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大クラッシュを引き起こしたヒュルケンベルグに厳罰

M.S.
2018年8月29日 « リカルドがモンツァでエンジンペナルティ | 多くの陣営がエンジン交換を実施 »
© Mark Thompson/Getty Images
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ヘイローの存在意義を改めて実感させるアクシデントが発生したシーズン第13戦ベルギーGPでは、クラッシュの発端となったルノーのニコ・ヒュルケンベルグにペナルティが言い渡された。

決勝スタート後のターン1で起こったフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)やシャルル・ルクレール(ザウバー)を巻き込んだクラッシュでは、幸運なことに深刻なケガを負ったドライバーはいなかった。導入以前には賛否両論があったヘイローが十分に機能したこの一件で、ブレーキングポイントを誤ったヒュルケンベルグには次戦での10グリッド降格という厳しい処分が科されている。

一方、ウィリアムズのセルゲイ・シロトキンと接触したメルセデスのバルテリ・ボッタスにはレース後に5秒加算のペナルティが言い渡された。

また、ベルギーGPが開幕する直前に"レーシング・ポイント・フォース・インディアF1チーム"として生まれ変わることが決まったフォース・インディアのドライバーたちについては、パワーユニットやギアボックスの規定数の計算は前身のチームの使用状況から引き継がれることがグランプリ期間中にスチュワードによって発表されている。

その他を含め、ハンガリーGPの週末を通してスチュワードが審議し、何らかの処分を下したインシデントおよびペナルティの詳細は以下の通り。

ベルギーGP初日:8月24日(金)

【金曜フリー走行1回目】

◆バルテリ・ボッタス(メルセデス) 違反内容:4基目の内燃機関(エンジン/ICE)、4基目のターボチャージャー(TC)、4基目のMGU-H、3基目のMGU-K、3基目のエナジーストア、3基目のコントロールエレクトロニクス(CE)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:スターティンググリッド最後尾からのスタート
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(b)に則り、上記のペナルティが適用される。チームは8月20日18時43分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

◆ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 違反内容:4基目の内燃機関(エンジン/ICE)、4基目のターボチャージャー(TC)、4基目のMGU-H、3基目のMGU-K、3基目のエナジーストア、3基目のコントロールエレクトロニクス(CE)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:スターティンググリッド最後尾からのスタート
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(b)に則り、上記のペナルティが適用される。チームは8月21日11時52分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

(金曜フリー走行2回目はペナルティなし)

ベルギーGP2日目:8月25日(土)

◆レーシング・ポイント・フォース・インディアF1チーム(ギアボックスおよびパワーユニット)

スチュワードはFIAによる以下の3つの決定に言及する。

1. 2018年8月23日にサハラ・フォース・インディアF1チームは2018年FIA F1世界選手権から即刻的な処置として除外された。
2. それまでの時点で行われた2018年FIA F1世界選手権のイベントの結果として上記チームが所有していたポイントはスポーティングレギュレーション第6条2項に則って剥奪される。
3. サハラ・フォース・インディアF1チームのドライバーが2018年FIA F1世界選手権のイベントの結果として所有していたポイントはスポーティングレギュレーション第6条1項に則って剥奪されない。代わって、それらのポイントはドライバーによって保有され、第6条1項に則り、同じドライバーが2018年8月23日以降に開催される2018年FIA F1世界選手権のイベントでレーシング・ポイント・フォース・インディアのドライバーとして走行した結果から得たポイントと統合することができる。

スポーティングレギュレーション第23条(スペアカー、エンジン、およびギアボックス)の適用に伴い、現レギュレーションはシーズン半ばにチームが除外され、新たなチームが実質的にそれに"置き換わる"と共に、ドライバーが旧チームから新チームに移行するような例外的な状況を考慮に入れていないことから、パワーユニットエレメントとギアボックスの数については解決の必要がある。問題は"パワーユニットエレメントとギアボックスを除外されたサハラ・フォース・インディアF1チームから新たなレーシング・ポイント・フォース・インディアF1チームにキャリオーバーする形で計算するのか、もしくはそれぞれのドライバーに対して0に戻すのか"という点にある。

スチュワードは国際スポーティングコード第11条9項1に定められるよう、第1条1項1で"公正"さの基本原則を要するところのコードの施行において最高権力を有していることをここに改めて示す。コードの第11条9項2.aはイベント中に生じたあらゆる事象を解決するための権利をスチュワードに与えている。

スチュワードが検討した結果、ドライバーが2018年のチャンピオンシップイベントでこれまでに獲得したポイントを保持していることから、彼らが除外されたチームでそれぞれのマシンにおいて使用したエレメントとユニットおよびギアボックスを新チームに継続するのが論理的かつ公正だと判断している。

したがって、われわれはスポーティングレギュレーション第23条で言及されるパワーユニットエレメントとギアボックスの数については2018年にサハラ・フォース・インディアF1チームが使用した分がレーシング・ポイント・フォース・インディアF1チームに引き継がれることを決定した。

