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ロズベルグ、ハミルトンの猛攻を抑えて優勝!

M.S.
2014年11月10日
きわどい戦いをしのぎきったロズベルグ © Getty Images
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今季の戦いは残り2戦。その一つである2014年FIA F1世界選手権第18戦ブラジルGP決勝が、9日(日)日本時間深夜25時からインテルラゴス・サーキットにて実施された。

前日に行われた予選では、24ポイントリードする僚友ルイス・ハミルトンとの差をつめるべく、ニコ・ロズベルグ(メルセデス)が今年10回目のポールポジションを獲得した。ハミルトンはその隣、2番グリッドにつけている。今季のチャンピオン候補はこの2人に絞られた。

予選14番手のダニール・クビアト(トロ・ロッソ)は1週間前のUS GPでエンジン交換によって科された10グリッド降格ペナルティを消化しきれず、残る7グリッド降格分が持ち越されて17番グリッドにつく。また、フォース・インディアのセルジオ・ペレスは前戦でエイドリアン・スーティル(ザウバー)と接触したペナルティとして7グリッド降格処分を受け、最後尾の18番グリッドに下がった。

さらに、13番グリッドにつくはずだったスーティルには直前になってマシンの修正が必要になり、ピットレーンからスタートすることになった。

サーキットは1周4.309km、決勝レースは71周で行われる。ドライタイヤはミディアムコンパウンド(プライム)とソフトコンパウンド(オプション)の2種類が持ち込まれた。雨の予報は外れ、スタート時の天候は曇り、気温23度、路面温度45度のドライコンディションだった。

第1スティントのタイヤとしては、12番手ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、14番手ロマン・グロージャン(ロータス)、そしてクビアトとスーティルがミディアムを選択している。

シグナルが消えるとロズベルグがしっかりと蹴り出しを決め、ハミルトンがやや遅れてそれに続く。後方では6番手スタートのベッテルが競り合いの中でワイドに膨らんでしまった。

オープニングラップを終えた段階で、ロズベルグ、ハミルトン、フェリペ・マッサ、バルテリ・ボッタス(共にウィリアムズ)、ジェンソン・バトン、ケビン・マグヌッセン(共にマクラーレン)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ベッテル、ダニエル・リカルド(レッドブル)、エステバン・グティエレス(ザウバー)がトップ10に並んだ。10番グリッドからスタートしたキミ・ライコネン(フェラーリ)は11番手に下がっている。

タイヤ交換の動きは早く、5周目にパストール・マルドナド(ロータス)がピットインしたのを皮切りに、他のドライバーも続々とピットへ向かい、トップのロズベルグは7周目を終えたところでタイヤを交換する。

次のラップでピット作業を行ったハミルトンがロズベルグの後ろに戻り、見かけ上はミディアムスタートのヒュルケンベルグとクビアト、グロージャンが隊列を率い、その後ろにロズベルグとハミルトンというオーダーになる。

なお、慌ただしい作業の中でマッサがピットレーンでの速度違反によって5秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを科されてしまった。

ロズベルグはミディアムスタート勢をうまくさばきながら、後ろのハミルトンにも十分な警戒を払う。1台1台片付けたロズベルグは14周目にラップリーダーに復帰した。

16周目にハミルトンにかわされたヒュルケンベルグは、その周回の終わりに初回のピットストップを実施。マッサがクビアトをパスしたため、トップ3はロズベルグ、ハミルトン、マッサの形に戻っている。

新しい舗装と高い路面温度がタイヤを痛めつけ、全車が多かれ少なかれタイヤ管理に手を焼きながらレースは進行していく。マッサは26周目に5秒ストップのペナルティを消化した。

2番手ハミルトンはロズベルグとのギャップを詰めていき、2秒ほどあったギャップはついにDRS圏内に。そのタイミングでロズベルグが先にピットへ向かい、ハミルトンはコース上で猛プッシュを開始する。

その間にも多くのドライバーがピットヘ向かい、タイムシートのオーダーが激しく動いた。ボッタスはピットでシートベルトの調整を行った模様で、タイムロスしながらも戦列に復帰している。

ラップリーダーの座を奪い取ろうとファステストラップを塗り替る走りで攻めたハミルトンだが、なんとターン4でバランスを崩し、大きくスライドしてしまう。体勢を立て直してピットインしたハミルトンは、ロズベルグの6秒以上後方でコースに合流した。

レースが半ばに達したところで3番手からピットへ向かったライコネンのタイヤ交換作業でミスがあり、ライコネンは13番手で隊列に戻っている。

40周目にリカルドがターン1で突如スローダウンし、なんとかその周回を走り切ったものの、結局はフロントサスペンションのトラブルにより、ガレージでのリタイアを強いられた。

ひたひたとロズベルグとの差を削り続けたハミルトンは、50周目までにロズベルグの2秒後方の位置に。このときポイント圏内を走っていたのは、2人に加えてマッサ、バトン、アロンソ、ヒュルケンベルグ、ライコネンベッテル、クビアト、マグヌッセンだった。

2人は50周目と51周目にロズベルグ、ハミルトンの順で最後のピットストップを完了し、あとはコース上でのバトルに勝負を懸ける。54周目にタイヤ交換へ向かったマッサは、間違えてウィリアムズの手前で構えるマクラーレンのピットボックスに入ってしまい、あわててマシンを前に進めた。

コースに戻ったマッサはヒュルケンベルグをかわして3番手を取り戻す。一方、すでに1秒以内の接近戦に入っていたロズベルグ対ハミルトンは、周回遅れの間を縫いながら一瞬のミスも許されないバトルを続けていく。

その後ろでは4番手のライコネンから、バトン、ベッテルの3人のチャンピオンが見事なバトルを繰り広げ、最終的にバトン、ベッテル、ライコネンの並びで落ち着いた。

64周目にはさらにその後方にいたアロンソが古いタイヤでチェッカーを目指すライコネンのリアを捉える。メルセデスとフェラーリがそれぞれチームメイト同士の戦いを続行する中、66周目にはグロージャンがコースサイドでマシンを止め、レースを終えた。

跳ね馬2台のバトルは68周目にアロンソ先行で決着。時を同じくして、ソフトタイヤに履き替えたばかりの9番手ヒュルケンベルグがマグヌッセンをかわして8番手に上がった。

一方、優勝争いの行方は最終ラップにもつれ込む。チームメイトからのプレッシャーを受けながらもリードを守り続けたロズベルグは、全セッションを制覇する形でブラジルGPのウイナーとなった。

ハミルトンに次いでマッサが3番手に入り、故郷ブラジルのファンに表彰台をプレゼント。4位からはバトン、ベッテル、アロンソ、ライコネン、ヒュルケンベルグ、マグヌッセン、ボッタスまでがポイントを獲得している。

11位クビアト以降、マルドナド、ジャン-エリック・ベルヌ(トロ・ロッソ)、グティエレス、ペレス、スーティルが完走を果たし、終盤にリタイアしたグロージャンは完走扱いとなっている。

次戦はついに最終戦アブダビGP。最初のセッションである金曜フリー走行回目は21日(金)日本時間18時にスタートする予定だ。次戦もお楽しみに!

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