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ベッテル4勝目でレッドブルが1-2!

Kay Tanaka
2010年11月8日 « グループ・ロータスとの交渉を認めたブーリエ | チームタイトル決定、だが最大のプライズは持ち越し »
スタートで首位に躍り出たベッテルが4勝目! © Sutton Images
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8日(月)日本時間1時から2010年F1世界選手権第18戦ブラジルGP決勝レースが、インテルラゴス・サーキット(全長4.309km)で行われた。決勝の周回数は71周、レース距離は305.909kmだ。

前日に行われた公式予選はウエットコンディションに見舞われたこともあり、ルーキーのニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)がポールポジションに輝いた。2番手にセバスチャン・ベッテル、3番手にマーク・ウェバーというレッドブル勢、4番手にルイス・ハミルトン(マクラーレン)、5番手にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)とチャンピオン候補が続いたが、タイトル獲得の可能性を残すジェンソン・バトン(マクラーレン)はQ3に進めなかった。小林可夢偉(BMWザウバー)もわずかな差でQ3進出を逃し、12番手となっている。

ドライコンディションとなったインテルラゴスは気温24℃、路面温度50℃、湿度58%。今週末のブラジルGPにブリヂストンはスーパーソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とミディアムコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)という2種類のタイヤを投入。可夢偉はプライムタイヤでのスタートを選択。トラブルを抱えたクリスチャン・クリエン(HRT)以外の23台がフォーメーションラップをスタートした。

23台がグリッドにつき、レーススタート! 第1コーナーの進入でベッテルがヒュルケンベルグのインに飛び込み、トップに浮上した。ウェバーはターン4でヒュルケンベルグに仕掛け、出口でパス。2周目に入るとアロンソがハミルトンに仕掛け、ターン4で追い抜いた。中団勢ではバトンが9番手に上がったが、可夢偉は15番手にポジションを下げた。

3周目に先頭のベッテルは1分17秒178というタイムを刻んだが、3番手のヒュルケンベルグは1分18秒627。4番手のアロンソ、5番手のハミルトンがこのペースに付き合わされる格好になった。アロンソはヒュルケンベルグをパスする仕草を見せるが、ヒュルケンベルグも要所で押さえる。アロンソはヒュルケンベルグの追い越しを狙いながら後ろのハミルトンからプレッシャーを受ける難しい状況となった。

アロンソは7周目のターン5でヒュルケンベルグのインを突き、3番手に浮上! この時点で2番手ウェバーから8.2秒差をつけられたが、表彰台圏内に躍り出た。一方、ハミルトンはヒュルケンベルグをなかなかパスできず、ロバート・クビサ(ルノー)、ルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、バトン、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、ハイメ・アルグエルスアリ、セバスチャン・ブエミ(共にトロ・ロッソ)、可夢偉までが1つの長い隊列となって走行。9周目に3番手のアロンソは1分17秒472を刻んだが、4番手のヒュルケンベルグは1分18秒637。追うハミルトンは無線で「グリップがない」と語っており、近づいても乱流の影響を受けてオーバーテイクには至らない。

11周目の終わりにバトン、12周目の終わりにマッサがピットイン。これはハミルトンとバトンのタイヤ戦略を見越した"実験"と考えられる。13周目の終わりにはバリチェロもタイヤ交換を行ったが、右リアタイヤの装着に手間取り、静止時間が11秒かかってしまった。同じ周にマッサが再びピットインしている。一方、4番手をキープしていたヒュルケンベルグは14周目の終わりにピットイン。早めにプライムタイヤを履いたバトンの後ろとなってしまった。

4番手を走っていたハミルトンは20周目の終わりにピットイン。アロンソは24周目、ベッテルは24周目、ウェバーは25周目の終わりにそれぞれタイヤ交換を行い、同じポジションでコースに戻っている。

35周目にはターン1でアルグエルスアリのアタックを受けたバリチェロが、左フロントタイヤのパンクチャーに見舞われてスローダウン。アルグエルスアリのフロントウイング翼端板でカットされてしまったようだ。バリチェロはゆっくりとコースを1周してからオプションタイヤに履き替えてコースに戻っている。

プライムタイヤでスタートした可夢偉はコースに長らくとどまって走行を続けたが、37周目の時点で6番手につけたが、マクラーレン勢にターン1でオーバーテイクを許すなどして後方集団とのタイム差を築けない。

レース後半になってようやくピットに入った可夢偉は、14番手でコースに復帰。52周目にはビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)がターン2でクラッシュし、セーフティカーが導入されることになった。リウッツィは自力でマシンを降りている。このセーフティカー導入の際に、マッサ、ハミルトン、ロズベルグらがピットイン。さらに、バトンもタイヤ交換を行った。

この時点のオーダーは先頭ベッテル以下、ウェバー、アロンソ、ハミルトン、バトン、シューマッハ、ロズベルグ、ヒュルケンベルグ、クビサ、アルグエルスアリまでがトップ10。ブエミ、可夢偉、スーティル、ハイドフェルド、マッサと続いている。

レースは55周目の終わりからリスタート。ターン1で可夢偉がブエミに仕掛け、11番手に浮上した。一方、先頭のベッテルは56周目に1分14秒901というファステストラップをマークし、リスタートからわずか2周でウェバーとのギャップを3秒に広げた。

ベッテル、ウェバー、アロンソ、ハミルトンはいずれもペースを上げ、ファステストラップを交互に出しあっているような状況に。69周目の時点ではベッテルの4秒後方にウェバー、ウェバーの2.3秒後方にアロンソ、アロンソの9秒後方にハミルトンとなった。一方、可夢偉はアルグエルスアリと10周にわたってバトルを繰り広げていたが、ついにオーバーテイクし、10番手に浮上している。

その後は順位の変動なく、ベッテルがトップチェッカーでシーズン4勝目をゲット! 2位にウェバーが入り、レッドブルがシーズン4回目の1-2フィニッシュを達成した。アロンソは3位でゴールした。

ファステストラップをマークしたのはハミルトン。66周目に1分13秒851をたたき出している。

今回のレース結果により、レッドブル・レーシングが2010年コンストラクターズチャンピオンに輝くことが決定。一方、ドライバーズ選手権は最終戦となる次戦アブダビGPで決することに。ランキング首位は246ポイントのアロンソ、2位は238ポイントのウェバー、3位は231ポイントのベッテル、4位は222ポイントのハミルトン。バトンにはタイトル獲得の可能性がなくなった。

来週末に行われるアブダビGPは、シーズン最終戦。最初のセッションとなる金曜フリー走行1回目は12日(金)の日本時間18時からスタート予定だ。

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