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  • カナダGP - 金曜フリー走行1回目

ロズベルグが最速、ベッテルは王者の壁の餌食に

M.S.
2011年6月10日
現王者、チャンピオンの壁の餌食に © Sutton Images
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日本との時差13時間、カナダ・モントリオールにてカレンダー唯一の北米戦である2011年FIA F1世界選手権第7戦カナダGPが幕を開け、10日(金)日本時間23時から金曜フリー走行1回目が実施された。

戦いの舞台は五大湖に源を発するセント・ローレンス川に浮かぶ人工島に設置され、普段は公園として使用されているジル・ビルヌーブ・サーキット。ヘアピンやシケインでストレートをつなぐストップ・アンド・ゴーのレイアウトで知られるこのサーキットでは、今季初の試みとして決勝レースで2カ所にDRSゾーンが設定される。

ピレリはモンテカルロに引き続きカナダにもスーパーソフトコンパウンドとソフトコンパウンドのドライタイヤを投入。タイヤへの負担が大きい中高速のコーナーがなく路面が公道寄りであることから、最も柔らかい2種類のコンパウンドが選ばれている。昨年はデグラデーションに問題を抱える陣営が多かったため、今年もレースではタイヤがカギを握ると予想される。

ドライバーズ選手権は今季これまでの6レースで5勝を記録したレッドブルのセバスチャン・ベッテルが2位のルイス・ハミルトン(マクラーレン)に58点のリードを築き、それをマーク・ウェバー(レッドブル)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が追う展開だ。ベッテルとアロンソはすでに74ポイントの差が開いているが、チャンピオン経験者4人を含むランキングトップ5は全員が開幕から一貫してポイントを加算し続けている。

また、前戦モナコGP予選で大クラッシュを喫したザウバーのセルジオ・ペレスは2日間の入院生活を余儀なくされたものの、モントリオールで実施されたFIAの検査に合格し、無事に決勝レースへの出走が承認された。

荒れた天候が予報されるものの、モントリオールの初日の天候は晴れ、気温17度、路面温度28度のドライコンディション。ピットレーンがオープになるとロータスのヘイキ・コバライネンを先頭に各車がインストレーションラップを行った。フォース・インディアからはエイドリアン・スーティルに代わってニコ・ヒュルケンベルグが、トロ・ロッソではセバスチャン・ブエミに代わってダニエル・リチャードがそれぞれステアリングを握っている。

しばらくしてまだ汚れが目立つ路面でタイム計測が始まり、1分19秒台に乗せたアロンソが序盤のトップに立つ。メルセデスGPのミハエル・シューマッハが2番手につけるも、レッドブルやマクラーレンなどの強豪チームにはまだ動く様子がなかった。

開始から30分が過ぎるとハミルトンが合流し、アロンソのタイムを上回ったシューマッハに続いて2番手に入る。全体のペースは次第に上がっていき、セッションが折り返し地点を迎えるまでにタイムシート最上段の名前はハミルトン、アロンソ、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、マッサと移り変わった。マッサはベストタイムを1分17秒台に乗せている。

このときまでに22名がタイムを残したものの、ベッテルは1周、ルノーのヴィタリー・ペトロフは4周を走ったのみでタイム計測を行っていない。このセッションではカナダGPで使用される2種類のドライタイヤとは別に、次戦ヨーロッパGPに向けてピレリのミディアムコンパウンドも供給されており、セッション序盤から中盤にかけてはこのタイヤを使用するドライバーが多かった。

その後、トップ5がマッサ、ロズベルグ、ウェバー、バトン、アロンソと並んだところでベッテルが本格的なプログラムを開始。1ラップごとにポジションを上げていたベッテルだが、11番手タイムを残した翌周に最終シケインでマシンの挙動を乱し、"チャンピオンの壁"の犠牲となった。ベッテルにケガはなかったものの、このアクシデントでセッションは約5分間中断している。

セッションが再開されて間もなく、フェラーリコンビが揃って1分16秒台をたたき出し、アロンソ、マッサの順で暫定の1-2態勢を築く。ほとんどのドライバーがソフトコンパウンドに履き替え、次々と自己ベストを更新。残り15分ではアロンソ、マッサ、バトン、ロズベルグ、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)が上位に並んだ。

残り時間も少なくなったコース上ではロズベルグがアロンソのトップタイムを塗り替え、ガレージで待機が続いていたペトロフもようやく始動する。ロズベルグはさらに自己ベストを更新し、1分15秒台を刻んでコースを後にしている。

ロズベルグがマークした1分15秒591は最後まで破られず、金曜フリー走行1回目が終了して2番手にアロンソ、シューマッハ、マッサ、バトンがトップ5に続き、ハミルトンが6番手。

クラッシュを喫したベッテルはセッション中にプログラムを再開することはかなわず16番手にとどまり、チームメイトのウェバーは12番手タイムを残している。ザウバーの小林可夢偉は20番手だった。

カナダGP金曜フリー走行2回目はこのあと日本時間11日(土)深夜3時からスタート予定。お楽しみに!

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