんだ。理解するのが厄介なコース。縁石やシケイン、高速状態からのハードブレーキングとかね。でも、今日はスムーズな予選セッションだったし、2回とも本当にいい走りができた。全体的に本当に満足している。コンディションが変わりそうだね。きっと雨になる。問題はそのタイミングと量だ。分からないけど、何よりポールポジションはスタートするに最高のポジションだからね」

マーク・ウェバー
土曜フリー走行:ノータイム
予選:4番手

「いい午後だったし、自分たちの回復ぶりには満足している。今日の予選ではこれ以上、マシンから多くを引き出すことはできなかった。KERSがなくて、それがパフォーマンスに影響したんだ。今朝、問題が発生してから皆がマシンの準備に全力を尽くしてくれたし、やれることはすべてやってくれたから直ったと確信していたけれど、フォーメーションラップでまたダメになってしまった。Q3に向けて直そうとしたんだけどできなかった。ここではフロントローに着きたかったけど、4番手は前の方だし今日の自分たちを考えると2列目はいい。明日は長いグランプリになる。天気が少しからんできそうだから、おもしろいレースになるだろうね」

クリスチャン・ホーナー(チーム代表)

「モントリオールでの初ポールポジションを獲得できたことは素晴しい。今日のセバスチャン(ベッテル)も最高のパフォーマンスだ。Q3ではポールに十分な2回のアタックラップを走った。ここではフェラーリがとても速いので、明日は彼らとマクラーレンが手ごわい相手になると予想している。マーク(ウェバー)はKERSが使えない中で見事な立て直しを果たしたと思う。ここではKERSがコンマ数秒に響くことは分かっている。彼も素晴らしいパフォーマンスだったし、オーバーテイクが可能なコースで2列目からレースをスタートさせる」

【マクラーレン】

ルイス・ハミルトン
土曜フリー走行:6番手
予選:5番手

「個人的には、自分のラップに満足だ。でも今日の午後ほど難しいクルマには乗ったことがない。崖っぷちまで攻めて、ウオールにタッチするほどだった。でも、それでも5番手がやっとだよ。これが僕にできる最善だった。でももうすぐ新しいものがクルマに投入されることになっているから――時間の問題だよ。明日のレースペースは今日の予選よりもいいことを願う。僕らはバックストレートでコンマ数秒失っていて、それが予選に響いた。7速が長いんだ――予選では長すぎたかもしれない――でもオーバーテイクには役立つはずだし、スリップストリームに入った時にリミッターを打たずに済む。それによって前の人たちに挑戦できるはず。明日の午後は厳しい戦いになりそうだけど、ここはいつも長く予想のつかないレースになる。僕らもまだ脱落してはいないさ」

ジェンソン・バトン
土曜フリー走行:5番手
予選:7番手

「望んだような速さがなかった――ちょっとフラストレーションがたまるよ。Q3の最後のラップはすごくうまくいっていたんだ――でもオーバードライブしてしまい、ロックアップし初めて少しタイムを失ってしまった。もう少しでニコ(ロズベルグ)を抜けたんだけど、7番グリッドと6番グリッドはそれほど変わらないと思う。7番グリッドの方がきれいな側からスタートできるしね。僕らのレースペースはいつも予選ペースよりいいし、ここはオーバーテイクできるサーキットだから、ポジションを上げられたらいいね。幸い、ソフトとスーパーソフト、どちらのタイヤも一貫性がある。ベストを尽くすよ――きっと楽しいレースになるはずさ」

マーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)

「ドライとなった今日の予選セッションで、われわれのマシンはややダウンフォースを付けすぎていたかもしれない。しかし今のところ天気予報で示されている通りに明日が雨になれば、それが功を奏していい状態になるはずだ。ルイスとジェンソンはウエット、ドライにかかわらず素晴らしいレーサーであり、優れたオーバーテイカーだ。明日はそれぞれ5番手7番手というスターティングポジションから、コンペティティブな走りを期待したい。これまで47回開催されているカナダGPでマクラーレンは11勝している。ジル・ビルヌーブ・サーキットは偉大なコースであり、しばしばイベントフルなレースを生む。明日何が起きるか見てみよう」

