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ベッテルが7勝目をマーク!

Kay Tanaka
2011年8月28日 « レース直前にタイヤをめぐって一騒動a | ピットレーンスタートを考えたレッドブル »
ポール・トゥ・ウインを達成したベッテル © Getty Images
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28日(日)日本時間21時から2011年F1世界選手権第13戦ベルギーGPの決勝レースが、スパ・フランコルシャン・サーキット(全長7.004km)で行われた。決勝の周回数は44周、レース距離は308.052kmだ。

複雑な天候に見舞われた前日の公式予選でポールポジションを獲得したのはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)で、今シーズン12戦目にして9回目。2番手にルイス・ハミルトン(マクラーレン)、3番手にマーク・ウェバー(レッドブル)が続いたが、前戦ハンガリーGPを制したジェンソン・バトン(マクラーレン)はチームの戦略ミスもあって13番手に沈んだ。小林可夢偉(ザウバー)は予選Q3に進出することができず、12番手だった。

また20年前のベルギーGPでF1デビューを果たしたミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)はQ1のアウトラップでタイヤの脱落に見舞われ、ノータイムに終わっている。それでも、Q1トップタイムの107%以内のタイムを刻めなかったジェローム・ダンブロジオ(ヴァージン)、ビタントニオ・リウッツィ、ダニエル・リカルド(共にHRT)同様にレース出走は許可されている。

レース直前のスパ・フランコルシャン・サーキットは気温が16℃、路面温度は24℃というドライコンディション。タイヤサプライヤーを務めるピレリは、側面に黄色いラインが引かれているソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)と白いラインが引かれているミディアムコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)という2種類のタイヤを投入した。

24台のマシンがダミーグリッドを離れてフォーメーションラップを開始し、各車がスターティンググリッドについたところでレースがスタート! 5番手のニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が素晴らしいスタートを見せて2番手に浮上すると、ケメルストレートでベッテルをオーバーテイクして首位に躍り出た!

後方では小林可夢偉(ザウバー)がいいスタートを決め、他車との接触によりフロントウイングにわずかなダメージを負ったものの9番手に上がった。また、ニック・ハイドフェルドに代わってレースシートを手にしたブルーノ・セナ(ルノー)は7番手スタートだったが、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)と接触したことで緊急ピットイン。アルグエルスアリは左フロントサスペンションに大きなダメージを負ってリタイアとなった。

3周目のケメルストレートでDRS(ドラッグ・リダクション・システム/可変リアウイング)を使用し、ベッテルがロズベルグを攻略してトップに浮上。しかし、前日の予選でタイヤにブリスターが発生するマシンが多発したこともあって、レース序盤からピットストップを実施してタイヤ交換をする状況に。フリー走行でドライコンディションをほとんど体験できていないために、どのようにタイヤを使うかという不明確な問題と戦わざるを得なくなったのだ。

12周が終了した時点で、首位のベッテル、2番手アロンソ、3番手ウェバーはいずれも1回のピットストップを終了。ライバル勢のピットストップによって4番手に浮上した可夢偉だが、13周目にケメルストレートでハミルトンと争った際に接触! ハミルトンはスピンを喫してガードレールにヒットし、リタイアとなった。このアクシデントにより、セーフティカーが導入されている。この間に先頭のベッテルらがタイヤ交換を実施した。ハミルトンはクラッシュ直後に動くことができず心配されたが、数秒後に自らの力でマシンを降りている。

レースは16周目にリスタートされ、先頭アロンソ、2番手ウェバー、3番手ベッテルはそれぞれポジションを守った。ロズベルグがフェリペ・マッサ(フェラーリ)をかわして4番手に浮上し、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、ミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、セルジオ・ペレス(ザウバー)、ヴィタリー・ペトロフ(ルノー)、バトンまでがトップ10だ。

18周目には新しいオプションタイヤを履いたベッテルがアロンソをオーバーテイクし、トップに浮上。オー・ルージュからケメルストレートにかけてDRSを使わずにパスしてみせた。

レースが30周を終えるころには先頭ベッテルが3回、2番手アロンソと3番手ウェバーが2回のピットストップを実施し、この3人が10秒差の中でポジションを争う状況に。13番手スタートのバトンはプライムタイヤのスタートだったことを生かして着々とポジションを上げ、4番手につけた。その後、プライムタイヤを連続で履いたウェバーはアロンソに迫り、オー・ルージュ直後の時点でオーバーテイクを成功。2番手に浮上し、その後もアロンソより1秒以上速いラップタイムを刻んでギャップを築いた。

最後尾スタートのシューマッハは3回のピットストップを実施したが、残り5周の時点で6番手。5番手のロズベルグから1秒以内後方につけることでDRSを使用し、ロズベルグに積極的に仕掛けた。

レースは残り3周。順位は首位ベッテル、2番手ウェバー、3番手アロンソ、4番手バトン、5番手ロズベルグ、6番手シューマッハ、7番手スーティル、8番手ペトロフ、9番手マッサ、10番手パストール・マルドナド(ウィリアムズ)となったが、バトンがアロンソを、シューマッハがロズベルグをそれぞれオーバーテイク。ロズベルグに対してはチームから「燃料が足りなくなっているので燃費走行をするように」との指示があったことも影響したようだ。可夢偉は2回のピットストップを実施し、12番手を走行した。

その後もベッテルはポジションを守り切り、今シーズン7勝目をポール・トゥ・ウインで飾った。2位にウェバーが続き、レッドブルは第4戦トルコGP以来の1-2フィニッシュを果たしている。3位にはバトンが入った。

4位以下はアロンソ、シューマッハ、ロズベルグ、スーティル、マッサ、ペトロフ、マルドナドまでが入賞。シューマッハはまさかの予選ノータイムから大きく挽回し、最後にはチームメイトをオーバーテイクして見せ場を作ってのポイント獲得だ。マルドナドも5グリッド降格処分からの入賞を果たしている。

可夢偉は他車との接触が何度かあったこともあり、万全の状態でレースを戦うことが難しかった。結果は12位となり、ポイント獲得を逃している。完走は19台、リタイアは5台だ。

ファステストラップはウェバーが33周目に刻んだ1分49秒883だった。

2週間後に行われる次戦イタリアGPの最初のセッションとなる金曜フリー走行は、9月9日(金)日本時間17時にスタートする予定。公式予選は10日の日本時間21時から、決勝レースは11日の日本時間21時から行われる予定だ。

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