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ウェバーがシーズン初勝利! 可夢偉は9位

Kay Tanaka
2011年11月28日 « ブラジルGP予選後の記者会見パート2 | 2011年第19戦ドライバーコメント決勝 »
ギアボックストラブルを抱えたベッテルをかわし、勝利を手にしたウェバー © Getty Images
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28日(月)日本時間1時から2011年F1世界選手権第19戦ブラジルGPの決勝レースが、サンパウロのインテルラゴス・サーキット(全長4.309km)で行われた。決勝の周回数は71周、レース距離は305.909km。

前日に行われた公式予選ではセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が今シーズン15回目のポールポジションを獲得。これは1992年のナイジェル・マンセルを抜き、シーズン最多ポールポジションの新記録となった。2番手にチームメイトのマーク・ウェバー、3番手にジェンソン・バトン(マクラーレン)が続き、小林可夢偉(ザウバー)は16番手だった。

ウエットコンディションも予想されたが、現地時間26日14時にスタートとなるレース直前のインテルラゴス・サーキットは気温25℃、路面温度47℃というドライコンディション。タイヤサプライヤーを務めるピレリは、側面に黄色いラインが引かれているソフトコンパウンド(オプション)と白色のラインが引かれているミディアムコンパウンド(プライム)の2種類を持ち込んだ。

今回はDRS(ドラッグ・リダクション・システム/可変リアウイング)使用が可能なゾーンが1カ所設定された。ターン2のエイペックスに設定された計測ポイントで前車とのタイム差が1秒以内となった場合にターン3からターン4までのバックストレート区間でDRSを使用できる。

24台のマシンがダミーグリッドから発進し、フォーメーションラップを開始。どのドライバーもオプションを装着してスタートに臨んだ。

全車がスターティンググリッドにつき、レーススタート! 先頭のレッドブル勢は好スタートを決め、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がルイス・ハミルトン(マクラーレン)を攻略して3番手に浮上。後方では可夢偉が2つポジションを上げ、2周目にセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)をオーバーテイクして13番手となった。セルジオ・ペレス(ザウバー)もハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)らを抜いて15番手にポジションを上げ、ブエミを狙った。

3周を終えた時点でのオーダーは首位ベッテル、2番手ウェバー、3番手バトン、4番手アロンソ、5番手ハミルトン、6番手フェリペ・マッサ(フェラーリ)、7番手ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、8番手エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、9番手ブルーノ・セナ(ルノー)、10番手ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)。さらにポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、ヴィタリー・ペトロフ(ルノー)、可夢偉、ブエミ、ペレス、アルグエルスアリと続いた。

10周目の第1コーナーでシューマッハがブルーノに仕掛けたが両者は接触。大きなクラッシュとはならなかったがブルーノのフロントウイングがシューマッハの左リアタイヤに当たったことでシューマッハはパンクチャーに見舞われ、大きくペースを落としてタイヤ交換のためにピットに向かった。11周目にはアロンソがバトンを攻略し、3番手に浮上。バトンがなかなかペースを上げられなかったために、2番手ウェバーは6秒前方だ。ブルーノは12周目の終わりにピットストップを行ったがフロントウイングは交換せず、再びオプションに履き替えて18番手でコースに戻った。

13周目になるとベッテルにトラブルが発生。2速ギアに問題が起きたようで、チームからは2速をショートシフト(回転数が通常より低い状態でシフトアップすること)するようにと指示された。これにより、2速ギアを使う第2セクターのタイムにいくらか影響が生じた。しかし、チームからは3速ギアもショートシフトするようにとの無線が飛び、さらに厳しい状況となった。ベッテルは4周目に1分17秒784というファステストラップを刻んでいるが、16周目のラップタイムは1分18秒フラットだった。

上位勢では4番手のバトンが15周目の終わりにピットインし、ベッテルが17周目の終わりにピットに入り3番手でコース復帰。暫定首位となったウェバーは18周目の終わりにタイヤを交換し、ベッテルの後ろとなる3番手でコースに戻っている。また、シューマッハと接触したブルーノに対し、ドライブスルーペナルティが与えられた。