【フェラーリ】

フェルナンド・アロンソ
土曜フリー走行:2番手
予選:2番手

「ずいぶん久しぶりの――実際、2010年のシンガポール以来となる――フロントローだ。フェリペがすぐ近くにいるのも心強い。チーム全体が、コースでもホームでも、マシンパフォーマンスを改善するためによく頑張ったということだね。僕らがコンペティティブなのを証明することが重要で、それをやってのけた。Q3では戦略に少し迷った――最初にシングルラップだけして次に3ラップするか、均等に走行を分けるかでね――でもどちらが本当にベストだったのかは分からないよ。ここみたいに他のところほど空力ダウンフォースが重視されないコースだと、僕らの弱点が少しカバーされる。でも同時に、持ち込んだアップデートが期待通りの効果を発揮しているのも事実で、それは残りのチャンピオンシップで大事なことなんだ。僕らは先頭争いがしたいんだからね。明日は雨が降る可能性もあって、いつも以上にカオティックなレースになるかもしれない。どんなチャンスも見逃さないように準備しておかないと。最初からレッドブルにプレッシャーをかけていくよ。でもマクラーレンもすごく強そうだ。彼らのリアウイングはどうやらウエットコンディションに合わせてあるみたいだから」

フェリペ・マッサ
土曜フリー走行:4番手
予選:3番手

「ここまで素晴らしい週末だ。ずっとコンペティティブだったし、ようやくいいグリッドポジションからスタートできる。明日は天気が変わるかもしれないから、どんな可能性にも対応できるようにしておかないといけない。昨日の走り始めからクルマのハンドリングに満足していて、レースにはすごく自信がある。チームもすごくいい状態だし、ここでネガティブな結果の連鎖を断ち切りたい。レッドブルとのギャップが小さくなっていることも今後の明るい要素だ。このコースでのレースはすごく難しい。でもこれまでのところ僕らのクルマは予選よりレースでコンペティティブだ。明日はレッドブルはもちろんのこと、マクラーレンもすごく強いはず。表彰台ならうれしいし、優勝争いができたらもっといい。雨ならどうかって? いい質問だね。まだ今年は本格的なウエットで走っていない。それに加えてこのコースではほんのわずかのスリップがすごく高くつくことになるから、慎重さが必要だ」

パット・フライ(シャシー部門ディレクター)

「この結果には満足している。開幕以来ベストだ。皆に賞賛を贈りたい――容赦ないコースで一度もミスをしなかったドライバーたち、注意深くマシンを準備したチーム、そしてトップとのパフォーマンスギャップを埋めるべく迅速に動いたマラネロの人々に。だがこのグランプリで確実にポイントを持ち帰らなければならないのだから、明日の長く予想できないレースに向けて集中力を絶やしてはいけない。雨が重要な役割を果たすことも考えられるので、どんな可能性にも適切に対応できる準備を整えておくべきだ。チーム全体を代表して、今日ピットストップ中にケガを負ったわれわれのメカニックの1人、マルコ・オリバのことを心配している。このスポーツでは時々起きてしまうことだ。マルコの早い回復を願っている」

ステファノ・ドメニカリ(チーム代表)

「今年初めて、最後の瞬間まで最上位グリッドを争うことができ、今回はポールポジションとの差も妥当だ。今シーズンベストの予選で、先頭の2列に2台のマシンが並び、うち1台は前がクリアな状態というのは素晴らしいことだ。励みになる結果だよ。われわれの努力の方向性が間違っていなかったということだ。現段階でわれわれのマシンはモントメロ(バルセロナ)よりも"ジル・ビルヌーブ"サーキットの特性に合っているようだが、週末のスタートからコンペティティブだったのは偶然ではない。だが今は非常に予測不能にみえるレースの準備に集中するべきだ。歴史的にカナダはアクションの多いグランプリとなり、セーフティカーが出動するオーバーテイクの多いレースとなる。天候という未知数にこのシナリオを加えれば、明日の70周がどうして誰にとっても非常に長いものであるか、理解いただけるだろう」

