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ハミルトンが得意のコースでポール・トゥ・ウイン!

Jim
2017年6月12日
© Kym Illman/Sutton Images
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青空がまぶしいモントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキットで日本時間12日(月)、2017年FIA F1世界選手権第7戦カナダGP決勝が開催され、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウインを飾った。

前戦モナコGPで1-2フィニッシュを達成したフェラーリはその勢いを保ってカナダに乗り込むも、土曜日の予選ではハミルトンが驚異のスーパーラップを走り、他を寄せ付けぬタイムでポールシッターに輝いている。それまで100分の数秒を争っていたフェラーリのセバスチャン・ベッテルは0.330秒差をつけられて2番手、2列目にそれぞれの相棒であるバルテリ・ボッタスとキミ・ライコネンが並んだ。

予選Q1終盤にクラッシュを喫したザウバーのパスカル・ウェーレインがギアボックス交換とマシン調整によるパルクフェルメ規約違反のためピットレーンスタートとなった。ウェーレインは予選を20番手で終えており、ライバルのグリッド位置に影響はない。

ウルトラソフト、スーパーソフト、ソフトのドライタイヤ3種類が持ち込まれた今週末、各ドライバーに供給される13セットのうち10セットの組み合わせは自由に選択可能だが、レース用タイヤとしてピレリはスーパーソフトとソフトをそれぞれ1セット確保するよう指定している。

半公道コースのジル・ビルヌーブ・サーキットは全長4.361km、70周で争われたレースは快晴の下、気温28度、路面温度41度、湿度44%のドライコンディションでスタート時刻を迎えた。第1スティントにウルトラソフトタイヤ以外を履いたのは18番グリッドのケビン・マグヌッセン(ハースF1)とピットレーンスタートのウェーレイン。

フォーメーションラップで11番手のダニール・クビアト(トロ・ロッソ)が発進できなかったが、なんとか始動して隊列を追いかけた。無事にスタートはしたものの、セーフティカーラインまでにポジションを取り戻せておらず、後にドライブスルーペナルティを科せられている。

スタート直後、短いターン1への飛び込みでレッドブルのマックス・フェルスタッペンが2番手に躍り出る。ターン3にかけてトロ・ロッソのカルロス・サインツがウィリアムズのフェリペ・マッサに突進してしまい、スピンを喫したマッサはマシンにダメージを負ってリタイア。サインツはウオールに激突してこちらも戦線離脱となった。サインツは手前のターン2後にハースF1のロマン・グロージャンと交錯しており、そこでスピンを喫してコントロールを失い、マッサに衝突したようだ。

これでセーフティカーが導入され、3周目の終わりに迎えたリスタートではフェラーリのキミ・ライコネンがバランスを崩してセルジオ・ペレス(フォース・インディア)にポジションを奪われてしまう。さらにフェラーリはフロントウイングを破損したベッテルのペースが上がらず、6周目にピットストップを敢行してタイヤとノーズを交換した。フロントロースタートのベッテルはこの時点で18番手に後退している。

ハミルトンが順調にペースを上げていく中、3秒ほど遅れて必死にペースアップを図っていたフェルスタッペンを悪夢が襲った・・・。11周目に入ったところでメカニカルトラブルによりスローダウンを強いられ、結局、コース脇にマシンを止めてレースを終えている。マシン撤去のため、数周に渡ってバーチャルセーフティカーが発令された。

上位勢ではフェラーリが最初に動き、18周目にライコネンがスーパーソフトタイヤに交換。それを見たレッドブルが次の周回でリカルドのピットストップを完了させ、リカルドはソフトタイヤを履いて第2スティントをスタートした。さらにペレスも最初のタイヤ交換を終え、リカルドとライコネンとの勝負に備えている。ペレスはライコネンと同じくスーパーソフトを選んだ。

24周目にはボッタスがソフトタイヤに切り替えたが、スタートタイヤのペースが悪くなかったハミルトンは32周を走ってピットインした。2番手に上がっていたフォース・インディアのエステバン・オコンも同じタイミングで最初のピットストップを行い、2人ともスーパーソフトを装着している。

トップ7のドライバーがすべて第2スティントに入った時点でハミルトンが先頭をキープ、ボッタスが10秒ほど後方に控え、そこからさらに13秒開いてリカルド、ペレス、ライコネン、オコン、ベッテルが1秒少しの間隔で連なった。

スーパーソフトのペースが思うように上がらなかったライコネンはレース後半の42周目に2度目のピットストップに向かい、ユーズドのウルトラソフトに戻してペースアップを図る。また、ここまで第1スティントを続けてきたマクラーレンのフェルナンド・アロンソが最初で最後のタイヤ交換を完了した。同様にロングスティントを走っていたチームメイトのストフェル・バンドールンとハースF1のマグヌッセンもその後の4周で新しいタイヤと交換している。

ベッテルは50周目に2回目のタイヤ交換を済ませ、僚友ライコネンの後ろ7番手でコース復帰。速いタイヤを履くフェラーリ勢がファステストラップを更新し合いながら、3番手から5番手で連なる集団に追いつこうと猛チャージをかけた。フォース・インディアはペレスに対してペースの良いオコンとポジションを入れ替える案を提示したが、ペレスがこれを拒否。リカルドとの勝負を願い出た。

その後、マシンのバイブレーションを訴えたクビアトが緊急ピットインするも、10秒のタイムペナルティを消化して行ったタイヤ交換で右リアタイヤが装着できず、エンジンを切るよう指示が飛ぶ。いったんはソフトタイヤに交換してコースに向かったが、結局、次の周回にはガレージにマシンを収めた。

3番手を走るリカルドとその後方に引っかかる状態でがまんのレースを強いられたフォース・インディア勢に、ウルトラソフトタイヤを履くフェラーリ勢が接近した残り11周、ライコネンがトラブルに見舞われてペースを落とし、前に出たベッテルが一気にペースを上げて前方のフォース・インディア勢を追い上げていく。

残り5周を切ってフォース・インディアの2台とベッテルの三つ巴のバトルはオコンがペレスのオーバーテイクを仕掛けたチャンスにベッテルも割って入り、後続のオコンとベッテルがサイド・バイ・サイドになった結果、接触を避けようとしたオコンがコースを飛び出してベッテルにポジションを譲った。さらに、残り2周となって最終シケインでペレスに襲いかかったベッテルが4番手の座を奪っていく。

終始、ラップリーダーのポジションを守りきったハミルトンがポール・トゥ・ウインを決めて完勝。ボッタスが2位に入り、フォース・インディア勢とベッテルの攻防戦のスキに逃げたリカルドが3位表彰台に上っている。

ベッテルが4位でゴールし、フォース・インディアの2台は最後までバトルを繰り広げたが、ペレスが前でチェッカーを受け、オコンは6位となった。その他、ライコネン、ヒュルケンベルグ、ウィリアムズのランス・ストロール、ハースF1のロマン・グロージャンがポイントを獲得。ストロールは母国カナダで初めてのチャンピオンシップポイントを手に入れた。

完走は11位以下、ジョリオン・パーマー(ルノー)、マグヌッセン、マーカス・エリクソン(ザウバー)、バンドールン、ウェーレイン。入賞圏内を走りながらもゴールを目前にしてエンジントラブルに見舞われてしまったアロンソは16位完走扱いとなった。

北米大陸を離れ、ヨーロッパへと帰還するF1サーカスはアゼルバイジャンの首都バクーで行われるシーズン第8戦アゼルバイジャンGPで再集結。次戦は2週間後の23日(金)に開幕し、金曜フリー走行1回目は日本時間18時にスタートすることになっている。

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