ブラジルGP

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  • レディオ・ガガ - ブラジルGP

「脈拍がちょっと上がったわ」

M.S.
2016年11月16日
© Stange/Sutton Images
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雨が先の読めない混沌としたレースが展開されたインテルラゴスから『ESPN』が厳選した無線メッセージを紹介しよう。

「オー、オ・オ・オ、パンクチャー、パンクチャー」

フリー走行1回目でチームへの報告を愉快に歌い上げたトロ・ロッソのダニール・クビアト。"ラップ"の腕前は間違いなく進化しているようだ。

「ジェンソン、17番手だ。17番手」
「ああ、問題は見事に解決したってわけだ」

土曜フリー走行から苦戦していたマクラーレンのジェンソン・バトンは、キャリアの最後から2つ目になるかもしれない予選の結果に皮肉めいたリアクションをしている。

「ピットストップするときにバイザーの上をふさげる? すっごい水が入ってきてるんだ。どばっときてる・・・」

びしょぬれのヘルメットで何とかペースをコントロールするルイス・ハミルトンは、メルセデスにセロテープを要求。ルイス、レースが中断したおかげで新しいヘルメットに交換できて良かったね!

「インターは無理そうか?」
「とにかくウエット過ぎ。以上」

レース序盤インターミディエイトを履いたケビン・マグヌッセンだが、チームとのやりとりでレースを続けられるコンディションではないことを暗にほのめかしている。

「くそ、やられた! あいつが突っ込んできた・・・ひどい衝撃だったぞ。左サイドに注意しといて」

レース再開時に水しぶきで視界が奪われる中、ルノーのジョリオン・パーマーと接触したクビアトは、危険な状況で何とか舵を取りながらダメージのデータを確認するようチームに依頼した。

© Gasperotti/Sutton
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「マックス、よく踏ん張った」
「だね。脈拍がちょっと上がったわ」

最終コーナーで派手にスピンしてあわや一巻の終わりだったと言うのに、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)の態度は平然としたものだ。見事なリカバリーは近年でも最も偉大なドライブに数えられる走りへの前奏曲だった。

「このタイヤはダメでしょ・・・」

コントロールを失ったキミ・ライコネン(フェラーリ)をギリギリで回避したフォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグは、ピレリのウエットタイヤに一つの判決を下している。

「あいつが押し出した。こっちのノーズが少し前に出てたのに」

メキシコGPで他車を押し出したことが取り沙汰されたセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)だが、今回は上り坂の頂点にてフェルスタッペンのせいでワイドになったと訴えた。

「ピットに入ってウエットに戻さなきゃ」
「他のマシンはまだインターだが・・・」
「そんなのどうでもいい! このタイヤじゃ低速コーナーを回れない」

最悪のコンディションでマシンのコントロールに苦しむバトンは、マクラーレンが示す別案をはねのけた。

「フー! やったぞ! ブラジール!」

10回目の挑戦で、自身のアイドルであるアイルトン・セナのホームレースで勝利したハミルトン。このリザルトによって、ハミルトンはタイトルの可能性を最終戦アブダビGPまでつないだ。

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