【メルセデスGP】

ミハエル・シューマッハ
土曜フリー走行:7番手
予選:8番手

「今日の予選には大いに満足できるだろう。最後のアタックではターン4を過ぎた後に一瞬だけ推進力を失ってしまったけど、クリーンなラップを刻めたんだ。その問題については分析が必要だけど、それ以外はすべてがうまくいったよ。週末を通じてセットアップを適切な方向に進めることができたし、午前中にやったロングランもかなりよかった。レースは悪くないはずだ」

ニコ・ロズベルグ
土曜フリー走行:3番手
予選:6番手

「全体的には今週末に成果を残せたし、予選6番手というのはいい結果さ。モナコでのレースペースと比較しても、レースの方がもっといい結果を残せると自負している。レースでのパフォーマンス改善についてたくさん作業したし、それを明日のレースで発揮したい。新品のオプションタイヤを温存できたのもいいことだ」

ロス・ブラウン(チーム代表)

「今日はとても堅実な予選セッションを過ごすことができ、両ドライバーとチームがいい仕事をした。われわれはタイヤの使い方において大きなチャンスを得たが、両ドライバー共にレースに新しいオプションタイヤを残すことができている。全体的にはかなりいい午後になったと言えるだろう。将来的にはラップタイム改善が必要なことは理解しているが、ここまでのところは今週末のベストを尽くせている」

ノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ社長)

「今日のチームとドライバーたちのパフォーマンスは尊敬するべきものだ。ニコの6番手はベッテル(レッドブル)のポールタイムから0.8秒落ちだし、ミハエルはそこから0.05秒遅れで2つポジションが下がっただけだ。午前中のフリー走行ではレースシミュレーション作業を実施したが、ラップタイムは極めて良好だった。結果として、予選でタイヤを温存することができている。Q3で2回アタックしていれば、さらに1つか2つほどグリッド位置を上昇することができたであろう。それでも、明日のレースで新品タイヤを使うことに大きな益がある。もちろん、ドライコンディションでスタートした場合だが」

【ルノー】

ニック・ハイドフェルド
土曜フリー走行:12番手
予選:9番手

「今日は達成可能な最大限の結果を残せたと思うから、本当に満足している。通常よりもダウンフォース量を増やしたマシンでドライブしたんだけど、これは明日がウエットコンディションになることを期待したギャンブルのためだ。今日はマシンに小さな修正をいくつか加えたけど、そこから可能なものを引き出せた。スーパーソフトでの走行にも満足できたよ。昨日は不満だったけど、かなり慣れた感じだし、それはラップタイムにも表れているともう。もちろん9番手よりも上の方がいいのは当然だけど、トップ10でも満足できるんだ。明日はいいペースを発揮してポジションをいくつか上げ、改善したい」

ヴィタリー・ペトロフ
土曜フリー走行:8番手
予選:10番手

「路面温度は昨日よりかなり低かったし、予選を通じてタイヤを適切に温めるのが難しかった。結果的にグリップ不足となり、最速タイムを記録したラップで少しロスがあったよ。モナコで問題を抱えたことを考えれば、僕とニックがQ3に進出できたのはいいことだ。モントリオールではおかしなレース展開になることがほぼ常だし、セーフティカーもよく出動する。天候も予測できないよね。明日は僕たちがコンディションに対応して、それぞれのチャンスを生かすことになるだろう」

【ウィリアムズ】

ルーベンス・バリチェロ
土曜フリー走行:16番手
予選:16番手

「残念ながらQ2でフロントの(ブレーキ)ディスクに問題が発生してしまったんだ。温度を上げることができなかったから、(ブレーキング時に)マシンは片側に引っ張られる形となってしまい、コースオフを喫してしまった。最終的には大きなタイムロスになったし、戦略の修正を余儀なくされたよ。僕たちのマシンは可能性のあるいいものだしオーバーテイクチャンスもある。だから、力強いレースを展開することについてはポジティブにとらえているよ」

