カナダGP

/ News

  • カナダGP - 決勝

ハミルトン勝利でマクラーレン1-2! 可夢偉リタイア

Kay Tanaka
2010年6月14日 « F1のHD放送は早くとも2012年から? | チームの努力をたたえるハミルトン »
ハミルトン、"モントリオールマイスター"ぶりを発揮! © Getty Images
拡大
関連リンク

14日(月)日本時間1時(現地時間13日12時)から2010年F1世界選手権第8戦カナダGP決勝レースが、ジル・ビルヌーブ・サーキット(全長4.361km)で行われた。レース周回数は70周、レース距離は305.270kmとなっている。

前日に行われた公式予選では、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が今シーズン初のポールポジションを奪取。ハミルトンとしては、カナダGPにおける3連続ポール獲得となった。2番手にマーク・ウェバー、3番手にセバスチャン・ベッテルとレッドブル勢が続き、唯一の日本人ドライバーである小林可夢偉(BMWザウバー)は18番手だった。

しかしウェバーは予定外のギアボックス交換を行ったため、レギュレーションに基づいて5グリッド降格ペナルティを受けた。ウェバーは7番グリッドからのスタートに変更となり、これによってベッテルがフロントロー、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が3番グリッド、ジェンソン・バトン(マクラーレン)が4番グリッドに昇格することとなった。

レーススタート時のコンディションは晴れ、気温24℃、路面温度38℃。今週末のカナダGPにブリヂストンはスーパーソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とミディアムコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)を持ち込んだ。この2つのスペックの性能差はこのサーキットではかなり小さく、プライムで予選アタックに挑むドライバーも少なくなかった。上位では、レッドブル勢がプライムでのスタートを選択し、ポールからスタートするハミルトンはオプションで最初のスティントを戦うことになった。また13番グリッドのミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)はプライムでスタートを切った。

フォーメーションラップ終了後に24台がグリッドにつき、シグナルオールレッドからレーススタート! 上位勢にポジション変動はなかったが、ウェバーが5番手に浮上。後方ではペドロ・デ・ラ・ロサ(BMWザウバー)がヴィタリー・ペトロフ(ルノー)と接触し、ターン2の先ではビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)がフェリペ・マッサ(フェラーリ)と当たって180度スピン。デ・ラ・ロサ、リウッツィ、マッサは緊急ピットインを行った。

また可夢偉はスタートで10番手までポジションアップしてバックストレートでニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)をオーバーテイクしたものの、最終コーナーの進入で縁石に乗り上げてウオールにヒット。フロントウイングを落とし、2周目にセクター1でマシンを降りた。

オプションタイヤを履くバトンに抑えられていたウェバーは、5周目にオーバーテイクを決めて4番手に浮上。5周目の終わりにニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)がピットインしてオプションからプライムに変更した。翌周にはバトン、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、ヒュルケンベルグもピットストップを実施している。

すでにオプションタイヤの性能が落ちていることもあって、先頭を走るオプションのハミルトンにプライムのベッテルが仕掛けた。しかしハミルトンはアロンソらとともに7周目の終わりにピットに入り、プライムに履き替えている。作業終了後にアロンソとハミルトンが接触しそうになるが、結局アロンソが前でコースに戻った。また、ヒュルケンベルグがヘアピンの進入でスーティルに追突し、フロントウイングを傷めている。

レースは9周目となり、ベッテル、ウェバー、ロバート・クビサ(ルノー)、シューマッハ、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)というプライムでスタートしたドライバーたちがトップ5につけた。また、クビサはピットに入って再びプライムに履き替えた。一方、チームメイトのペトロフはジャンプスタート(フライング)をしてしまったため、ドライブスルーペナルティを受けた。

13周目の終わりに2番手のウェバーが1回目のピットインを行い、再びプライムを履いて6番手でコースに戻った。翌周に先頭のベッテルがピットに入り、こちらはオプションに履き替えて5番手でコース復帰。これでブエミがラップリーダーになったが、そのままピットに入った。また、ハミルトンがバックストレートでアロンソをオーバーテイクし、首位に躍り出た。

23周目には、ペトロフにこの日2回目のドライブスルーペナルティが命じられた。理由は、スタート直後にマシンコントロールを失ってデ・ラ・ロサと接触したことだ。

25周目の終わりに先頭のハミルトンがピットに入り、プライムからプライムに交換。一方、オプションで好タイムを刻んでいたベッテルがピットインしてプライムに戻した。またスーティルがリアタイヤをバーストさせ、緊急ピットインを行った。また、ピットレーンの速度違反を犯したヒュルケンベルグにドライブスルーペナルティが出されている。

先頭のアロンソは28周目の終わりにピットに入り、再びプライムに履き替えた。これでウェバーがラップリーダーとなり、ハミルトン、アロンソ、バトン、ベッテルという序列に。一方、15番手付近を走っていたデ・ラ・ロサのマシンから白煙が上がり、リタイアを余儀なくされた。

プライムを2セット使って走行を重ねる先頭ウェバーは、40周目付近になるとペースが落ち出した。すでに2種類のタイヤを履いた2番手ハミルトンが9秒後方まで迫り、オプションを履かなければいけないウェバーとしては厳しい展開に。50周目になると、ついにハミルトンにオーバーテイクを許して2番手に後退した。引き続き、真後ろにはアロンソが迫る状況となったが、50周目の終わりにピットイン。オプションに交換してタイヤ交換義務を果たし、ベッテルの後ろとなる5番手でコースに戻った。

56周目にバトンがアロンソをオーバーテイクし、2番手に浮上。これでマクラーレンが1-2態勢となり、アロンソ、ベッテル、ウェバーが続く序列に変更となった。ウェバーから6番手クビサまでは30秒の差があり、ロズベルグ、シューマッハ、ブエミ、ヒュルケンベルグがトップ10。マッサ、スーティル、リウッツィ、アルグエルスアリがポイント争いを繰り広げた。

59周目に6番手のクビサがピットに入り、オプションタイヤに変更。これでタイヤ交換義務を果たし、7番手でコースに戻った。シューマッハはペースが上がらず、ブエミにオーバーテイクを許して9番手に後退。一方、先頭のハミルトンが1分18秒025というファステストラップをたたき出し、62周目に入った。

ペースが落ちたシューマッハにバックストレートで襲いかかったマッサだが、シューマッハも譲らない。マッサはシューマッハのマシンにフロントウイングをぶつけてしまい、緊急ピットストップを余儀なくされた。これでマッサは15番手まで落ちることになり、リウッツィがポイント圏内に浮上。また、マッサに対するシューマッハのブロックについてレース委員会が審議を開始した。

シューマッハはファイナルラップでリウッツィとスーティルに抜かれてしまい、11番手に後退。上位勢はそのままチェッカーを受け、ハミルトンが今シーズン2勝目を手にした! バトンが2番手で続き、マクラーレンが2戦連続の1-2フィニッシュを達成している。3位にアロンソが入った。

以下はベッテル、ウェバー、ロズベルグ、クビサ、ブエミ、リウッツィ、スーティルまでがトップ10。シューマッハは11位でポイント獲得を逃し、可夢偉はチームメイトのデ・ラ・ロサとともにリタイアとなった。

ファステストラップを記録したのはクビサで、タイムは67周目に刻まれた1分16秒972だった。

第9戦のヨーロッパGPは2週間後にスペインのバレンシア市街地サーキットで開催される。最初のセッションとなる金曜フリー走行1回目は25日(金)の日本時間17時からスタート予定だ。

© ESPN Sports Media Ltd.