可夢偉は21周目の終わりにピットストップを行ったが、タイヤ交換にミスが発生してしまう。それでも、何とかコンストラクターズ選手権7位を争うトロ・ロッソのブエミを抑えてコースに戻ることはできた。また、ティモ・グロック(ヴァージン)のタイヤ交換が完全なものではなく、ピットレーン出口を過ぎたところで左リアタイヤが脱落してしまった。

ギアボックスに不安を抱えているベッテルだが、25周目の時点で2番手ウェバーに2.3秒差をつけて首位をキープ。ラップタイムは1分17秒3を刻んでいるが、ウェバーがじわじわと差を縮める展開となった。全車が最低1回のピットストップを終え、ベッテル、ウェバー、アロンソ、バトン、ハミルトン、マッサ、スーティル、ロズベルグ、ペトロフ、ディ・レスタまでがトップ10。可夢偉、ブエミ、ペレス、アルグエルスアリ、ルーベンス・バリチェロ、パストール・マルドナド(共にウィリアムズ)が続いた。

ベッテルのレースエンジニアはベッテルに対し、「すべてのコーナーでショートシフトしろ」と指示。これによりラップタイムが落ちてしまい、ウェバーとの差は0.5秒に縮まった。明らかにペースが違うこともあり、ベッテルは30周目のターン1でウェバーにポジションを譲っている。2番手ベッテルから3番手アロンソまでは8.2秒差だ。4番手のバトンは31周目の終わりにピットストップを行い、ここでプライムに交換している。一方、ハミルトンは34周目に再びオプションを装着し、バトンとは異なった戦略を採った。

可夢偉は43周目の終わりにピットストップを行い、プライムに交換。コース上でマッサを追いかけていたハミルトンは44周目に3回目のピットストップを実施し、プライムに履き替えた。マッサは45周目に入り、当然プライムに交換。何とかハミルトンの前でコースに戻った。

すると48周目にハミルトンがスローダウン! ギアボックストラブルが発生してしまったようで、ターン3でギアがニュートラルに固定されてしまい、マシンを止めた。

10番手を走っていた可夢偉は、8番手のアルグエルスアリが2回目のピットストップを行ったことで9番手に浮上。51周目の時点では首位ウェバー、2番手ベッテル、3番手アロンソ、4番手バトン、5番手マッサ、6番手スーティル、7番手ロズベルグ、8番手ディ・レスタ、9番手可夢偉、10番手ペトロフとなっている。

62周目にはバトンがDRSを使ってアロンソを攻略し、3番手に浮上。2番手のベッテルがギアに不安を抱えていることもあり、バトンはセクター1の最速タイムをたたき出してさらにペースを上げた。

65周目のオーダーは首位ウェバー、2番手ベッテル、3番手バトン、4番手アロンソ、5番手マッサ、6番手スーティル、7番手ロズベルグ、8番手ディ・レスタ、9番手可夢偉、10番手ペトロフ。ウェバーとベッテルの差は13秒、ベッテルとバトンの差は9秒となっている。可夢偉はディ・レスタから7秒差だが、ペトロフには3.5秒差を築いていることもあり、無理してディ・レスタを追うことはやめたようだ。

先頭のウェバーはそのままポジションを維持し、トップチェッカー! 最終戦で今シーズン初勝利をマークした。2010年ハンガリーGP以来の勝利だ。ベッテルはポジションを何とかまとめて2位でゴール。3位にバトンが入り、ドライバーズ選手権2位の座をつかんだ。また、ウェバーはアロンソを1ポイント差で抑えてドライバーズ選手権3位に入っている。

4位にアロンソ、ゴール後に最終コーナーでドーナツターンを見せて観客を喜ばせたマッサが5位、以下スーティル、ロズベルグ、ディ・レスタ、可夢偉、ペトロフまでが入賞を果たした。可夢偉が2ポイントを獲得する一方でトロ・ロッソがノーポイントだったため、ザウバーはコンストラクターズ選手権7位を死守した。完走は20台でリタイアは4台となっている。

ファステストラップはウェバーが最終周に記録した1分15秒324だった。

3月末に開幕した2011F1世界選手権シリーズはこれにて閉幕。2012年シーズンは全20戦が組み込まれ、開幕戦オーストラリアGPは2012年3月18日(日)に実施される予定だ。

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