パストール・マルドナド
土曜フリー走行:12番手
予選:12番手

「今日の午後は100%の力を発揮したから、自分自身の予選パフォーマンスには満足している。もちろんトップ10に入りたかったけど、レースに期待できることは山ほどあるからね。僕たちのペースはいいし、ライバルたちとの争いもかなり接近している。僕らはポイント圏外から大きく離れていないし、オーバーテイクが可能ということを考えると明日をいい1日にするチャンスはあるよ。エキサイティングなレースになるだろう」

サム・マイケル(テクニカルディレクター)

「今日はトップ10に入るほどに十分な速さはなかったが、パストールがマシンの能力を最大限に発揮してくれた。再充電を十分に実施できなかったために彼は最速ラップでKERS(運動エネルギー回生システム)を使っていなかったので、さらに速く走ることもできたろう。ルーベンスにはブレーキを温める作業に問題が発生してしまい、ベストラップをまとめることができなかった。今回のレースにはチャンスがあるだろうが、チームとしてはさらなるポイント獲得に向けてプッシュすることになる」

【フォース・インディア】

エイドリアン・スーティル
土曜フリー走行:9番手
予選:14番手

「これまで楽な週末にはなっていなかったけど、それでも予選にはもう少し期待していた。ラストラップのヘアピンでミスを犯したのが残念だ。ブレーキング時にバンプにぶつけたことでリアタイヤがロックしてしまい、ワイドにスライドしてしまった。フリー走行中に燃料を多めに積んでロングランを走れていないから、明日のレースは僕にとってちょっと未知な部分がある。レースペースを判断するのも難しい。それに天候がどうなるかも分からないけど、雨の確率が高いみたいだ。天気がどうであれ一生懸命プッシュする」

ポール・ディ・レスタ
土曜フリー走行:10番手
予選:11番手

「今日はQ3進出にかなり近づいたけど、最終的には11番手に落ち着いた。僕たちが選んだタイヤ戦略は予選には適していなかったのかもしれない。でもレースに向けてオプションのニューセットを温存できたから、うまくいけばそれが明日役立つだろう。それに最後のラップの2つ目のシケインでコンマ数秒を失っているから、あれがなければQ3にコマを進められたかもしれない。だけど、正直、これ以上はないと思っている。11番手はスタート位置としてはいいし、コースのキレイな側になるからそれも利点かな。週末のスタートからここでは競争力を発揮しているし、明日はいいレースができると確信している。できればポイントを取りたい」

ロバート・ファーンリー(チーム代表代理)

「このコースの高速なレイアウトはいつもわれわれのマシンに合っているように思うが、今年も同様で、ほとんどのセッションでトップ10あるいはそれに近い位置につけられている。ポール(ディ・レスタ)はしっかりとコースを学習し、フリー走行を通してペースを改善していった。Q3にはわずかな差で進めなかっただけ。初めてここに来たことを考えると素晴らしい成果だと思う。エイドリアン(スーティル)は昨日のセッションで問題を抱えて走行時間が不足していたものの、うまく立て直している。最後のラップでコンマ数秒を失っているが、それがなければポールの隣にはなれたはずだ。全体的には明日のレースで強力な結果につながるような、いい位置につくことができたので、今日の自分たちのパフォーマンスには満足できると思っている」

【ザウバー】

小林可夢偉
土曜フリー走行:15番手
予選:13番手

「僕たちにとって難しい週末になっています。昨日にクラッシュしたことで、チームは僕のためにスペアモノコックからマシンを組み立て直してくれました。ここのサーキットでの最大の問題は、縁石の乗り越えです。全体的なグリップ不足を抱えていますし、マシンを限界まで走らせるのが本当に難しいんです。それでも、今日のマシンバランスは少し改善されていました。最後のアタックラップではあとコンマ数秒ほどは速く走れたかもしれません。かなり激しくアタックしましたし第2セクターの中盤まではよかったんですが、その後、シケインの直前でリアウイング(DRS/可変リアウイング)を使った際にマシンコントロールを失いかけてしまったんです。僕たちのレースペースはいいはずですし、明日はポイント獲得を目指して集中します」

