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バトン優勝! 1周目で多重クラッシュ

M.S.
2012年9月2日
オープニングラップの多重クラッシュ © Press Association
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アルデンヌの森に囲まれたベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットを舞台に待望の後半戦が幕を開け、2日(日)日本時間21時から2012年FIA F1世界選手権第12戦ベルギーGP決勝が行われた。

夏休み前に行われた11ラウンドを終えた時点では164ポイントを集めたフェラーリのフェルナンド・アロンソが首位に立ち、レッドブルのマーク・ウェバー(124ポイント)が40ポイント差の2位、3位にウェバーのチームメイトのセバスチャン・ベッテル(122ポイント)が並んでいる。

このサーキットはF1カレンダーでも群を抜いて長い全長7.004kmを誇り、決勝レースは44 周で行われる。DRSゾーンはターン4からターン5にかけてのケメルストレートに設定された。ピレリは昨年より一段回硬めのコンパウンドをチョイスし、プライムにハード、オプションにミディアムの2種類のドライタイヤを用意している。

土曜日に行われた予選ではマクラーレンのジェンソン・バトンがポールポジションを獲得。2009年モナコGP以来のポールシッターとなったバトンの隣に並ぶのは予選Q3で見事なラップを決めたザウバーの小林可夢偉だ。

予選3番手だったパストール・マルドナド(ウィリアムズ)に他車の妨害で3グリッド降格ペナルティが科された結果、2列目にはスパを得意とするキミ・ライコネン(ロータス)とセルジオ・ペレス(ザウバー)が並ぶ。また、予選7番手のウェバーと18番手のニコ・ロズベルグ(メルセデス)はギアボックス交換より5グリッド降格され、それぞれ12番グリッドと23番グリッドからのスタートとなった。

スタート時のタイヤとしてプライムを選んだのは11番グリッドのニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)とロズベルグ。

レーススタート時の気温は20度、路面温度33度のドライコンディションだった。フォーメーションラップを終えた各車がバトンを先頭にスターティンググリッドへと戻ってくると、可夢偉のマシンから白煙が上がり出す。後続が揃うまでの時間が待たれたが、何とか無事にブラックアウトと共にグリッドを離れることができた。

しかし、スタート直後の隊列は大きく乱れた。ロマン・グロージャン(ロータス)とルイス・ハミルトン(マクラーレン)の接触をきっかけに次々と玉突きのようにクラッシュが発生し、グロージャン、ハミルトン、アロンソがストップ。ただちにセーフティカーが入り、ペレスもマシンを止めた。スタートでやや遅れ、さらにこのクラッシュに巻き込まれた可夢偉は19番手にポジションを下げている。

ターン1で起こった多重クラッシュは審議の対象となった。グロージャンのマシンが宙を舞い、アロンソの頭上をかすめる場面の見られる激しいクラッシュだった。

隊列はバトン、ライコネン、ヒュルケンベルグ、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、ミハエル・シューマッハ(メルセデス)、ダニエル・リカルド、ジャン-エリック・ベルヌ(トロ・ロッソ)、ウェバー、ブルーノ・セナ(ウィリアムズ)、ヘイキ・コバライネン(ケータハム)のオーダーで落ち着く。

可夢偉とペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT)はこの間にピットストップを行い、4周目の終わりにセーフティカーが戻ってレース再開。17番手を走行中だったマルドナドはターン1でマルシャのティモ・グロックと接触してフロントウイングを失ってしまい、このレース5人目のリタイアとなった。2人の接触も審議の対象となり、マルドナドについてはジャンプスタートの疑いについてもレース後の審議にかけられることになっている。

前方ではヒュルケンベルグがライコネンをかわして2番手に。ライコネンは5速を失っている模様だ。8周目には可夢偉がスローパンクチャーに見舞われて2回目のタイヤ交換を行なっている。

10周目の時点ではバトン、ヒュルケンベルグ、ライコネン、シューマッハ、ディ・レスタ、リカルド、ベルヌ、ブルーノ、ベッテルがトップ10に連なっていた。苦戦を強いられるライコネンはシューマッハにかわされ、12周目にピットに入る。

