カナダGP

/ News

  • カナダGP - メルセデス - 決勝

最高の週末を過ごしたハミルトン

Jim / Me
2016年6月13日 « タイヤ管理に苦戦したハース | ターン1の動きに「一瞬ムッとした」ロズベルグ »
© Mark Sutton/Sutton Images
拡大

現地時間12日(日)にシーズン第7戦カナダGP決勝に挑んだメルセデスは、ルイス・ハミルトンが今季2勝目をマークし、ニコ・ロズベルグが5位入賞を果たした。

ルイス・ハミルトン

「スタートで何があったのかは分からない。フォーメーションラップ前のスタート練習はパーフェクトだったから、"こりゃあ楽勝だな。きっちりスタートを決めてやる"と思っていたくらい。でも、実際のスタートを迎えると、どこにも行きようがない感じになった。何が起きたのか調べてみないと。しかも、あらゆる角度からマシンが押し寄せてくるターン1に向けてアンダーステアがひどく、不運にもニコ(ロズベルグ)とタップしてしまった。その後はセバスチャンを追いかけるのみ。オープニングラップの彼はすごかったけど、その後は僕も彼も良いペースだったと思う。ターン10でちょっとロックアップした以外、僕はレースを通してミスを犯さなかったから、それについてはとても満足している。今日はタイヤマネジメントがすべてだったし、チームが戦略をきっちりとはめてくれた。レースはとても楽しかった。何もかも信じられないくらいスムーズだったからね。セバスチャンが近づいてきても、ギャップをキープするのに十分なだけの速さがあった。良いリズムに乗れていたんだ。最後の10周から15周はモハメド・アリのことばかりを思っていた。(アリの言葉に)蝶のように舞い、蜂のように刺す、というのがある。あの時の僕は確かに舞っているような感じだったんだ。皆もそうだと思うけど、僕にとっては本当に大きな影響を受けた人。だから今回の勝利は彼に捧げる。ここでは2007年以来の優勝だ。本当にすごい。とてつもない気分。今日、見に来てくれた皆に感謝する。ここでは毎年、本当に最高の週末を過ごさせてもらっている」

ニコ・ロズベルグ

「今日のレースは本当にタフだった。最初から話すと、ルイスのスタートは悪く、僕のはまずまず、セバスチャン(ベッテル/フェラーリ)のはスーパースタートだった。ルイスと並んだ僕は外側から抜こうとした。仕掛けるか、彼の後ろに甘んじるかしかなかったんだ。バルセロナではうまくいったけど、今回はだめだった。彼の動きは厳しいものだったと思うけど、それがレースというものだし、次はもっといい仕事をしてみせる。エスケープゾーンに入ったことで大きく順位を落とし、それで僕のチャンスは失われてしまった。そこからは懸命に巻き返し、表彰台の可能性も見えていた――ところがバンクチャーを起こして、またピットに入らなきゃならなかった。悔しいよ! その後もポジションを取り戻そうとハードにプッシュしていたけど、ブレーキの警告は点灯するし、燃料がギリギリだしでクルマの管理は大変だったよ。マックス(フェルスタッペン/レッドブル)とはいいバトルができた――これもギリギリだったけど、いいレースだった。必死で彼をパスしようとして、最後は大きなスピンを起こしてしまった。ファイナルラップはどうにかキミの前で転がして5位になれたよ。クルマは最高だったのに残念なリザルトだったけど、時にはこういうこともあるさ。これから家で2日間を過ごし、バクーでまたトライする」

クリスチャン・トト・ウォルフ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ責任者)

「モントリオールのレースに期待していた通り、ファンタスティックでアクション満載のレースだった。優勝を手にしたルイスは見事なドライブだ。今日のレースを戦うにあたり、寒いコンディションの中で1ストップと2ストップのどちらが理にかなっているのかはっきりせず、すべてはタイヤのウオームアップ具合にかかっていた。ただ、セバスチャンがバーチャルセーフティカー発令中にストップしたので、1ストップだけが勝利のベストチャンスにつながることも明白だったので、タイヤを長くもたせ、スティントを長く走り、必要なペースを刻めるかどうかはルイスの腕にかかっていたが、本当に見事な仕事を果たしてくれたと思う。他のマシンが古いソフトタイヤをうまくもたせているのを見て、勝利は間違いないと確信した。ニコに関しては、ターン1ですべてが決まり、以降は巻き返しのレースとなった。ターン1に向けて、ルイスからアンダーステアに見舞われ、フロントタイヤが冷えていると報告が入っており、アウト側のラインを走るのはニコにとっていくらかのリスクが伴っていた。厳しい動きだったと思う。もちろん、フロントロー独占の状態から、ターン2を通過して1台が2番手、もう1台が9番手など期待も予想もしていない。ただ、正直に言えば、毎レース後のこういった議論はデジャブを見ているように感じさせられる。それ以降、ニコは落ち着いて最高の仕事を果たしてくれた。スローパンクチャーに見舞われるまでは表彰台も狙える様相だったが、(パンクチャーにより)2度目のピットストップを強いられ、マシンを操るのもやっとな中、燃料もギリギリだったのですべてのラップで攻められなかったのだ。フェルスタッペンと素晴らしいバトルを繰り広げたものの、フェルスタッペンもうまく防御しており、必死に戦っていた結果として最終シケインのブレーキングでマシンのコントロールを失った。チームの観点から言うと、今日はどのチームよりも多いポイントを手に入れたとはいえ、複数の要素が相まってダブル表彰台を達成できなかった。フェラーリとレッドブルのペースを見ると、激しい競争が迫ってきている。トップのポジションを守るにはすべてをうまくやらなければならない」

パディ・ロウ(テクニカル部門エグゼクティブディレクター)

「最初から最後までイベントフルでエンターテイニングなレースだった。これほど気温が低いとトリッキーなのは分かっていた。ここは暑くてもタイヤを温めるのが難しいコースだからね。それにしてもセバスチャンのスタートは見事だったよ。あっという間にわれわれのドライバーたちを抜き去り、彼らはターン2で行き場をなくしてしまった。そこからはほぼリカバリーのレースだった。フェラーリ勢が早くピットに入り、2ストップを選んだようだったので、われわれは2台を1ストップにした。これは成功し、ルイスの勝利に大きな役目を果たしている。だが、ニコの方は終盤のパンクチャーによって2度目のストップが必要になってしまった。さらに彼のマシンはラジエーターにデブリが入ってしまったようで、レースを通してオーバーヒートに見舞われていた。必ずしも彼のパフォーマンスには影響しなかったかもしれないが、集中力の大きな妨げになったことだろう。今日の彼は表彰台も可能だった――だが、うまくいかなかった。再びカナダで勝利を飾ったルイス――そして、ピットストップと戦略をミスなくやり遂げたガレージとピットウオールのチームを祝福したい」

© ESPN Sports Media Ltd.