ペドロ・デ・ラ・ロサ
土曜フリー走行:17番手
予選:17番手

「僕にとってはいろいろな出来事が起きた。昨日の午前中はレースカーに乗るなんて予想もしなかったけど、今日の午前には予選に大きな期待を抱いていなかったんだ。マシンやすべてのボタンにほんのわずかな時間で対応するのは決して楽じゃない。もちろん、午前中のクラッシュも助けにはならなかった。マシンのコントロールを失ってしまったことで、自信もいくらか失ったよ。チームがマシンを直してくれてすごくうれしいし、彼らに感謝したい。とにかく、僕がマシンに乗った時はうまくいくんだ。予選結果には大満足だし、レースも楽観的にとらえている。ザウバー・フェラーリC30はいつも予選より決勝の方が強力だからね。チームのためにポイントを獲得したいし、それこそ、僕がここにいる理由だ」

ペーター・ザウバー(チーム代表)

「まず、今週末にたくさんの作業を行っているメカニックたちに感謝したい。予選に2台を間に合わせたのは素晴らしい仕事ぶりだった。可夢偉は13番手で予選を終えたが、モナコでも同じポジションから素晴らしい結果を手にしている。ペドロが昨日の13時に今週末のレースへの参加を知ったことを考えれば、Q2に進んだのは素晴らしい仕事ぶりだ。おめでとう!」

ジェームズ・キー(テクニカルディレクター)

「午前中は2台共に新たなセットアップを決めるため、忙しく作業を行った。可夢偉にとっての優先事項は、縁石の乗り越えとタイヤのウオームアップを助けることだ。昨日はグリップ不足を感じていたため、昨晩にたくさんの作業を実施してその部分の改善に努めた。いくらか改善されたが、依然として予選でいいパフォーマンスを発揮するにはタイヤのタレが速くきてしまうという問題に苦労していた。その部分の作業を土曜フリー走行で行ったのだ。ペドロについては、マシンに乗ってさらに走り込むことが重要であったし、タイヤコンパウンドとマシンの特性、システム、昨晩に行ったマシンセットアップの変更についてもう少し学習する必要もあった。Q1では午前中にあまり走行しなかったこともありオプションを2セット投入したが、スーパーソフトについてはグリップ面で感触を得ることができなかったようだ。いい仕事をしてQ2進出を果たした彼は、チームメイトから0.3秒遅れで予選を終えている。レース週末で走ったのは昨シーズン以来ということを考えると、本当に素晴らしい努力だ。突然の起用だったが、彼には感謝したい。可夢偉はベストラップが理想的なものではなかったものの、タイヤを機能させることについて改善することができた。明日はさらに改善できるだろう。われわれがQ3進出を果たせていたとは思わない。100%満足はできないが、この状況では今の位置は悪くないだろう。レースはまったく異なったものだ」

【トロ・ロッソ】

セバスチャン・ブエミ
土曜フリー走行:13番手
予選:15番手

「ウィリアムズとザウバーを相手に戦うという、多かれ少なかれ予想通りの位置だったと思う。僕のベストラップはすごく良かったけど、0.05秒の差で2つポジションを失ったことに少しがっかりしているんだ。Q2で最後のタイムアタックに出て行ったのは、そうしなければもっと後方になっていただろうからいい決断だったね。僕らのレースペースは今日の予選でできたものより少しいいと思うので、後は明日どうなるかだな」

ハイメ・アルグエルスアリ
土曜フリー走行:14番手
予選:18番手

「ブレーキングに苦戦していて、午前のセッションの後に予選に向けて改善しようといくらかセットアップを変えたんだ。ほんの少しポジティブになったようだったけど、ブレーキをロックして左フロントタイヤにフラットスポットを作ってしまったことでそのラップでのパフォーマンスが限られた。そのせいでQ2に進むことができなくて、マシンは15番手に入る能力があったから残念だよ。僕は今でも明日は強いレースができると信じているけど、2週間後のバレンシアで予選パフォーマンスを改善してマシンからより良い感触を得られるようにするために、このセッションから学ぶことは重要だね」

ジョルジオ・アスカネッリ(テクニカルディレクター)