レーシング・ポイント・フォース・インディアF1チームのチーム代表がこの件について賛成の意を公的に示していることをここに注記する。

【土曜フリー走行】

◆ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー) 違反内容:5基目のターボチャージャー(TC)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(b)に則り、上記のペナルティが適用される。

◆セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)
違反内容:ピットレーンを時速81.1kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:ウィリアムズに罰金200ユーロ(約2万6,000円)
裁定理由:カーナンバー35(シロトキン)が本イベントで時速80kmに設定されているピットレーンの速度制限を時速1.1km超過したため。

◆バルテリ・ボッタス(メルセデス)
違反内容:ターン4からターン5でカーナンバー2(ストフェル・バンドールン)に危険を及ぼす可能性のある走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条4項に違反
裁定:戒告(ボッタスが戒告処分を受けるのは今季1回目)
裁定理由:スチュワードは映像および無線の証拠を確認し、カーナンバー77のドライバー(ボッタス)とカーナンバー2のドライバー(バンドールン)、チーム代表者らから話を聞いた。カーナンバー77のドライバーはインシデントが自らの落ち度であること、ミラーをチェックしたにもかかわらず、また、チームからの警告メッセージを聞いていたにもかかわらず、カーナンバー2の接近を見ていなかったことを認めている。カーナンバー77のドライバーはカーナンバー2が実際よりもずっと遠いと考えていた。スチュワードはこのインシデントが意図的もしくは無謀さからきたものではないと判断し、その理由から上記のペナルティを科すものとする。

【予選】

◆カルロス・サインツ(ルノー) 違反内容:4基目の内燃機関(エンジン/ICE)、4基目のターボチャージャー(TC)、4基目のMGU-H、3基目のMGU-K、3基目のエナジーストア、3基目のコントロールエレクトロニクス(CE)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:スターティンググリッド最後尾からのスタート
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(b)に則り、上記のペナルティが適用される。チームは8月25日17時15分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

◆ストフェル・バンドールン(マクラーレン) 違反内容:4基目の内燃機関(エンジン/ICE)、4基目のターボチャージャー(TC)、4基目のMGU-H、3基目のMGU-K、3基目のエナジーストア、3基目のコントロールエレクトロニクス(CE)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:スターティンググリッド最後尾からのスタート
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(b)に則り、上記のペナルティが適用される。チームは8月25日17時52分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

ベルギーGP決勝:7月26日(日)

【決勝】

◆ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)
違反内容:ターン1でカーナンバー14(フェルナンド・アロンソ/マクラーレン)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に定義されているインシデントへの関与
裁定:次戦における10グリッド降格ペナルティ、およびペナルティポイント3点
裁定理由:スチュワードは証拠映像を確認すると共にカーナンバー27のドライバー(ヒュルケンベルグ)とチーム代表者らから話を聞いた。カーナンバー27のドライバー(ヒュルケンベルグ)は状況を完全に見誤ったと明かしており、自らのミスだったことを完全に認めている。

2014年以降、FIAがペナルティポイントシステムを採用していることに留意しなければならない。ドライバーが犯した過去の罪が考慮され、12カ月以内に12点に達した場合は1レースの出走停止となる。このシステムは今回のインシデントと全く異なるわけでない一件が発生した2012年には導入されていなかった

ヒュルケンベルグの累積ペナルティポイント:4ポイント(2018年8月26日時点)

◆バルテリ・ボッタス(メルセデス)
違反内容:ターン1でカーナンバー35(セルゲイ・シロトキン)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に定義されているインシデントへの関与
裁定:レース後のタイムペナルティ5秒(レースタイムに5秒加算)、およびペナルティポイント2点
裁定理由:スチュワードは映像証拠を見直し、カーナンバー77のドライバー(バルテリ・ボッタス)とチームの代表車から話を聞いた。カーナンバー77のドライバーは接触が自分のミスであり、状況判断を完全に見誤ったこと、カーナンバー35のブレーキに驚いたこと、左側にもっとマージンを残すべきだったことを認めている。

ボッタスの累積ペナルティポイント:4ポイント(2018年8月26日時点)

ハンガリーGP:タイヤセットを混合したルノーに執行猶予つき罰金
ドイツGP:ドイツはペナルティの少ない週末に
イギリスGP:泡と消えたガスリーの入賞
オーストリアGP:青旗無視のストロールに厳罰
フランスGP:スチュワード、フォース・インディアのタイヤ問題を重視
カナダGP:トロ・ロッソ勢のみがペナルティの対象に
モナコGP:罰金多発のモナコGP
スペインGP:計3台のリタイアを招いたグロージャン
アゼルバイジャンGP:5件のクラッシュにペナルティ
中国GP:クラッシュの責任を負ったフェルスタッペンとガスリー
バーレーンGP:ピットのトラブルに悩まされたライコネン
オーストラリアGP:たて続けに起こったハースF1の悲劇

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