カナダGP

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  • モントリオール初制覇を狙うレッドブル

2011年第7戦カナダGPの見どころ

Kay Tanaka
2011年6月10日
【英語音声/和訳字幕なし。ご了承ください】

開幕から2カ月が経過した2011年シーズンは6戦を終えて、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が5勝、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が1勝を記録、早くもベッテルが独走態勢を築いている。今週末はヨーロッパでの戦いを中断して北米はカナダ・モントリオールでの一戦に挑む。例年荒れた展開になることが多く、今シーズンのターニングポイントになる可能性もあるカナダGPの注目ポイントを確認し、ジル・ビルヌーブ・サーキットでの熱戦を楽しもう。

【その1 - どんなコース?】

全長4.361kmのジル・ビルヌーブ・サーキットは、モントリオールを流れるセントローレンス川の中州に位置する。レースは70周で争われ、コーナーの数は14。"シャケの切り身"に似ていると言われるそのレイアウトは長短の直線をヘアピンやシケインといった低速コーナーでつないだストップ&ゴーを特性とし、ダウンフォースが必要な中高速コーナーはゼロと言っていい。そのためダウンフォース設定はミディアムからローとなり、DRS(ドラッグ・リダクション・システム/可変リアウイング)を使えばトップスピードは時速330kmに迫るはずだ。常設サーキットではないことからレコードライン以外の路面は汚れており、中州に造られているためコンクリートウオールがコースに近く、わずかにオフラインを走っただけでコントロールを失いバリアにクラッシュするケースが多い。シケインの縁石は比較的高めで、特に最終シケインでは高い評価を受けているドライバーでさえもクラッシュを喫することがある。多くの王者経験者が餌食となったそのウオールは"チャンピオンズウオール"と呼ばれている。またF1カレンダーに載っているサーキットで最もブレーキに厳しいコースであり、耐えきれなかったブレーキディスクが割れ、危険なクラッシュに見舞われることもある。ブレーキングのパフォーマンスと冷却の妥協点をうまく見いだしつつ、加速性能を高めるセッティングが必要だ。

【その2 - 戦略は?】

ピレリはモナコGP同様、スーパーソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とソフトコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)の2種類のドライタイヤを持ち込む。舗装が公道に近いことやタイヤに大きな負荷がかかる中高速コーナーがないため、最も軟らかいスペックが選ばれた。モナコGPではベッテルや小林可夢偉(ザウバー)が1ストップ作戦を実現させたが、モナコよりレース距離が長くタイヤに負荷がかかるコーナーがいくらか増えることを考えると、最低でも2ストップになるのではないだろうか。また予定ではDRSゾーンが2カ所設定されるとあってコース上でのオーバーテイクが可能なため、4ストップのようなマルチストップ作戦の方がポジションアップを狙えるかもしれない。ピットレーンは比較的狭いものの、予選と決勝レースの速度制限は時速100kmだ。セーフティカーが出やすいため、状況に応じた適切な判断が重要になる。過去、ロバート・クビサがBMWザウバーで初優勝を飾ったのも佐藤琢磨(当時SUPER AGURI)が6位入賞を果たしたのも、適切なタイミングで戦略を実行したことがカギになった。

【その3 - 注目の場所は?】

オールドピットヘアピンと呼ばれるターン10から最終コーナーまでのバックストレート区間、およびホームストレートの2カ所にDRSゾーンが設定されることもあり、ターン13とターン14(最終シケイン)への飛び込みや、ターン1へのブレーキング勝負で追い抜きができそうだ。オールドピットヘアピンへの進入でもパッシングを狙えるだろう。ただ、コース幅が狭くウオールが近いことや、最も軟らかいタイヤスペックがチョイスされたことでマーブル(タイヤかす)の量が多くなることを考えると、慎重な攻略が必要になる。

カナダGP週末の天気予報 © ESPNF1
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【その4 - 優勝争いは?】

低速のモンテカルロ市街地ではレッドブルが勝利したものの、マクラーレンとフェラーリもほぼ同等のパフォーマンスを発揮した。直線があることを考えれば、その差がさらに縮まってもおかしくはない。ベッテルはシーズン6勝目を狙うだろうが、たとえ予選でポールポジションを獲得したとしてもレースはタフな戦いになると予想される。トップスピードの利点を生かしてルノーが上位に食い込んできても不思議ではない。

【その5 - ポイント争いは?】

中団争いはますます激しくなっているが、特に予選の好調さをレースに生かせないメルセデスGP勢によってレースでのポジション争いが熱を帯びているのが最近の展開だ。カナダGPでは戦略と迅速なピットストップ作業が重要になるため、タイヤのデグラデーションとコース上でのポジションを考えてピットウオールとドライバーがコミュニケーションを図ることが大切になる。

【その6 - 注目のドライバーたち】

ベッテルの6勝目を阻止することができるのはチームメイトのマーク・ウェバーだけでなく、マクラーレン勢とフェラーリ勢(特にフェルナンド・アロンソ)ということになるだろう。このコースではレッドブルのマシンが手にするアドバンテージが少なくなると考えられており、上位3チームが対等なバトルを繰り広げてもおかしくはない。コース上でのバトルが多くなるとなれば、やはり注目は可夢偉だ。予選でトップ10に進出できれば、上位フィニッシュを狙うことも十分可能と言える。

★2010年カナダGPの展開

予選ではハミルトンがポールポジションを獲得し、レッドブル勢がシーズン初めてポールを逃した。レースでもハミルトンがポール・トゥ・ウインを達成し、チームメイトのジェンソン・バトンが2位、アロンソが3位。レッドブル勢はギアボックストラブルによって7番グリッドからスタートしたウェバーこそ5位までポジションを上げたが、2番手スタートのベッテルは4位に終わった。18番グリッドからスタートした可夢偉は1周目にバックストレートでオーバーテイクを狙うも、最終シケインの進入で縁石ジャンプを喫し、そのまま"チャンピオンズウオール"の餌食に。2010年シーズンで最も悔いが残るレースになったと本人も認めている。

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