「セバスチャンのリザルトは予想より少し良かったかもしれないが、予選結果はまさに私の期待していた通りだ。ハイメについては、われわれは今でも苦戦しており、彼が信頼できるようなクルマを彼に与える方法を見つけられなかった。フリー走行からレースペースは十分良いかたちで来ているのが分かっている。雨が降ればわれわれに不利になると思うので、明日にはドライのレースを望んでいる」

【ロータス】

ヘイキ・コバライネン
土曜フリー走行:18番手
予選:20番手

「僕にとってはすごくいいセッションだった。マシンの感触が良かったし、戦略は思った通りだったから、僕らは目指した通りのことができたんじゃないかな。僕らは少しずつ改善していて、明日のレースが楽しみだ。いろいろな出来事が起こるだろうし、僕らは前にいる彼らと戦えることを示してきたと思うから、何が起こるか見てみようよ」

ヤルノ・トゥルーリ
土曜フリー走行:19番手
予選:19番手

「今日のパフォーマンスに満足しているよ。すごく風が強くて昨日よりずっと気温が低かったから、それがタイヤを最大限に活用する僕らの能力に影響したかもしれないけど、予選の最後のラップではマシンからできる限りを引き出せたと思う。前とのギャップは縮まり続けていて、明日雨が降れば何かと見どころの多いレースになるだろうし、うまくすれば僕らは起こることすべてを生かせるポジションにいるだろうね」

トニー・フェルナンデス(チーム代表)

「今日の結果に大変満足している。私からすると、私の短いF1キャリアの中でもベストの予選だった。他チームのミスやタイヤ戦略の違いに頼らずにQ2進出も目前のとても小さなギャップでセッションを終えられることを示したのだ。これはチームが行なってきたハードワークが報われているというはっきりとした兆候であり、われわれは中団にこれまで以上に迫っている」

マイク・ガスコイン(CTO/最高技術責任者)

「われわれにとって良い予選セッションとなり、ここまでチーム全体にとって大変堅実な週末だ。両ドライバーとも予選で良い走りを見せてくれた。ヤルノはブレーキにやや苦戦し、ヘイキは彼が最初のものよりグリップが低いと報告した通り、2つ目のタイヤセットで改善できなかったのだが、前のマシンと小さな差でセッションを終えている。明日は良いレースができると思う」

【HRT】

ナレイン・カーティケヤン
土曜フリー走行:22番手
予選:23番手

「1セット目のタイヤのウオームアップに苦しんでしまったけど、昨日と今日のマシンが何か変わってしまったんだ。ハードブレーキングの際に左フロントホイールがロックしてしまったから、すこしタイムをロスしたよ。最高のラップとは言えないけど、僕たちは直近のライバルに対してとても接近することができた。過去数戦で僕は成果を残せているんだ。5年半もF1から遠ざかっていたけど、トニオ(リウッツィ)から0.1秒しか離されていないし、ここまで近付けたことにはいい感触を持っているよ。今シーズンの成果としては、あとひと押しが必要だね」

「明日のレースについては、僕たちのマシンはリアタイヤの摩耗がかなり早いけど、多くのマシンが同じ問題を抱えていると思う。だから、コントロール下に置いてベストを尽くしたい」

ビタントニオ・リウッツィ
土曜フリー走行:20番手
予選:21番手

「日曜日は面白くなるだろう。今日は前進したことを証明できた。直近のライバルの前に立つことができたから、興味深いレースができそうだ。レースは雨が降る可能性もあるから、そうなれば予想とは異なるだろう。でも、よりエキサイティングな展開になるし、マシンの能力を存分に発揮するために一生懸命プッシュしないとね」

「僕にとって107%ルールはもはや問題じゃないんだ。このサーキットではKERS(運動エネルギー回生システム)とDRS(ドラッグ減少システム/可変リアウイング)が差を生むけど、僕たちは大きく離されていない。でも、今後においても心配はしていないし、とにかく近い位置にいるライバルを倒すことに集中するだけだ。新しいエキゾーストはうまく機能しているけど、能力をすべて発揮するにはまだやるべきことがあると思う。そうするには数レースが必要だろうし、システムをもう少し理解して今後に生かさないといけない」