2番手ヒュルケンベルグは14周目にピットへ入り、ライコネンの後ろでコースへ復帰。これでライコネンは実質上2番手の位置を取り戻した。この時点でラップリーダーのバトンや2番手になったシューマッハを含め、トップ6はまだタイヤ交換を行なっていない。

15周目、ライコネンは前を行くロズベルグをかわして6番手に浮上。17周目にはピット作業を終えたコバライネンが走行レーンに戻る際に後ろから来たHRTのナレイン・カーティケヤンと接触するも、2人ともそのままレースを続けた。

先頭では19周目までにバトンとシューマッハの差が14.7秒に開いていた。次のラップでシューマッハがベッテルの追撃を振り切りつつピットへ向かい、いまだスタート時のタイヤで走行を続けるバトンとベッテルにライコネン、ヒュルケンベルグ、ウェバーが続く形になった。この時のシューマッハとベッテルの動きはレース後の審議対象となっている。

リードを維持してきたバトンはシューマッハの翌周に最初のピットストップを行う。さらに次の周にベッテルがタイヤを交換し、トップでコースに戻ったバトンを先頭にライコネン、ヒュルケンベルグ、ウェバー、マッサ、ベッテル、リカルド、シューマッハ、ベルヌ、ディ・レスタがポイント圏内を走行していた。全員がハードタイヤに履き替えており、バトン、ベッテル、シューマッハは1ストップ作戦を狙っている様子だ。

24周目、ベッテルがマッサをパスして5番手に浮上。28周目にはヒュルケンベルグ、ウェバー、マッサが2回目のピットストップを実施した。続く29周目に2番手のライコネンが最後のタイヤ交換に向かう。第2スティントで後続を十分に離すことができなかったライコネンはバトン、ベッテル、シューマッハに次ぐ4番手で隊列に戻った。

審議が相次ぐこのレースで、今度はピットストップ時にマッサと接触しかけたウェバーが危険なリリースで審議対象に。

一方、コース上ではタイヤを替えたばかりのライコネンが3番手シューマッハに襲いかかる。着実にギャップを縮めて32周目のシケインでシューマッハをオーバーテイクしたライコネンだったが、DRSゾーンで直線のスピードに勝るシューマッハにポジションを奪い返されてしまった。

スパ6勝のシューマッハと4勝のライコネンの戦いは続き、34周目にはライコネンがオールージュでシューマッハをパス。そのさらに後方からヒュルケンベルグもシューマッハをかわそうとするも、こちらの試みは成功しなかった。

ライコネンはシューマッハとの差を3秒に開き、ひとまずは安全な位置を確保する。残り10周を切って、前を行くベッテルとは14秒の差がある状態だ。

その後方ではマッサが36周目にウェバーを抜いて5番手に浮上。同じタイミングでタイヤが厳しい状態になっていたシューマッハが2ストップに切り替え、7番手に後退した。中盤から終盤にかけてトップ10ポジションアップしていたチームメイトのロズベルグも立て続けにポジションを失い、ポイント圏外に脱落してタイヤ交換を行っている。

中団では激しい戦いが繰り広げられ、8番手ブルーノは39周目にベルヌにかわされてそのままピットへと向かった。

対照的にトップ3はバトンとベッテルが14秒、ベッテルとライコネンが12秒と大きな差がついている。バトンはそのまま悠々とファイナルラップに入り、開幕戦以来の勝利を飾った。

2位ベッテルと3位ライコネンがバトンと共に表彰台に上り、4位ヒュルケンベルグ以降、マッサ、ウェバー、シューマッハ、ベルヌ、リカルド、ディ・レスタまでがポイントを獲得。

11位ロズベルグに次いで12位に入ったブルーノが自身初のファステストラップを記録し、可夢偉はそれに続く13位でフィニッシュしている。

14位ヴィタリー・ペトロフ(ケータハム)からティモ・グロック、シャルル・ピック(共にマルシャ)、コバライネン、デ・ラ・ロアまでが完走を果たした。

32周目にスピンしてタイヤウオールに接触したカーティケヤンを含め、マルドナド、ペレス、アロンソ、ハミルトン、グロージャンがリタイアを喫している。

次戦は連戦で行われる第13戦イタリアGP。最初のセッションである金曜フリー走行1回目は7日(金)日本時間17時にスタートする予定だ。

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