カナダGP

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2度の赤旗中断、トップはアロンソ

M.S.
2011年6月11日
モントリオールの初日を制したアロンソ © Sutton Images
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普段は公園として使用されている緑豊かな水辺のコース、ジル・ビルヌーブ・サーキットを舞台に2011年FIA F1世界選手権第7戦カナダGPが開幕し、日本時間11日(土)深夜3時(現地時間10日14時)から金曜フリー走行2回目が実施された。

現地午前に行われたセッションでは2010年王者のセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がモントリオールの難所"チャンピオンの壁"に激突。この最終シケインは1999年にミハエル・シューマッハ(現メルセデスGP)、ジャック・ビルヌーブ、デイモン・ヒルの元チャンピオンたちが相次いでクラッシュを喫したことで有名だ。他にもファン-パブロ・モントーヤやデビッド・クルサード、ルーベンス・バリチェロ(現ウィリアムズ)など評価の高いドライバーたちも、このウオールの餌食となったことがある。

チャンピオンシップリーダーのベッテルがコース上での走行時間を大きく失う一方、唯一の1分15秒台を記録してトップタイムを記録したのはメルセデスGPのニコ・ロズベルグ。2番手にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が続き、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が5番手につけている。

なお、前戦モナコGP予選で激しいクラッシュを喫したザウバーのセルジオ・ペレスはFIAの医師による検査をパスして金曜フリー走行1回目に参加していたものの、体調が優れなかったことから以降のセッションは欠場。ザウバーのテストドライバーであるエステバン・グティエレスはカナダに帯同していなかったため、現マクラーレンテストドライバーで昨年中盤まで小林可夢偉のチームメイトだったペドロ・デ・ラ・ロサがペレスの代役を務めることになった。

初日2回目のフリー走行開始時の天候は前半のセッションに引き続き晴れ、気温22度、路面温度44度のドライコンディション。ピットレーンがオープンになるとトロ・ロッソのハイメ・アルグエルスアリが真っ先にコースへと入っていく。ライバルたちもそれに続き、早速タイム計測を始める。

まずはルノーのニック・ハイドフェルドが1分17秒フラットのトップタイムをマークするも、すぐにベッテル、ウェバー、アロンソが1分16秒台に入れてトップ3に飛び込んだ。

ベッテルはその後、自己ベストを縮めて1分15秒台に突入する。遅れて始動したマクラーレンからハミルトンも同じく1分15秒台で2番手につけ、続いて僚友バトンが3番手へ。急きょペレスの代役を務めることになったデ・ラ・ロサ以外の23名が開始から20分を待たずにタイムを残している。

ベッテル、ハミルトン、バトン、ウェバー、アロンソが上位に並んだ状態でセッション開始から30分が過ぎ、ウィリアムズはいち早く新人のパストール・マルドナドにスーパーソフトコンパウンドのオプションタイヤを履かせた。マルドナドはトップチームの面々に混ざって6番手にポジションを上げるも、直後にマッサがトップ5に浮上したために7番手に下がっている。

マッサはさらにペースを上げて2番手に上がり、アロンソが3番手に続く。セッションの前半部分が終わるまでにアロンソはタイムシートの頂上に躍り出た。

セッションが半ばを過ぎてもデ・ラ・ロサの走行準備は整わない模様で、久々にコンビを組む可夢偉は17周を走って15番手の位置。コース上ではトップ10に入る好タイムを残していたフォース・インディアのエイドリアン・スーティルがウオールに接触してマシンに損傷を負い、コース脇にストップしたことから一時イエローフラッグが振られている。

間もなくセッションが最後の30分を迎えようというところで今度は可夢偉がクラッシュ! 可夢偉は縁石でコントロールを失ってウオールにヒットし、マシンの右サイドを中心に大きなダメージを負っている。デブリやマシンの撤去のためにセッションは約10分間中断されたが、可夢偉に大きなケガはなかった。マシンを降りた可夢偉が目指すザウバーのガレージでは、マクラーレンのレーシングスーツを着たデ・ラ・ロサが準備の整ったザウバーマシンで待機している。

セッションが再開されるとデ・ラ・ロサはじめ多くのドライバーが待ちかねたようにコースへとなだれ込む。しかし、ヴァージンのジェローム・ダンブロジオが可夢偉と同じ場所で同じようにクラッシュを喫したことから、わずか2分でセッションは再び中断となった。ダンブロジオにも目立ったケガの様子はない。

5分ほどで2度目の中断が解除されるとセッション残り時間は10分ほどになっていた。ほとんどのマシンがソフト側のタイヤを装着してコースに向かい、その一員だったデ・ラ・ロサはトップから6.6秒遅れの24番手で最初のタイムをマーク。続く周回で少しずつペースアップを図った。

上位勢ではデ・ラ・ロサと同郷のアロンソが自己ベストをわずかに更新するも、タイムシートのオーダーに大きな変化は見られない。セッション終了まで各車が周回を重ねたが、大幅なタイム更新はないままチェッカーフラッグが振られている。

結局、終盤に1分15秒107を刻んだアロンソがこのセッションのトップに立った。2番手にベッテルがつけ、マッサが3番手。ハミルトンとバトンのマクラーレンコンビが4番手と5番手に続き、以下ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、ウェバー、ヴィタリー・ペトロフ(ルノー)、ハイドフェルド、バリチェロがトップ10に入った。

ストップするまでに可夢偉が残したタイムは15番手となり、公式セッションでの久々の走行をつつがなく終えたデ・ラ・ロサは18番手につけている。

カナダGP土曜フリー走行は11日(土)日本時間23時からスタート予定。お楽しみに!

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