コリン・コレス(チーム代表)

「われわれが前進していることが証明されたと思う。ヴァージンの前で予選を終え、ロータスとのギャップも最近のレースより縮まっており、さらに縮めることも可能だろう。トニオは最後のアタックでスピンを喫したが、最速タイムを記録したラップよりも0.2秒速かった。もしそのアタックを完了できていたら、0.2秒から0.4秒ほどは更新できたと推測している。とにかく、極めてポジティブな事柄だし、今後もプッシュを続けてマシンを改善しなければならない」

「明日に向けてだが、天候はわれわれが知る由もない。天気予報では雨のようだが、これは変わる可能性もある。もし雨になればクレイジーなグランプリになるだろうし、運頼みのレースならば小さなチームには好都合というのは伝統的なことだ」

【ヴァージン】

ティモ・グロック
土曜フリー走行:21番手
予選:22番手

「僕たちにとってはかなりタフな1日だったと思う。天気予報だと雨の確率が高かったから、ウエットコンディションを想定したセットアップを煮詰めることに集中していたし、僕たちのダウンフォースレベルはドライよりウエットコンディションの方が安定しているんだ。予報はまだはっきりしないけど、これが僕たちにとって有利に働いてくれることを願う。明日、状況を変えることはたぶんかなり難しいだろうけど、少なくともタイヤをセーブするには十分なダウンフォースがある。とにかく明日の様子を見てみないといけない」

ジェローム・ダンブロジオ
土曜フリー走行:23番手
予選:24番手

「昨日のクラッシュから本当にキツイ24時間だった。僕にとってもチームにとってもね。皆にとっては徹夜でマシンを組み立てて、もう一度走らせることはとてつもない作業だったけど、まだ戦いは半分だった。予選で戦えるようにセットアップを煮詰めるには今朝のフリー走行があったけど、結局はそれが十分じゃなくて、逃してしまったことは僕自身、そしてチームにとっても本当にガッカリしている。マシンは昨日とまったく違っていて、明らかにティモ(グロック)のタイムは僕たちが予選で成し遂げるべき結果を表している。スチュワードが僕のレース出場を認めてくれたことには本当に感謝しているし、今は明日に集中している」

ジョン・ブース(チーム代表)

「チームにとっては長い夜だったが、最終的に今朝のフリー走行に2台のマシンを参加させられるよう準備を完了できた。ジェローム(ダンブロジオ)のクルーが彼のマシンを標準状態にするために本当に素晴らしい仕事をしてくれたので、すべては彼らのおかげだ。昨日のセッションが途中で終わってしまったことを考えると、今朝のフリー走行ではレースに向けた準備に励むだけでなく、後知恵ではあるが、おそらくは予選用のセットアップにもっと時間を費やすべきだったのかもしれない。金曜午後を含めてこの数日の天気は変化が激しく、土曜日と日曜日は降水確率が高いとの予報が出ていたので、残りの週末に向けてレシオを決める際に、リアウイングはハイダウンフォース設定にすることを選んだ。夜を通して、その予報はわずかに変化し、予選セッションはドライになるだろうとのことだったので、ドライで苦戦することはいつものことなのでそれは覚悟していた。天気は予測不能と言うように、最新の予報ではわれわれの望むコンディションが示唆されている。ジェロームが今日の予選を突破できなかった事実にもかかわらず、彼が今季(のレギュレーション)に定められている第36条3項の評価基準を一定して満たしていたことから、フリー走行のセッション中に彼が記録した適切なラップタイムと、フリー走行2回目で負ったダメージにより徹夜の修復作業が必要だったことを考慮して、スチュワードがレースへの出場を認めてくれたことに感謝している。予選後はがっかりしていたが、一晩中、力を尽くしたメカニックたちにとってはひと安心もあるだろうし、正当な報酬だと思う。今朝はマシンにかなり不満を覚えていたので、彼にとってはタフなレースになるだろうから、今夜は彼が少しでもいいレースを走れるように、われわれにできることを探して取り組んでいくつもりだ」

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